どうも、ひげづら(@higedura24)です。
毎年春頃になると必ずやってくる風物詩、それが花粉症。
環境省や厚生労働省の調査によれば、
- 慢性アレルギー性鼻炎の罹患率は約40%
- 花粉症の罹患率は約30%
- 花粉症全体のうちスギ花粉によるものは25%
という結果で、もはや3人に1人は花粉症に罹患しているという状況です。
花粉症は最も罹患数が高い疾患で、もはや社会現象と言える風物詩と言えるでしょう。
そんな花粉症が株式市場に与える影響は大きく、季節性を持って株価変動する関連銘柄もあるんです。
そこでこの記事では「先回りを検討したい花粉症関連銘柄7選」をご紹介しました。
リスト化しておき、銘柄の癖を狙って先回りしてみてはいかがでしょうか。
花粉症が株価に与える影響とは
もしあなたが花粉症に悩まされているとしたらどんな行動をとりますか?
花粉症の方は考えやすいかと思いますが、消費者の行動としてイメージしやすいのは
- マスクや眼鏡で花粉を防護する
- 内服薬やその他の花粉症グッズを活用する
- 室内の花粉に対して影響を抑えたり除去する
といったことですよね。
したがって、花粉症関連銘柄ではこれらに関係する企業を思い浮かべることになります。
例えば、
- マスクや眼鏡のトップシェアはどこかな?
- それらが売られている場所は?
- 内服薬でユーザーに人気なものは?
- 新薬の材料は過去になかったか?
- 身の回りのもので多くの人が活用するグッズは?
- テレビなどでよく言われている花粉症対策は?
などを考えていけばどの関連銘柄に花粉症需要がきそうかわかりやすいでしょう。
花粉症の原因で最も多いのはスギ花粉
ところで花粉症と言っても
- スギ(2~4月)
- ヒノキ(3~5月)
- シラカンバ(4~6月)
- ブタクサ(8~10月)
- ヨモギ(8~10月)
など色々な種類の花粉が年間を通して飛散していますよね。
しかし、花粉症が話題になるのは決まって春先です。
これは花粉症で悩む方の多くはスギ花粉が原因のため。
もっと言えば、花粉症で株価が動く背景には
- スギ花粉の飛散状況の予測
- 実際にスギ花粉が飛ぶであろう時期
が関わってくるでしょう。
したがって、花粉症関連銘柄の具体的な物色時期としては
- 6~9月頃:夏の暑さが翌年のスギ花粉飛散度合いに影響するため
- 12~2月頃:スギ花粉の予測、実際の飛散状況
を目安とします。
花粉症関連銘柄ごとの株価特性を見ておく
花粉症関連で株価が動く時期は夏と年末年始くらいの2パターンが考えられます。
そのため、花粉症関連銘柄ごとに過去の株価傾向を見ておく必要があるでしょう。
また、例えばマスク関連の銘柄を物色するのであれば「インフルエンザ関連」などが重複テーマとなってきます。
場合によっては違う季節により株価が動きやすいテーマがあるので、そういったことも意識しながら過去チャートを眺めてください。
あるマスク関連の例を見てみると・・・
- 赤枠:冬場を見越した8月終わりの買い
- 青枠:花粉症本格化手前の2月買い
という特徴がありそうです。
しかし、直近4年くらいを比較したところ花粉症よりはインフルエンザ関連の方が値幅が大きそうな印象があります。
こういった株価の癖を理解することも重要ですので覚えておいてください。
花粉症で株価が動く関連銘柄7選!
