サポート・レジスタンスラインの引き方!ゴムをイメージしましょう。

    

前回記事は「出来高を伴った安値高値は割り込んではいけない!その原理とは?」でした。

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株を買うときや売るときには安値高値を気にすることが多いですよね。監視の目安としても「この安値に来たら買う」といった考え方をする場合もあるでしょう。

そういったケースで、私が初心者のときよく悩んでいたことは「きっかりと安値高値を目安にするべきなのか」ということ。

この記事ではそういった疑問の答えを含めながら、

  1. 安値高値を目安にする際のコツ
  2. レジスタンス・サポートラインを引くときのコツ

について書きました。

同じように悩んでいる初心者さんの参考になれば幸いです。

    

レジスタンス・サポートラインは安値高値で考えられる

まずはこちらをご覧ください。

これは高値から下げてきて、底値で横ばい推移。そしてそこから上昇に転じているチャートです。横ばい期間の前には・・・

青枠で囲った部分で爆発的な出来高と長ーい下ひげがあることがわかります。赤枠の横ばい期間の安値は、青枠の安値がサポートラインとして効いていることがひとつのポイントだと認識しておいてください。

問題の青枠から赤枠部分を拡大すると・・・

青枠部分の長い下髭先端がサポートラインとして意識されているものの「実はわずかに下抜いている」ということがわかりますね。

レジスタンス・サポートラインは必ずしもぴったりと機能するわけではない

上記のチャート例からわかることは、

  1. 安値高値はレジスタンス・サポートラインとして機能することは確か
  2. ただし、必ずしもレジスタンス・サポートラインと反発タイミングがぴったりと合うわけではない

ということでしょう。

安値が2000円だとしても、そこをわずかに下抜いた1950円で反発する可能性もあるということ。もしかしたら2000円までいかずに反発する可能性だってあります。

こういった現象からよく言われているのは「レジスタンス・サポートラインはゴム紐をイメージする」という考え方です。

ゴム紐の上にローソク足が乗っかれば重みでたるみますよね。そしてそのたるみの反動で跳ね上がるイメージを持ちましょうという意味。

もちろんゴムがちぎれて落ちていくこともありますが、サポートラインがたるむというイメージを持てば

  1. 安値を1円下抜いたからといって損切りはしない
  2. 多少の下抜けは許容できるマインドを持つ

ということにつながるのではないでしょうか。

レジスタンス・サポートラインはふるい落としポイントでもある

レジスタンス・サポートラインはゴム紐だというイメージを持ちながら先ほどのチャート例に戻ります。

よーく見ると、サポートラインの下抜け方には

  1. 黄色丸:ローソク足ごと抜けて戻る
  2. ピンク丸:下抜けるものの下ひげとなって戻る

の2パターンがあることがわかります。

値動きの挙動が違いますが、これらは「ふるい落とし」と呼ばれる値動きだと私は考えます。

ちなみに、ふるい落としについてはふるい落としチャートの見分け方や解説を大ボリューム実例紹介!で解説しています。

サポートラインではこういったふるい落としと呼ばれる値動きに利用されることもあります。わざとサポートラインを抜けることですぐに売ってしまう投資家を離脱させるわけですね。

レジスタンス・サポートラインはゴム紐だというイメージがあれば、ふるい落とされる確率も下がりますので覚えておきましょう。

レジスタンス・サポートを安値高値で考えるコツ

そうか!レジスタンス・サポートラインはゴム紐で引くのか!と感じた初心者さん。実はこの考え方には問題点もあります。

それは

  1. 本当に下方向のブレイクだった場合、損切りが遅れて損失拡大の可能性あり
  2. どの程度を下抜けの許容範囲とするのか考えておく必要あり

ということです。

安値抜けを見たときに「どうせゴム紐だから跳ね返るんでしょう?」と悠長に考えていると、本物の下落だった場合困りますよという話。

ですので、例えばサポートを考える際のコツとしては

  1. サポート「ライン」ではなくサポート「価格帯」と考える
  2. 何%までの下抜けをサポート価格帯として考えるか決めておく

といったことが挙げられるでしょう。下抜けの%は一律で決めても良いですが、過去の値動きから考えるのもおすすめです。

時価総額が小さければそれだけ値動きのブレも大きいはずなので、過去の傾向として「どのくらい下抜けてから反発しているサポートなのか」を見ておくことは良いことですね。

損切りについては株の損切りルールとは!?目安に欠かせない基本概念を伝授!で詳しく解説しているので併せてご参考ください。

余談ですがこれらはトレードの際に考えることであり、長期投資目的で割安なところを買い集めている場合は当てはまらないかもしれません。

損切りは「自分がなぜ買ったのか」が大事ですので、テクニカルと株の本質的な価値のどちらを重視するのかもポイントになるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は安値高値でレジスタンス・サポートラインを考える際のコツを解説しました。

ひとつの価格でレジスタンス・サポートラインを考える必要はありませんが、ある程度の価格帯は決めておく必要があります。

また、自分がどんな目的で買ったのかによっても許容範囲が変わってきますので、ぜひご自身でも考察してみてくださいね。

安値高値に関連したローソク足に関する記事はローソク足に関する記事まとめで解説しています。

安値高値と組み合わせることで大きなパワーを発揮するものです。ぜひ古い記事から順にご参考ください。

それではまた!