どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株を始めて間もない頃に悩みがちなのは
- みんなどんな株を買っているのだろうか
- どういった基準でリストを作れば良いのだろうか
ということですよね。
周囲に株をやっている人も少ないでしょうし、自分のやり方が合っているのかわからないことは非常に不安だと思います。
そこで今回は初心者さん向けに株の選び方を書いてみました。
レベル的には本当に始めたてかそれに近いような方向けの記事です。
自分の初心者時代を思い出しながら、良かった点やこんな風にすれば良かったなという点を盛り込んでみたのでぜひご参考下さい。
株初心者は固定リストを作ってみよう
今回初心者さんにご提案する株の選び方は「偏りの少ない固定リストを作ろう」というものです。
固定リストとは日課として日々監視するための銘柄リストのことで、これを今回ご紹介するような基準で作れば色々と勉強になりますよというのが記事の趣旨ですね。
ちなみに、固定リストのメリットとデメリットは
- 毎日監視するので自分にとって馴染みの銘柄ができる
- 馴染みの銘柄は上がり方や下がり方の癖が捉えやすい
- 癖を捉えればそれを活用して利益を得られる
- 銘柄固定なので性格によっては飽きやすいし監視をサボりやすい
- 必ずしも話題のテーマ株にはならない
という感じ。
テーマ株というのはニュースで騒がれている事柄などに関連した株を言います。
話題のニュースに関連すると「この株買ってみよう」という人が増えるので株価も上がりやすいってことですね。
固定リストはメリットもデメリットもありますが、おそらく多くの方が作っているものなのでそういう意味でもやっておいて損はないでしょう。
株初心者さんはとりあえず、株の選び方を学ぶためにも固定リストを作るところから始めてくださいね。
固定リスト内の銘柄数は30~40銘柄程度から始めて徐々に増やします。
リスト内の最大銘柄数は多いアプリだと100銘柄ほど入れられますが、あまりに多すぎても
- 癖を掴みづらくなる
- 選ぶのが大変
なので、最初は自分のキャパシティの範囲内に調整して徐々に増やす方が良いでしょう。
把握できる範囲内で毎日観察すれば、
- こういう状況だとこの株が反応するんだな
- この株はこうなったあとに上がることが多いな
- この株は上がり下がりが小さいな
といった気づきを得やすいですよ。
初心者向け株の選び方
では肝心の株の選び方ですが、適当に30銘柄ほど選ぶのではダメです。
例えば、自分の好きな銘柄だけぽいぽいリストに入れていくやり方もありますが、これは主観が入りやすく偏りも出やすいのであまりおすすめしません。
ここで言う「偏り」とは
- 業種(セクター):会社ごとの事業内容によってグループ分けされたもの
- 時価総額:会社の大きさを表したもの
- 市場:東証一部やマザーズなどその会社が上場している場所
などです。
株初心者さんの選び方としては、これらを意識してなるべく偏りがないようなリストを作ることをおすすめします。
業種(セクター)を意識するメリット
例えば業種やセクターと呼ばれるものには「小売り」や「電力ガス」に「銀行」など様々なものがあって、それぞれ特徴があるんです。
この業種分けは東京証券取引所が33業種に分けていて、それぞれのセクターがひとつの市場やファミリーのようなものと考えて下さい。
時期によって「このセクターが買われやすい」といったブームのようなものもあるので、セクターの偏りが少ない固定リストを作っておけば特徴を掴みやすくなります。
セクター別の特徴例としては
- 円安(もしくは円高)によって買われるセクター
- 海外情勢の悪化で買われるセクター
などがあるので、日々のニュースと関連づけて固定リストを観察するのがひとつのコツですね。
必ずしも東証に沿った分類でなくても良いですが、こういった小さなグループ分けを意識してリストを作ることは値動き相関を考える上で役立ちます。
毎日観察することで気づきを得て、なおかつその理由を調べて考えると大きな力になるでしょう。
ちなみに業種内の所属銘柄数が多い
- サービス
- 小売り
- 情報通信
といったセクターでは、同じ仲間でも事業内容がかなり千差万別です。
とりあえずは後述する大型株を優先してリストに組み込んで、やっていく内に必要だと思う銘柄を追加していきましょう。
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時価総額を意識するメリット
固定リストを作る際には、業種の他に時価総額を意識することがおすすめです。
時価総額とは「会社そのものの価値」を表した数字で・・・
このように証券会社ごとに用意されているスマホアプリで個別銘柄ページを見れば簡単に確認できます。
この時価総額を固定リスト内でばらけさせるのは「時価総額によって値動きが全然違ってくること」を確認してもらうのが狙いです。
一般的には
- 時価総額が大きい:値動きが緩やかで小さめ
- 時価総額が小さい:値動きが激しく大きい
という特徴があり、これを感じ取ってもらいたいわけですね。
例えば固定リストを毎日観察していると、
