PER・PBRとは?目安から注意点まで基本がわかる!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株を買うときに、なるべく安いところで買うことは大事なことです。

そんなときに役立つのがPERやPBRといった割安性を表すバリュエーション指標ですね。

株式投資をする上で代表的なファンダメンタルズ指標ですが、意外にも数字だけに注目して意味合いを考えない初心者さんも多いようです。

そこで今回はPER・PBRの

  1. 基本概念や考え方
  2. 割安判断の目安
  3. 活用方法
  4. 注意点

などをわかりやすくお伝えします。割安性という概念についてもお伝えしますのでぜひご参考下さい。

PER(株価収益率)とは

PERとはPrice Earnings Ratioの略で株価収益率のこと。計算式は

PER(倍)=株価 ÷ 予想EPS

です。

EPSとはEarnings Per Shareの略で1株あたり利益のことです。予想EPSの場合は「業績予想で発表されている純利益」を発行済み株式数で割った値となります。ゆえに予想EPSの計算式は

EPS(円)=予想純利益 ÷ 発行済み株式数

です。

PERは「現在の株価は企業が生み出すであろう利益に対して何倍なのか」という意味であり、言い換えると「その株を買った場合に何年で元が取れるのか」を表しています。

計算式を見てわかるように、予想EPSを固定して株価が下がれば、将来的な業績は変化せずにPERが下がることになりますよね。将来的な業績が問題ない水準でこの状況になった場合は割安な株価だと判断できることが多いです。

また、PERの教科書的な計算式では「予想EPS」という未来の値を活用していますが、実績EPSを活用して現在株価が最も直近のEPSに対してどれくらいの水準か(過去PER)を計算することも可能です。

両方のPERを出してあげると「過去のPERと未来(業績予想達成時)のPERを比較する」ということができ、

  1. 過去PER > 予想PER
  2. 過去PER < 予想PER

どちらのパターンかをチェックすることがひとつの売買判断となります。

PERは分母であるEPSが小さくなると上昇します。つまり、過去から未来に向かってEPSが上昇すると(業績が成長すると)過去PERが予想PERよりも高くなります。

反対に、過去よりも予想EPSが小さくなると過去PERが予想PERよりも低くなります。

後者の場合はPERが割安な値であっても「将来的に業績が下がる」という背景から一概に割安かは判断できない可能性があり注意が必要です。その他のバリュエーション指標も参考に判断しましょう。

このようにPERは単に数字だけで判断するのではなく相対的な割安感を探っていくことがポイントですね。

PBR(株価純資産倍率)とは

次にPBRとはPrice Book-value Ratioの略で株価純資産倍率のこと。計算式は

PBR(倍)=株価 ÷ 実績BPS

です。

BPSとはBook-Value Per Ratioの略で1株あたり純資産のことです。PBRには実績BPSが用いられるので、すでに確定した過去の値で算出しています。BPSの計算式は

BPS(円)=純資産 ÷ 発行済み株式数

です。

したがってPBRは「現在の株価が企業純資産の何倍まで買われているのか」という意味であり、教科書的には1倍以下になると純資産よりも割安な範囲だと考えられます。

また、PBRは企業が持つ純資産に対する考え方なので

  1. 株価と比較できるほどの純資産を持っていない
  2. 不動産や工場などが必要なく、サービスや技術提供によって成長している

といったケースではそもそもの純資産が小さいので、PBRで割安性を測るのは有効な考え方ではないとも言われています。




PER・PBRの目安や考え方とは

PERとPBRは株の割安性を測るための代表的指標で、値が小さいほど割安と考えられます。基本的な目安としては

  1. PER:13倍以下を割安目安
  2. PBR:1倍以下を割安目安

というのが一般的です。

ただし、これらはあくまで教科書的な目安と考えて良いでしょう。特にPERでは業種平均値や銘柄の成長性など色々な要素を含めて許容していく必要があります。

したがってPER・PBRで割安性を測る場合は少し許容範囲を広げて、

  1. 業種別平均値と比較してどれくらいのPERになっているか
  2. 包括的にはPERは15倍以下、PBRは1.3~1.5倍以下を割安目安とする

と考えて下さい。ちなみに業種別の平均値はJPXが統計を公表しており、以下の外部参照リンクから閲覧可能です。

<外部参照リンク>

JPX|PER・PBR業種別平均

ちなみにPBRの許容割安目安を1.3倍程度まで広げているのは、PBRが1倍以下になることは通常では珍しいからです

常態的にPBRが1倍以下になっている企業は、経営がうまくいっていない可能性があるので財務三表などを活用して実態調査をする必要があるでしょう。

PBR1倍以下が割安と安心して考えられる場面は「地合いが悪くないときにPBRは1倍以上だが、地合い悪化の影響により株価が大幅下落したことでPBRが1倍割れした」というケースです。




PERの注意点とは

PERは割安性を測る代表的な指標ですがいくつか注意点もあります。

PERの算出には予想値を活用している

PERの計算には予想EPSが活用されますよね。言葉通り「予想」の数値を活用しているため業績修正によってはPERの値も変化してしまうのは知っておきましょう。

前述のように「株価が下落したことでPERが割安になる」パターンはありますが、将来的な減益を株価が先取りして値動きしていただけかもしれません。

PERが下がったから買うのではなく、その企業の本業善し悪しを表す営業キャッシュフロー関連の指標も併せて確認するなど将来業績の担保まで行いましょう。

株価の先見性によってPERが変化するケースは少なくないので、やはり相対的な割安感を探っていくことが必要というわけですね。

チャートの価格水準とPERの矛盾

例えば「狙っていたけど株価が高くて買えなかった銘柄」があったとします。1年くらい値動きを追って、やっと株価が安値圏まで下がってきたらものすごく買いたくなりませんか?

そんなときにPERを見たら意外にもそこまで割安な値ではなかった!というケースもあるんです。

これは株価だけでなく将来的なEPSが低下したために生じる現象ですね。つまり業績が頭打ち~減退期になった可能性があります。

そこからもっと業績が下がっていけば、株価が変わらなくてもPERは上昇していくのでむしろ割高になっていくというわけです。

反対に業績が伸びていけば株価が年初来高値を更新してもまだまだ割安なPERというケースもあります。

なんだかPERやPBRについて色々考えていくとあまり機能しないように感じますよね。

正直、低PERだから絶対買い!と言えないのはがっかりしてしまうところですが、PERやPBRがあることで銘柄スクリーニングなどがやりやすくなることは確かです。

PER・PBRのファーストインプレッションから総合的に企業分析していきましょう。




まとめ

いかがでしたか?

今回はPER・PBRの基本的な考え方や注意点について解説しました。このふたつだけで売買することは難しいので、収益性や財務安全性を含めた相対的な判断をしていくことが重要ですね。

その他の割安性を測る指標については株の割安性指標まとめ!特徴を知って最適なものを選択しよう!でまとめています。併せてご参考下さい。

なお収益性や財務安全性の指標についてもファンダメンタルズ分析カテゴリーで探してみて下さいね。それではまた!

    

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