花王の株価急落と暴落理由

花王の株価急落・暴落理由!中国関連や業績への思惑が原因か?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

私たちが生活していく上で欠かせないのはトイレや生理用品などの日用消耗品ですよね。

株式市場の中にはこういった日用品を世に送り出している企業がたくさんありますが、その中でも特に優良企業として人気が高いのは花王です。

実際に業績も事業内容も安定的かつディフェンシブで、なおかつ成長を続けている珍しいタイプの銘柄だと思います。

また、企業イメージもかなり良く消費者からも好かれ、価格推移も安定的なので地合いの影響で下げてもかなり底堅いイメージがある株ですね。

そんな花王も過去には大きく株価が急落・暴落したことがありますので、この記事ではその理由や背景についてご紹介しました。

急落局面は買いと言える株ですので、

  1. どのような要因で下げるのか
  2. 買う時はどんなことを気にするのか

をしっかりと知っておきましょう。

外部参照リンク:花王公式HPバフェットコード

花王ってどんな会社?

花王は1887年に創業されたトイレタリー企業で国内首位の立ち位置にいます。

時価総額は2020年5月時点で4兆円を超え、化学セクターの中でもトップを争うほどの大企業です。

連結売上高は1.5兆円(2019年12月期実績)を超え、安定的な業績を背景とした積極的な株主還元策も人気の秘密でしょう。

事業としては「原料から一貫生産した上で独自物流および販売網で売っていくシステム」を構築していて、海外に目を向けると

  1. 海外売上高比率:37%
  2. 販売先:100以上の国と地域

で、特に紙おむつは中国人気を獲得しています。

また、昨今で話題のESG(環境・社会・企業統治)にも力を入れていくと表明していて、トイレタリー企業としての意識もかなり高いですね。

そんな花王の経営理念は「花王ウェイ」と呼ばれるもので、

  1. 使命:豊かな生活文化の実現
  2. ビジョン:消費者・顧客を最もよく知る企業に
  3. 基本となる価値観:よきモノづくり、絶えざる革新、正義を歩む
  4. 行動原則:消費者起点、現場主義、個の尊重とチームワーク、グローバル視点

の4つで構成されているのが特徴です。

この花王ウェイはトイレタリー用品以外にも色々な技術を生み出していて、例えば

  1. 低燃費タイヤを生み出す分散性向上剤
  2. 水中工事を進化させるコンクリート用増粘剤
  3. コピー機を省エネにする低温定着トナー

など私たちの知らないところで色々な技術を提供しています。

事業セグメント

花王の事業セグメントと売上高比率は

花王の事業セグメントと売上高比率

  1. 化粧品:20.1%
  2. スキンケア・ヘアケア:22.7%
  3. ヒューマンヘルスケア:17.0%
  4. ファブリック&ホームケア:23.9%
  5. ケミカル事業:16.3%

の5つで、それぞれがバランス良く売上高をたたき出しているのが特徴です。

具体的な商品ですが、まず化粧品事業ではスキンケア製品のエスト・ソフィーナiP・キュレルなどに加え、メイクアップ製品のSUQQU・KATEなどを手がけてお手頃価格からハイブランドまでラインナップしています。

2つ目のスキンケア・ヘアケア事業では洗顔剤のビオレ、シャンプーのメリット・エッセンシャル・リライズ・ジョンフリーダ。

3つ目のヒューマンヘルスケア事業では生理用品のロリエ、紙おむつのメリーズ、健康飲料のヘルシア、オーラルケアのピュオーラ、入浴剤のバブ、眼精疲労ケアのめぐりズムなど数々の人気商品をラインナップ。

4つ目のファブリック&ホームケア事業では衣料用洗剤のアタック、柔軟剤のフレアフレグランス、食器用洗剤のキュキュット、住宅用洗剤のマジックリンなどこれまた数々の人気商品をラインナップ。

5つ目のケミカル事業では油脂製品・界面活性剤・トナーなど豊富な商品を提供しています。

ざっと挙げただけでもこれだけ有名な商品が花王から出ていて、しかも長年に渡ってお店に陳列されていることはすごいことですよね。

花王の強み

事業セグメントを見てもわかるように、花王の商品はそのほとんどが日用消耗品です。

こういった商品は「買い換えスパンが短く需要が安定的」という点がメリットですが、逆に言えばいつでも他社に乗り換えられるということでもありますね。

しかし、花王はそういった業界の中でも安定的な売上高と成長率を維持しているので

  1. リピーター率が高い
  2. 企業・商品への信頼感がある
  3. 品質が良く消費者から好かれている

という点が事業そのものの強みに加えて備わっていることが強みだと感じます。

その裏付けには

  1. 積極的な研究開発費:591億円(2019年12月期実績)
  2. 特許保有件数:16991件(2019年12月31日時点)
  3. ユニバーサルデザインへの改良件数:6574件

