長期移動平均線の特徴を知れば一喜一憂しない!ポイントを活用!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

移動平均線は設定期間における約定価格の平均値を表しています。

そのため移動平均線における

  1. 現在値との上下関係
  2. 傾きが上向きか下向きか横ばいか
  3. 複数設定期間の並び順

といったことが非常に重要なわけです。

また、全て重要ではありますが「任意期間における約定平均値」という意味では特に

  1. 短期トレーダー:短期線
  2. スイングトレーダー:中期線
  3. 長期投資:長期線

を見ることで自分の投資スタイルにあった値動き傾向が読みやすいでしょう。

そこで今回は「長期移動平均線」にクローズアップしてどんなことが感じ取れるのかをご紹介しますので、ぜひご参考いただければと思います。

    

長期移動平均線の上下どちらでローソク足が推移しやすいかが重要

今回は関係のない短期および中期移動平均線は消したチャートを見ていきます。まず例題チャート3つをご覧ください。

ちなみに長期移動平均線は75日で設定し、およそ1年半における日足を表示しています。

3つのチャートを順番にA・B・Cとしたとき、それぞれの特徴は

  1. Aチャート:押し目を作りながらも上昇し、長期線は上向き基調
  2. Bチャート:似たような価格帯で推移し続け、長期線はゆるやかに推移
  3. Cチャート:戻り売りを繰り返し、長期線は下向き基調

と言えますよね。

ここで考えていただきたいのは「長期移動平均線が1方向に傾いていくにはどうなればよいか?」ということです。

例えばAチャートの場合、

  1. ローソク足が長期線を上抜いたときはしばらく長期線の上で推移
  2. ローソク足が長期線を下抜いたときは少しの調整ですぐ戻ってくる

といった特徴がありませんか?

また、Cチャートではこれと反対に長期移動平均線の下で推移することが多いですよね。

これらAおよびCチャートからわかることは「長期移動平均線が1方向に推移するためには、上か下のどちらか一方で長く推移する必要がある」ということです。

そして、逆に言えば過去の値動きを見て「移動平均線のどちらか一方でローソク足が推移しやすい場合、その方向に移動平均線も推移していく」ということ。

Bチャートはいわばもみ合いの期間が多く、上下どちらかに優位性があるとは言いづらいですね。

ただし、後半は長期移動平均線が下方向に大きくブレていて、Cチャートに近い推移になっていきそうだなと感じ取れます。

このように、過去の値動きを考えたときに長期移動平均線の上下どちらで推移しやすいかは重要です。

長期移動平均線の傾きが変化してきたかが重要

次にこちらのチャートをご覧ください。

注目してほしいのは長期移動平均線の傾きです。特徴としては

  1. 前半はほぼ直線状態で下向きだったが、2018年8月辺りから横ばいに変化
  2. 長期移動平均線が横ばいになってからローソク足が上に出る期間が増えた
  3. 長期移動平均線の傾き変化によってローソク足の雰囲気が明らかに変わった
  4. 長期移動平均線が上向きの期間はローソク足も上がりやすく、下抜けても戻りやすい

といったことが挙げられます。

チャート後半ではローソク足が長期移動平均線より上に乖離し始め、ついには・・・

長期移動平均線の傾きが変化したての頃よりも明確に上向きになりました。

この時期には長期移動平均線の近くまでローソク足が降りてきても、割り込むことなく反発するようになっていますね

いわば冒頭で出したAチャートのような状態に変化しているわけです。このように、

  1. 長期移動平均線の傾きを追っていきどう変化したか
  2. 傾き変化によってローソク足の推移にどう影響を与えたか

が重要と言えます。

長期移動平均線の設定は200日が重要

傾き変化の例題として先ほど出したチャートの少し拡大バージョンを見てみます。

長期移動平均線の傾きが変化して、それによってローソク足の動きも変わっていますね。

ここで思い出してほしいのは、このチャートで出している長期移動平均線が75日移動平均線ということです。

長期移動平均線にはいくつかよく活用される設定があり、75日はそのひとつ。他には

  1. 50日
  2. 60日
  3. 100日
  4. 200日

といった設定があります。この中で覚えておいていただきたいのは200日移動平均線です。

200日移動平均線は日足において最も長期の設定として有名ですので、意識する投資家も多いと考えられます。

ゆえに値動きに影響する可能性が高く、年単位での投資家心理の転換タイミングを読みやすいです。先ほどのチャートも・・・

オレンジ色の200日移動平均線を75日移動平均線がゴールデンクロスした段階で、ローソク足の持ち上がりも大きく変わっています。

75日移動平均線を超えただけでは判断が難しくても、200日も併せて見ることでセンチメントの変化を感じ取りやすいですね。

なぜ長期移動平均線に注目してほしいのか

今回の記事でなぜ長期移動平均線について書こうと思ったのかおわかりでしょうか?

例題チャートみていただければわかりますが、

  1. 長期移動平均線の変化を追うだけで大きく値幅が取れる
  2. その日その日の値動きに一喜一憂する必要はない
  3. 長期移動平均線の雰囲気が変わってからもローソク足が落ちてくることはある
  4. 焦らずタイミングを待てば拾えるし、長く持つことに優位性がある

といったことをお伝えしたかったからです。

長期移動平均線は長期的に保有する際にぜひ注目してもらいたいもの。短期線や中期線に踊らされたくない方、兼業投資家の方はぜひとも活用して優位性がある状況を見つけてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?今回は長期移動平均線に着目して特徴や重要ポイントを解説しました。

移動平均線の特徴を理解しつつ、長期移動平均線を活用していきましょう。

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