業種別の自己資本比率

業種別に自己資本比率の分布調査!借金が多いのと少ないセクターはどこ?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資の代表的なリスクに「企業の倒産リスク」があります。

株式会社が倒産する時は借金を払えなくなる時が考えやすく、その点で「自己資本比率」はとても重要です。

自己資本比率とは資本の中で自分のお金がどれくらいの割合かを示したものであり、有事における体力とも言えるでしょう。

そこでこの記事では東証で割り振られている業種別に自己資本比率の分布を調べてみました。

「どういったセクターの自己資本比率が高いのか」という基本情報は投資の参考にもなりますし、気になる銘柄がセクター内において財務的に優秀なのかも判断しやすくなるでしょう。

自己資本比率が高い業界や業種はどこか

今回の調査には楽天証券の検索機能である「スーパースクリーナー」を活用しました。

方法は至ってシンプルで、

  1. 業種をひとつずつ固定
  2. その状態で「自己資本比率」の追加条件を選択
  3. 0-30、30-50、50-70、70-100の範囲で何銘柄ヒットするかを順番に調べる

というものです。

なお、ETFやREITなど個別企業ではないものは除外してあります。

では検証の結果をまとめた表をご覧下さい。

自己資本比率の高い業界やセクター

自己資本比率が記載されていないのか稀にセクター全体の銘柄数が合わないケースもありましたが、ほぼ業種内傾向は掴めているはずです。

自己資本比率は50%以上あればまぁまぁ優秀な部類と言われますが、全体を眺めたときにこの情報は正しそうだと感じますね。

というのも33業種ごとに「最も高い自己資本比率帯域がどこにあるか」を数えると

  1. 0~50%の業界:20セクター
  2. 50~100%の業界:13セクター

と過半数以上が50%を下回っているからです。

そう考えると全体的な傾向として自己資本比率は50%以上を目指したいのかなと感じます。

最も高い傾向にあるセクター

上記の結果表では各業種内の最も比率が高い帯域を赤字で示してあります。

赤字の傾向を見た限りでは

  1. 医薬品
  2. 精密
  3. 情報通信

が70~100%帯の割合が高いようです。

中でも医薬品はセクター内の60%以上を占めていて、自己資本比率の高さが感じ取れます。

個人的には増資など1株あたりの価値が希薄化するような自己資本増加を嫌うので、医薬品であれば大型株に着目したいかなと感じました。

ちなみに母数の多さに着目した場合、情報通信業も自己資本比率が高い業界だと言えそうです。

情報通信業に属する銘柄は全体で400銘柄以上ありますが、そのうちの168銘柄が自己資本比率70%以上なのは優秀な業界だと感じます。

主力株で言うとKDDIやNTTなどは財務面だけでなく事業基盤や利回り面もしっかりしているのでおすすめですね。

最も低いセクターはどこか

次に自己資本比率が低い業界についても考えていきます。

結果表を見た限りでは

  1. 電気・ガス
  2. 海運
  3. 銀行
  4. 証券
  5. 保険
  6. その他金融

が0~30%帯に比率が集まっているようです。

共通点としては

  1. 事業に大きな設備や乗り物が必要である
  2. 金融業界である

といったことが言えるのかなと思いました。

例えば電力会社は原子力や火力発電設備が必要ですし、海運はタンカー船などキャッシュでは買えなそうな商売道具が必要です。

証券・保険・リース業といった金融業界も自己資本比率が低いことがわかり、メガバンクに代表される銀行業は全ての銘柄が0~30%の帯域に収まっています。

ただし金融業界に関しては

  1. 顧客に商品を貸す
  2. 金融商品から手数料を得る

といった具合に長期的に利益を得る事業なので、実質的な財務価値がどれくらいかは測りづらいでしょう。

特に銀行はPBRなどで投資判断ができないという話も聞いたことがありますので、自己資本比率よりは

  1. 今後の金融業界がどういった流れになるか
  2. 金利動向など総合的な投資判断

が重要かもしれませんね。

投資判断は総合的に行うこと

今回は自己資本比率に着目して業種別の分布を調べてみましたが、株式投資にはそれ以外にも考えなくてはならない部分はたくさんあるでしょう。

例えば営んでいる事業に稼ぐ力がどれくらいあるかも大事でしょうし、いくら優秀な企業でも実態よりはるかに割高な株価水準では手が出しづらいですよね。

自己資本比率ももちろん大事ですが、

  1. 自分がどこに重きを置いて投資をしていくのか
  2. 自己資本比率以外の部分を見た時にどう感じるのか

ということも忘れてはいけません。

自己資本比率が80%でも利益率が2%では大きな成長が見込めませんので、場合によっては資本を有効に活用している企業の方が正しい投資対象かもしれませんよ。

以下の関連記事では、今回行ったのと同じ検証方法で売上高営業利益率を調べています。

ぜひ色々な角度からセクターを分析してみてはいかがでしょうか。

<関連記事>




まとめ

いかがでしたか?今回は自己資本比率に着目し、業種別に分布を調べてみました。

その結果、自己資本比率が高い業界は

  1. 医薬品
  2. 精密
  3. 情報通信

となり、逆に低い業界は

  1. 電気・ガス
  2. 海運
  3. 銀行
  4. 証券
  5. 保険
  6. その他金融

というものでした。

低い業種に関しては設備投資の大きさや金融商品という共通点がありそうなので覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、ご自身で今回のような調査を行いたい場合でも楽天証券のスクリーニング機能なら簡単に可能です。

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