日経平均株価はある時間帯に上下する説とそのデイトレ戦略

    

株のデイトレードを行っている人が最も気にしていて売買も忙しい時間帯は朝です。

具体的には寄付きである9時から30分くらいの時間帯で、ここに売買タイミングがくるという方も多いでしょう。

また、10時以降の時間帯は前場引けに向けて出来高が減りやすく、割と落ち着いて値動きを見ることが出来ると思います。

ただ、日経平均株価・・・というか日経平均に連動した値動きをする「日経レバレッジ」というETFのデイトレに関しては10時前後の時間帯に注意が必要です。

この記事ではその理由とそこから考えられるデイトレ戦略について書いてみましたので、参考程度に読んで頂ければと思います。

    

日経レバレッジの株価は10時前後に動く説

まず、百聞は一見にしかずということでこちらをご覧下さい。

これらは日経平均株価に連動する日経レバレッジETF(銘柄番号:1570)の5分足です。

どれも違う日における値動きとなっていますが、特徴として「寄付きだけでなく10時前後にも出来高が増える」という点があります。

10時前後というのがミソで、場合によっては9時50分とか10時10分とかになるので明確な時間はありません。

ただ、10時付近で出来高が増えるということはその辺りで株価が動きやすいということです。

日経レバレッジのデイトレをやっていて

  1. 9時:大きく上昇
  2. 9時半:押し目を作る
  3. 10時:高値に戻ってブレイク

といった流れで10時付近が転換点になったこともありますし、これは出来高が増えるからこそではないかと考えています。

ただ、出来高が増えるといってもやはり最大出来高は寄付き付近になりやすく、それらを超えるほどの増加率ではありません。イメージ的には直近30分ちょいの低い出来高水準よりは持ち上がるかなという感じですね。

なぜ10時に出来高が増えるのか?

10時前後に日経レバレッジの出来高が増える理由は正直言ってわかりません。

ただ、日経平均株価に連動するという性質を考えると、先物などの特性が関係しているのかなと予想しています。

売り買いの一巡も1時間ほどで済むことが多いですし、そのあたりを見計らって仕掛けられるのかもしれません。

日経レバレッジの出来高は見れますが日経平均株価そのものの5分足出来高は確認できませんし、どんな理由であれ結局は先物の値動きに影響される側面は確実にあると思うのでとりあえずは勝手に納得しているところです。

日経レバレッジで指数デイトレする際の戦略

デイトレは寄付き付近で売買すると一番値動きが大きく儲かるということは間違いありません。

ただ、せっかく10時付近の法則のようなものを見つけたので、これを利用して利益を得たいと考えるのがトレードの醍醐味ですよね。

日経レバレッジの10時付近におけるデイトレ状況は

  1. 寄付きから1時間ほど経過している
  2. なんとなく当日の流れや雰囲気が掴めている
  3. 値動きとしてもどの辺りが転換点となっているかがわかっている

という感じです。

したがって、デイトレ戦略としては

  1. 既にあるヒントから売りと買いどちらが優勢か考察する
  2. その上で10時の出来高増加でどちらに株価が動くか読んで売買する

というものになります。

例えば記事執筆日は寄付き後にこんなつぶやきをしていました。

この考えを念頭に置き、「10時の出来高増加では株価が持ち上がりそうだ」と読んでいて・・・

日経平均株価10時以降の上昇

実際に10時10分以降には出来高水準が上がり、株価もそれに伴って持ち上がりました。

もちろん、ただ雰囲気だけで売買判断をしたのではなく・・・

日経デイトレードの根拠

  1. 寄付き後の流れとして、大きく下げても買われて戻る動きが多い(赤枠部分)
  2. 図だと少しわかりづらいが10時前も同様の流れあり(青枠部分)

という根拠がその補助をしています。また、10時付近の板を見ていて感じたのは「20550円割れで拾われていそう(黄枠部分)」というものだったのでポジションもそこで持つように意識しました。

今回は「10時直前・直後に大きく動いていない点」と「そもそも売買ポイントが明確でなかった点」から10時より少し遅れたタイミングでポジションを取っていますが、寄り付近や10時前でポジションを持っているのであれば出来高増加でさらに株価が伸びるか逆に下がっていきそうかを考えていけば良いと思います。

ちなみに日経レバレッジは1ティックが10円刻みで、出来高増加でも数ティックしか動かないこともあります。

しかし、ひとつのローソク足に対して10万株以上の出来高がつくことは珍しくなく、仮に100株持っていれば数ティックで数千円の損益です。

100円株価が動けば万単位の損益なので、一般的な個人投資家の感覚なら十分に満足できる範囲でデイトレができるでしょう。需給状況も文句なしなので個人的には下手な銘柄を触るよりおすすめですね。

まとめ

今回は日経レバレッジの「10時付近に出来高増加となって株価が動きやすい」という特性をご紹介しました。

これがどのくらい前からあるものなのか、今後も続いていくのかはわかりません。ただ、こういった特性を見つけたらそれを利用して売買をしていくということがトレードの醍醐味ではあります。

興味がある方は値動きの流れを含めつつ、日経平均株価の10時という時間帯に着目してみてください。

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