- A銘柄とB銘柄は同じ業種なのに値動きの大きさが全然違うな
- 同じ材料の同じ業種でも反応度合いが全然違うな
ということに気づけると思います。
値動きが小さいからダメとか大きいから良いというわけではないので、自分なりに好みの時価総額帯を考えてみましょう。
ちなみに株式投資の世界には
- 大型株:時価総額上位100銘柄
- 中型株:時価総額上位100~400銘柄
- 小型株:それ以外
という分類が時価総額によって行われていて、日本を代表する会社は大体が中大型株ですね。
固定リストを作る際には
- それぞれの業種やテーマから中大型株を1~2銘柄ずつ選ぶ
- 業種を少し絞ったあと1セクターごとに大中小型株を選ぶ
など工夫をしましょう。
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市場を意識するメリット
初心者さんが株を選ぶ際には市場も意識してもらいたいもののひとつです。
市場とは
- 東証一部
- 東証二部
- マザーズ
- JASDAQ
といったその銘柄が上場している場所のことですね。
先ほど述べた大型株や中型株のほとんどは東証一部に上場していますし、短期間に株価が大きく動く銘柄の多くはマザーズやJASDAQです。
このように市場は時価総額にも関係する条件ですが、市場ごとに値動きが全く異なる時期もあるので頭に入れておいた方が良いでしょう。
例えば、日経平均株価が調子良く上がっていてもマザーズ銘柄はむしろ下げ基調というケースはよくあるパターンです。
逆に大型株が苦戦している時期にマザーズ上場の小型株がぐんぐん伸びてくることもあります。
マザーズにおける時価総額上位銘柄の顔ぶれは変わりやすいので、定期的にチェックしてリストに組み込んでおきましょう。
時価総額上位銘柄の躍進がマザーズ全体を引っ張って、小型株祭りとなることもあります。
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アプリのスクリーニング機能を活用しよう
初心者さんは業種・時価総額・市場を意識して固定リストを作りましょうと述べましたが、「自分で全部探さないといけないの?」と大変に感じてしまったかもしれません。
ただ、実際には証券会社のスクリーニング機能を使えばそんなに大変な作業ではないのでご安心下さい。
例えば楽天証券のスーパースクリーナーなら・・・
このように上記3条件ともお好みの指定をして銘柄をヒットさせることができます。
例えば
- 東証一部
- 中型株
- 食料品セクター
とやれば・・・
このように23銘柄がヒットするので時価総額をばらけさせながら固定リストに数銘柄組み込んで下さい。
最近の食料品セクターは海外売上高比率を上げているものの、内需株(国内で利益を得ている株)と考えられやすいです。
海外情勢が悪い時期に食料品セクターの株価上昇傾向が高まったら「他の内需株はどうかな?」と考えを張り巡らせやすいでしょう。
同じような手順で他の業種や時価総額規模に対しても行えば自然と偏りが抑えられたリストになります。
株の選び方は短期と長期でどう違うか
初心者さんの中にも
- 短期で何度も売買を繰り返していきたい
- 長期でじっくりと売買をしていきたい
という考えに分かれるはずなので、短期と長期で株の選び方がどう変わるかも簡単に述べておきます。
まず短期の株選びはとにかく材料です。
なぜなら材料があれば短期間でも大きく動いてくれるからですね。
また、ただ材料があるだけでなくなるべく
- 発表から間もない
- 業績向上をイメージしやすい
というものを選びましょう。
材料の恩恵を受けやすいのは時価総額が小さめな銘柄なのですが、値幅もそれなりに大きくなるのでリスクも上がります。
良いネタが出そうな銘柄に先回りするか、出たものを監視して下がったら買いましょう。
次に長期の株選びですが、この場合はとにかく安定性重視です。
長く持てばそれだけ色々なことが起こるわけで、倒産・減益・減配などネガティブ材料が出にくい企業を好みます。
言い換えれば業績が安定していて増配傾向で適正価格の銘柄をしっかりと監視しておくことが求められますね。
「そんな銘柄あるの?」と感じるかもしれませんが・・・あります。
というのも業績が良い銘柄などゴロゴロ転がっていますし、割安度は地合いによって大きく変わるものです。
良い銘柄をあらかじめリスト化しておき、暴落時に買えば十分に長期の株選び条件に合致するものが手に入りますよ。
まとめ
いかがでしたか?今回は初心者さん向けに株の選び方をお伝えしました。
まずは業種・時価総額・市場を意識して固定リストを作るところから始め、徐々に監視銘柄数を増やしていきましょう。
段々と自分がちゃんと監視できる銘柄数はこれくらいかなとわかってきますので、最終的にはその銘柄数で落ち着かせて構いません。
東証の業種分けがざっくりすぎてわかりづらい場合は、松井証券が独自に出している中分類・小分類を活用して株を選ぶと良いです。
関連記事にて解説しているのでご参考下さい。それではまた!
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