では花粉症関連銘柄7選をご紹介します。
花粉症関連の材料で株価が動きやすいと思われますので、銘柄の癖を調べるなどチェックしてみてください。
マスク関連銘柄
花粉症で考えられる最も簡単な対策はマスクをつけることです。
マスク関連銘柄はインフルエンザとテーマが重複することもあり、夏場の物色が予想されます。
したがって、猛暑の年には重複テーマによる需要増加が期待できる可能性が高いですね。
具体的には
- ユニ・チャーム:マスク市場のトップシェア
- ダイワボウ:独自機能マスクに強み
が関連銘柄となるでしょう。
ユニ・チャームはトップシェアかつ「超立体マスク」という商品が高機能商品として人気です。
また、ダイワボウの独自機能マスクは「アレルキャッチャーAD」というもので、
- 抗菌・消臭・抗アレルギー物質の3大機能
- 原料開発から生産・加工・縫製まで一貫
- 信州大学などと共同開発
- 文部科学大臣賞受賞
という特徴を持った商品です。
布団にも技術応用されているようなので、もしかしたらマスク以外の需要も期待できるかもしれませんね。
花粉防止メガネ関連銘柄
花粉症が重度になるとアレルギー性結膜炎なども併発します。
そういった方からの需要が期待できるものとして花粉防止眼鏡があるでしょう。
花粉防止メガネは明確な需要であり、花粉症が株価に影響する可能性は十分に考えられます。
この花粉防止眼鏡に関連する銘柄は
- ジンズHD
- 愛眼
です。
ジンズは上場している眼鏡関連企業では一人勝ち状態ではないでしょうか。
商品自体にも「花粉CUTシリーズ」なるものがあり、
- 花粉カット率98%
- 花粉防止眼鏡でトップシェア
- 度付き、度なし対応
- 大人から子供まで対応
- 通常の眼鏡と同じようなデザインで種類も豊富
- ウォーターポケット機能による潤いキープ
- こめかみ部分やノーズパッドの調整機能でフィット感アップ
といった高品質かつ低価格で人気です。
ジンズは直近の株価推移では1月終わりくらいから上昇傾向でしょう。
愛眼も「ガードグラス」という花粉対策商品を販売しており、こちらは花粉カット率99%とされています。
時価総額が小さめで明確な季節性も感じられませんが、動意づく可能性があり一応抑えておいた方が良いでしょう。
花粉症薬関連銘柄
花粉症の症状を抑えたり、免疫療法による治療への需要も忘れてはなりません。
関連銘柄としては
- フマキラー
- 鳥居薬品
が挙げられます。
フマキラーは殺虫剤でお馴染みの会社ですが、実は「アレルシャット」という花粉症軽減の人気商品を持っているんですね。
アレルシャットは元々、
- 鼻の中にクリームを塗ることで花粉や黄砂の影響を抑える
- 化粧崩れの心配なく、子供にも使える
- マスクが使えない状況でも安心
という点で重宝されていました。
しかし、2018年にリニューアルされただけでなくスプレータイプも発売されています。
スプレータイプでは
- イオンの力でアレルゲンをブロック
- 化粧崩れもなくアルコールフリー
- 顔や髪に直接使える
という特徴がユーザーから好評のようです。
フマキラーは夏の需要も期待できるので、1月終わりに物色される傾向がありそうですね。
一方、鳥居薬品は免疫療法による花粉症治療薬を販売しています。
今までは花粉症の治療では皮下注射が必要でしたが、鳥居薬品の「シダトレン」は日本で初めて承認された舌下型の治療薬です。
皮下注射は痛みが伴う治療ですが、舌下型の場合は
- 2回目以降の投薬は自宅で可能
- 1日1回少量から始め、その後は決められた量を数年間服用
- 3年以上が推奨期間
となっています。
治療にある程度の期間と継続服用が必要なので、業績面への影響も大きそうですね。
ちなみに現在は錠剤型の舌下薬である「シダキュア」も販売されています。
販売開始は2014年10月で、今のところ1月終わりに物色されることが多く株価は2000~3500円のボックス推移です。
加湿器関連銘柄
花粉症の原因である花粉は水分を含むことで空気中に飛散しづらくなります。
そのため花粉症対策として加湿器を活用する方も多いようです。
加湿器メーカーでシェアを広げているのは石油ファンヒーター大手のダイニチ工業ですね。
ダイニチ工業は加湿器販売に力を入れていて、「ハイブリッド加湿器」で人気です。
ハイブリッド加湿器とは
- 気化+スチーム式で加湿するため静穏性や節電に優れている
- 静穏かつ加湿性能が高い
- 超音波式に比べ高価
といった特徴を持つ商品のこと。
シャープもプラズマクラスターで関連しますが。企業の性格的に色々なテーマがミックスされてしまい株価が読みづらいですね。
ダイニチ工業は比較的1月や2月に需要が高まり、株価が上昇する傾向があるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は花粉症関連銘柄7選をご紹介しました。
花粉症の材料に株価が反応する可能性は高いので、時期や癖を理解した上でチェックしてみてはいかがでしょうか。
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