株の底値を見極める方法で誰でも取り組みやすいもの

    

今回は株の底値を見極める方法をお伝えします。と言ってもそんなに難しいことはしていませんのでおそらく誰でもすぐ実践できるでしょう。逆に言えばまだまだ追加していく要素はたくさんあって、読者さんの好みにカスタマイズできる方法でもありますね。

株の底値を見極める方法のたたき台としてぜひご参考いただければと思います。ちなみにテクニカル分析の要素とファンダメンタルズ分析の要素を組み合わせているので、チャートだけとか材料だけといった方法ではありません。個人的にはどちらも大事だと感じるのでそういった所を意識しながら読んでみて下さいね。

    

株の底値を見極める方法

今回お伝えする手順は

  1. まずその時期に市場から注目されているテーマを洗い出す
  2. 関連株の中から底値圏かつ連日にわたって出来高が急増している株をピックアップ

というものです。当たり前のことなのですが株初心者さんはどちらかしか見ていないことが多いのではないでしょうか。

その時期に市場から注目されているテーマ性を探そう

株の値動きは意味がなく上げ下げしているものではありません。まずここをしっかり念頭に置く必要があり、人気を決める要素は

  1. 持っている材料
  2. テーマ性
  3. 業種

など色々なモノが関わってくるでしょう。中でも重要なのはテーマ性で、話題のテーマ性に関連していればそれだけで人気が出ます。

ただ、ここで重要なのはその人気がどれほど続くかです。例えばなんでも良いのですが、新しい製品が発売されますよという材料が出たとします。

その製品が持つ機能が画期的であれば市場から注目を集めますが、正直言って新製品発売程度ではたいして注目を浴びることはできません。仮に株価が反応したとしても大きな上昇にもならないばかりかその日限りで終わってしまうことも考えられます。

その一方で社会的に問題視されているテーマは比較的長続きしやすいです。例えばカーボンニュートラルは環境問題を背景に注目を浴びた分野で、世界的な課題として昨今では何度も騒がれています。

こういったテーマ性に関係してくる再生エネルギー関連やEV関連は話題が一過性に終わりづらく、断続的に注目を浴びやすいですよね。

株の底値を見極める際にはこういった強く大きいテーマの関連銘柄から見つけると良いです。後述する出来高急増はどの株でも起きる可能性がありますが、単なるテクニカル分析にとどまると不発しやすいのではないかと感じます。

やはり底値銘柄のバックグラウンドとして大きなテーマ性が控えていると投資家としても買いを入れやすく、値動き判断も他の関連株と比較することでやりやすくなるメリットがあります。

市場から注目されているテーマのピックアップですが、これは日々どういった会社の名前を聞くことが多いのかアンテナを立てるしかありません。例えば

  1. 出来高増加率
  2. 売買代金
  3. 値上がり率

などのランキング情報を見るのも良いでしょうし、業種別の値上がり率などもかなり参考になりますよね。

サービスや情報通信では構成銘柄数も多く多種多様な事業内容になるのでしょうが、業種によっては特徴が色濃く出るでしょう。例えば鉱業がよく触られているようであれば「原油の動きはどうかな」とか、銀行がよく触られていれば「金利が動いたのかな」と市況感のヒントになるわけです。

電気機器セクターがよく上がっていれば「もしかして半導体が動いているのかな」などとにかく市場の注目を業種という小さな市場に限定して考えやすくなるので、セクター状況は大事な情報源になります。

こういったことをしつつ次の出来高に注目するとより意義深いでしょう。

出来高が底値圏かつ連日にわたって急増

自分が狙う分野にあたりがついたら次に関連銘柄の出来高状況に注目します。おそらく株式市場の注目が本当に集まっていれば出来高の増加傾向+株価上昇が確認できると思いますので、すでに上昇し始めのものを狙う作戦でも良いでしょう。

ただ、今回は底値圏の見極めについて述べますので、ここでは「他のテーマ株が軒並み上がる中、まだそこまで株価は上がらず出来高だけ増えている」という状況に着目します。例えば昨今ではEV関連株が話題になることが多いですが、その流れの中でもそういった株は見つかりました。

底値見極めは出来高が大事

上記の銘柄はジーエス・ユアサというトヨタ自動車と提携している電池関連の会社です。その他の電池関連が上昇する中で多少なり値動きが鈍く、出遅れ気味のチャートでした。

しかし出来高に着目してみると底値圏かつ連日にわたって出来高が増えていることがわかります。底値の見極めはこの徴候がとても大事で。安値を割り込まずにこの徴候が続けばかなり高い確率で株価は浮上するでしょう。上昇率は銘柄によってまちまちですが、出来高急増で底値圏維持はテンプレとして覚えておきたい状況になります。

市場から注目度が高い分野に毎回こういったチャートが見つかるわけではありませんが、テーマ性がありつつ怪しい値動きをしていた場合は狙ってみると良いでしょう。

株の底値は出来高とテーマ性で見極めよう

今回は底値の見極めをテーマ性と出来高で行う方法について述べました。日々の市場観察を怠らなければどの業種や分野が注目されていそうかはかなりわかってくるはずです。特に注目したいのはスケールが大きく長続きしやすいテーマで、国および世界的な流れが絡んでいるとなお良いでしょう。

そういった分野が見つかった場合は関連株をピックアップして値動きを比較してください。その中に底値圏かつ連日にわたって出来高が急増し続けている株があれば打診買いしてみるのも良いと思います。

設定した底値を割り込む場合は逃げる必要がありますが、安値を維持したまま出来高が増えれば株価が浮上する可能性は高いです。

毎回そういった銘柄を見つけられるかは保証できませんが、テンプレとしてぜひ覚えておいてもらいたいですね。

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