楽天証券の執行待ちが長いと言われるのはなぜ?理由は過去の所業!

    

楽天証券は注文の執行待ち時間が長いよね・・・という話を何度か聞いたことがあります。個人的にはあってもおかしくないことだと感じていますが、初心者さんからすると結構不思議というか不安なようですね。

まぁ確かに自分が出したはずの注文がいつまでも執行待ちのままずっと約定されなければ

  1. 自分のやり方がいけなかったのか?
  2. このままうまく約定できなかったらどうしよう
  3. 欲しい価格で買えなかったらどうしよう

と考えちゃいますよね。

現状だと考えられる理由として2つ言われていまして、この記事では初心者さんに向けてわかりやすく述べていきますのでご安心ください。知ってしまうとなんだそうだったのかと感じてしまいますが、2点目についてはアレルギー反応を起こす可能性もありそうです。

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注文の執行待ちと執行中の違いとは

では最初に語句の説明だけ簡単にしておきます。まず執行待ちについてですが、楽天証券が提供しているマーケットスピード2というPCツールの解説ページより抜粋したスクショをご覧ください。

楽天証券の執行待ちと執行中の違い

参照リンク:楽天証券|マーケットスピード2注文照会

上記の説明によると執行待ちというのは「市場へ注文が出される前段階」という状況のようですね。それに対して執行中という状況は「市場に注文が出されたが遂行される前」という状況のようです。執行待ちと執行中は似た表現ですが注文が市場に受け取ってもらえているかどうかで大きな違いがありそうですね。

楽天証券の執行待ちが長い理由

今回のお話は「楽天証券だと前述の執行待ち時間が長い!」というものです。執行待ち時間が長いということは市場に注文が執行されていないので、そもそもスタートラインにも立っていないことになります。ではなぜそのような状況になるのか主な理由と考えられる2点を見ていきましょう。

朝一の時間帯はどこの証券会社も混雑している

実はこの朝一に執行待ち時間が長いというのは楽天証券に限らずどこの証券会社でもあり得ることだと言われています。この理由は「株式市場が始まってすぐの時間はあらゆる証券会社から注文が出されているので受け手の東証側が追い付かない」となりやすいためです。株式市場の仕組みを考えればわかりますが・・・

株の注文が出される流れ

参照リンク:楽天証券|株取引のしくみ

私たち個人投資家が出した注文というのは企業に直接出しているわけではありません。証券会社の役割は

  1. 個人投資家から発注が出たらそれを受け取る
  2. 受け取った注文を証券取引所に取り次ぐ
  3. 取引が成立したら個人投資家の口座に反映させる

といったものです。ここで言う証券取引所とは東証、すなわち「東京証券取引所」を指すことが多いでしょう。東証は世界中から国内株式の注文を受け取っていますから、それが殺到する朝一の時間帯というのはシステム的にかなり混雑するわけです。

したがって楽天証券だけでなくどこの証券会社から発注しても「執行待ち」になる可能性があり、約定するまでやきもきする状況も考えられます。

ただ正直申し上げて、昨今の東証事情として「そういった状況に陥る頻度はかなり落ちているのでは?」と思いますが、上記を考えると

  1. 注文状況が目まぐるしく変わる銘柄を触る
  2. 過疎っている地方市場に注文を出す

といった条件で頻度が変わっていて、私の知らないところで結構起きているのかもしれません。

楽天証券自体のシステムが脆弱?

朝一の混雑はどこの証券会社も同じで現代ではかなり減っているのになぜ楽天証券だけがそういった噂に付きまとわれているのでしょうか。

2つ目の理由として挙げられているのは「楽天証券自体の取引システムが脆弱だと思われている」という点です。「楽天証券は」と名指しで執行待ちが長いイメージが付いているのはこちらの点が大きいでしょうね。楽天証券にこういった話がよく出る理由は2005年くらいの時期に40件以上という度重なる通信障害を起こしていたことが関係していて、マネックス証券と楽天証券は金融庁から業務改善命令も出された経緯があります。

といってもこれはもう15年くらい前のお話ですし、ちゃんと対応をしましたと結果報告書も提出していたはずです。ただ、金融庁からの業務改善命令というのは結構なインパクトがあったようで今でもシステムの脆弱さが謳われることは多いようですね。

まぁ実際に現在でも細かなログイン障害や通信障害をちょいちょい起こしてますが、それはどこのネット証券会社も同じではないかとも思います(楽天証券は最近になって利用者数が大きく伸びてきていますので起きやすいのかもしれませんが)。ちなみにこういったシステム障害が起こるとどうなるかというと

  1. 障害中は顧客の売買が停止する
  2. 売買しなければならない株がある場合はとても困る
  3. 場合によっては大きな損失につながる

となります。売買機会の損失という意味では私も被害を被ったことはありますが、今のところ「障害が起きている正にその時に売らなければならない株があった」とはなっていません。

執行待ちや通信障害に強いおすすめの証券会社

システム障害という話が出ましたが、もしそうなった場合にどうすれば良いのか知っていますか?

根本的には証券会社側の復旧作業が終わるのを待つしかないのですが、その間に新規で売買したい株があるなら他の証券会社で売買するしかありません。東証全体のシステム障害だとどこの証券会社も同じですが、証券会社単体の障害ならこれで応急対策が可能です。

楽天証券と同じく大手ネット証券会社として知られているのはSBI証券ですが、似たような所もあるので・・・個人的には松井証券をおすすめします。松井証券はシステムの安定性に太鼓判が押されているだけでなく、

  1. 1日の約定代金が50万円までなら取引手数料は無料
  2. 1日信用取引なら約定代金に関わらず手数料無料(100万円以上の約定なら金利も無料)
  3. オリジナル業種で銘柄スクリーニングが可能
  4. ストックボイスコンテンツで有識者の相場観や意見が動画視聴できる
  5. 1日ごとの信用評価損益率が確認できる唯一の証券会社
  6. ほぼリアルタイムのデイトレ適性銘柄を配信
  7. 自分と似た銘柄を取引している投資家に人気の銘柄がわかる
  8. 株主優待銘柄の前月買い越しランキング配信
  9. 専門知識を持ったアドバイザーに無料で電話相談ができる

など他社にはないユニークなサービスが豊富な会社です。

例えば3番目の「オリジナル業種スクリーニング」は東証が設定している33業種よりさらに細かく業種が分かれているので、アタックしたい分野によりマッチしたスクリーニングができます。また、5番目の信用評価損益率は相場が荒れている時期に重宝する情報ですが、これをタイムリーに知ることができる唯一の証券会社です。

他にも相場経験が浅い方にとってうれしいサービスがたくさんあるので、通信障害対策も兼ねて口座は持っておいたほうが良いでしょう。

参照リンク:松井証券|サービス詳細

まとめ

今回は楽天証券の執行待ち時間が長いと言われる理由について述べました。東証に注文が集中する朝一の時間帯はどこの証券会社も同じリスクを持っていますが、楽天証券は過去の業務改善命令によってよりそのイメージが深いようです。

通信障害が起こると売買面で顧客も損失を被る可能性がありますが、対策として複数の証券会社で売買できるようにしておくことは有効でしょう。おすすめは松井証券で、その理由は前述のようにメリットの大きいサービスを持っていることです。

通信障害の対策としてもサブ口座としてのサポート面もメリットが大きいので、ぜひこの機会に無料口座開設はしておいたほうが良いですね。

参照リンク:松井証券|サービス詳細