どうも、ひげづら(@higedura24)です。
皆さんは旅行の計画を立てる時にどんな流れを踏んでいますか?
旅慣れている方は全部ご自身でやってしまうのでしょうが、そうでない方の中には旅行代理店に相談しに行く方もいらっしゃるでしょう。
国内株式市場に上場している最大手の旅行代理店にエイチアイエスがあります。
エイチアイエスは特に海外に強みを持っていて、国内外で利用されている会社と言えるでしょう。
今回はそんな大手旅行代理店のエイチアイエスにおける株価暴落要因についてご紹介します。
これからエイチアイエスを購入しようと検討している方はぜひご参考ください。
外部参照リンク:エイチアイエス公式ホームページ
エイチアイエスの概要
まずエイチアイエスという会社についてざっくりと見ていきましょう。
エイチアイエスは旅行会社として知られていますが、実はその事業内容は多岐に渡ります。
- 旅行事業
- テーマパーク
- ホテル
- 地域
- ロボット
- エネルギー
- 保険
など私たちが思っている以上に色々な分野で活躍しているんですね。
例えば主力である旅行事業は
- ミクロネシア
- ハワイ
- インド
- インドネシア
- 韓国
- シンガポール
- タイ
- 台湾
- 中国
- ベトナム
- 香港
- アメリカ
- カナダ
- ブラジル
- メキシコ
- イギリス
- イタリア
- ドイツ
- オーストラリア
- エジプト
- トルコ
などなどかなり広い範囲の国々で利用可能です。
テーマパーク事業ではハウステンボスやラグーナテンボスといったものを運営し、世界一の観光ビジネス都市を目指しているとのこと。
個人的に注目しているのはエネルギー事業で、
- 再生可能エネルギーへの転換
- 日本で初めてパーム油を燃料としたバイオマス設備
など今後注目したいワードを持った事業内容だと考えています。
業績推移
幅広い事業を行っているエイチアイエスですが、気になる業績面はどのようなものでしょうか。
まず売上高ですが・・・
このように比較的右肩上がりに推移している印象です。
しかし、純利益で見てみると・・・
2016年以外は安定した成績を残している状況ですね。
この理由については後述していきます。
配当金
次にエイチアイエスの配当推移を見ていきます。
業績が大きく落ち込んでいた2016年も減配せず、着実に増えている様子です。
リーマンショック時のデータがないのですが、直近の傾向としては悪くないでしょう。
株主優待
エイチアイエスの株主優待は毎年4月および10月の権利確定日に保有していれば受け取ることが可能です。
- 株主優待券
- ハウステンボス入場割引券
- ラグーナテンボス入場割引券
が保有株数に応じて受け取れるので、よく利用する方は検討してみてはいかがでしょうか。
株価2500円で100株保有した場合、1.2%の利回りとなります。配当金と併せれば2.5%前後の計算ですね。
エイチアイエスの株価暴落理由
そんなエイチアイエスの株価が暴落する時はどういった状況でしょうか。
エイチアイエスの主力事業が旅行関連と考えれば、
- 景気悪化
- 地政学リスクの高まり
- インバウンド需要の低下
この辺りが暴落理由として考えやすく、逆に安く仕込むための条件ですね。
景気敏感株という側面
そもそも私たち消費者が旅行を楽しむためにはお財布にある程度の余裕がなければなりません。
家計が苦しいのにわざわざ海外旅行に行く人は珍しいでしょうし、景気が悪ければエイチアイエスに相談しに来る人も減るでしょう。
いわば「景気敏感株」という側面がエイチアイエスにはあって、
- 景気が良い:エイチアイエスの株価が上がりやすい
- 景気が悪い:エイチアイエスの株価が下がりやすい
という関係性があります。
地政学的リスクの高まりに弱い
エイチアイエスの株価にはもうひとつ弱点があります。
それは「地政学的リスクに弱い」という点で、2016年の株価にはそれが強く出ていました。
2015後半~2016年における地政学リスクの高まりの要因として、フランスなどで起きた海外テロ事件が挙げられます。
例えば2015年11月にはパリで同時多発テロが起きましたよね。
死者130名、負傷者300名という大規模な事件だったので覚えていらっしゃる方もいるはずです。
こんな時に「明日は楽しいフランス旅行♪」なんて方は少なくなるのが普通でしょう。
当然、政府としても日本人に旅立ってほしくないですし、消費者も自主的に旅行をキャンセルします。
エイチアイエスとしては入るはずだった売上高が減るので将来的な業績に影響しますし、当然ながら株価も下げ始めるわけです。
また、欧州方面への旅行需要がしばらく減るので地政学的リスクが後退するまでは需給も悪くなると考えられます。
海外を主力とした旅行業には地政学的リスクという弱点があるので覚えておきましょう。
インバウンド需要の低下
エイチアイエスの株価にはさらにもうひとつ弱点があります。
それは「インバウンド需要の低下」で、簡単に言えば訪日客の減少ですね。
実はこの記事を執筆している2020年においてはインバウンド需要が重要視されやすい背景があります。
その要因として
- 2018年には訪日外国人観光客3000万人突破と過去最高
- 2020年に東京オリンピックが開催される
- 2020年には4000万人の訪日観光客を目指す
といったことが挙げられますね。
円高も解消されてきましたし、格安航空も普及したのでこれらも大きく貢献しているはずです。
エイチアイエスの株価にはインバウンド需要が大きく影響し・・・
2018年には上場来高値付近まで昇った経緯があります。
しかし、逆に言えばインバウンド需要が低下した際には大きく株価が暴落するとも考えられますよね。
その証拠に、2020年1月に話題となっている中国発の新型コロナウィルスの蔓延では・・・
このように高値から16%以上も株価が暴落しました。エイチアイエスの時価総額は1800憶以上なので、それなりに大きい下落ですね。
ちなみにこの新型コロナウィルスは中国が出どころかつ団体客渡航制限という点がポイントだと思います。
というのも、インバウンド消費のランキングは
- 中国
- 台湾
- 韓国
が上位を占め、その中でも中国はダントツ一位です。
地域別訪日客の推移を見ても・・・
中国人の多さは明らかですね。
こういったデータからもエイチアイエスの株価暴落リスクにインバウンド需要、特に中国人の動向は深く関係しているでしょう。
エイチアイエスにおける今後の株価動向
ところで、エイチアイエスの株価は今後どういった動向になるのでしょうか。
月足を見た感じでは5年くらいボックス推移になっていて、現在価格はその安値に並んでいます。
2016年に地政学的リスクが高まっていた時期とちょうど同じくらいの位置ですが、その時期よりも売上高や純利益は大きいです。
そう考えると今の株価はそれなりに割安だと思えますが、みなさんはどうでしょうか。
新型コロナウィルスの影響がどの程度出てくるのかという懸念はありますが、東京オリンピックというイベントも控えています。
新型コロナウィルスにおける今後の動向に注意しつつ、下げ止まりを狙いたい時期なのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?今回はエイチアイエスの株価暴落理由についてご紹介しました。
エイチアイエスは旅行業を主体としているため景気や地政学的リスク、インバウンド需要などが影響しやすいです。
その他の事業がもっと育ってくれれば業績も安定しやすいのでしょうが、現状では上記の要素に影響されると知っておきましょう。
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