という実績があって、こういった施策が国内だけでなく海外でも売上高を生み出す結果につながっているのでしょう。

業績と各種指標

花王の直近業績は以下の通りです。

花王の直近業績

過去5年以上にわたって安定的な売上高と利益を計上し、なおかつ増益傾向となっています。

ちなみに、各国の販売実績は

花王の販売実績

このように日本とアジアが中心です。

日本の売上高が突出しているのはファブリック&ホームケア事業ですが、ここはそれなりに市場を開拓している分野でしょう。

今後の売上高を伸ばすためには

  1. 中国などのアジアで市場拡大
  2. 米州・欧州でヒットする商品を開発

というのが理想ですね。

業績への思惑も海外関連に集まりやすいので覚えておくと良いでしょう。

次に執筆時点での各種指標ですが、

  1. PER:26.76倍
  2. PBR:4.8倍
  3. ROE:17.6%
  4. 自己資本比率:53.7%

という状況です。

現状は成長を期待される大型株として悪くない状況で、割安度も収益力も財務健全性も問題ないと思います。

キャッシュフロー推移も・・・

花王のキャッシュフロー推移

このように営業・財務・投資ともに健全ですね。

配当と株主優待

次に花王の配当および株主優待について見ていきます。

まず花王の配当実績ですが・・・

花王の連続配当実績

2020年5月時点では利回り1.6%と少なめな設定なもののしっかりと増配傾向となっていますね。

それもそのはず花王は上場企業の中でもトップレベルの連続増配企業として知られ、なんと30年連続増配という記録を誇っているんです。

2013年期と比較すると2020年には倍以上にまで育っていることがおわかりでしょうか。

今後もこの連続増配記録に注目が集まりそうですが、現状の配当性向は42.3%まで上昇してきていることも事実です。

花王は公式HPで配当性向40%が目標と公言しているので、そろそろ止まってしまうのかなという気もしています。

ただし配当性向が40%と提示されているということは、このまま増益が続いてくれれば配当金も確実に積み上がっていくということです。

今後も花王の業績推移には注目ですね。

次に株主優待についてですが、花王は株主優待を実施していません。

まぁ株主優待は業績成長を妨げるという意見もありますし、これだけしっかりと増配を続けていれば株主も文句ないように感じます。

ちなみに2019年度には自社株578万株(500億円規模)を買付けていて、優待以外の株主還元策は盤石です。

花王の株価急落および暴落理由

では花王の株価が急落や暴落した時の理由について見ていきましょう。

今回取り上げるのは2015年8月頃と2018年10月頃の急落および暴落場面です。

2015年8月のチャイナショックで暴落

花王がチャイナショックで株価急落

ひとつ目は2015年8月の暴落ですが、この時期は日経平均株価も大変につらい時期でした。

なぜなら後々にチャイナショックと呼ばれる世界同時株安が起きた時期だったからですね。

チャイナショックとは

  1. 中国経済の予想を上回る経済成長鈍化
  2. 上海総合指数の急落が止まらない

という状況を受けて世界経済にネガティブな思惑が走ったという歴史的な事件のこと。

その下げスピードはブラックマンデーにも匹敵すると言われ、当時は大きな話題となりました。

中国市場は世界各国の企業が海外売上高を稼いでいるマーケットなので、ここが低迷してくるということは世界的な影響があると推測されたわけですね。

例えば今まで中国市場で大きな成長率と売上高を稼いでいた米国のアップル社も当時の第3四半期決算で中国の影響を見せつけ、株価が大幅に急落しました。

これによりiPhone関連銘柄にも影響が波及し、中国の景気後退思惑は広がっていったわけです。

当然ながら日本企業も影響を受けていて、中でも大きなネガティブイメージを負ったのは中国関連銘柄でした。

花王は前述のように海外売上高の多くをアジア圏で稼いでいて、その本命は中国市場です。

仮に中国市場での売上高が激減すれば業績への影響は避けられないので、その前に売ってしまおうという流れになりました。

このため2015年9月には直近高値6623円から4962円と25%以上の急落となり、結果的にはこれが良い押し目ともなっています。

というのも月足ベースではまだまだきれいな上昇トレンドを描いていたので、ここで拾った方も多かったはずです。

実際にそこから高値に戻る流れになり株価は高値更新となりました。

2018年10月は市場コンセンサスに届かず急落

チャイナショックで下げた花王の株価はずいずいと戻し高値更新を続けていましたが、2018年10月に発表した第3四半期決算が市場コンセンサスに届かずに再び急落しました。

花王コンセンサスに届かず株価暴落

市場コンセンサスとは事前にアナリスト達が予想していた業績進捗のことで、一般に企業が出している予想値よりも重視される傾向にあります。

成長を期待されている銘柄が市場コンセンサスに届かない場合は株価が大きく急落することも多く、花王の場合は発表翌日に500円を超える急落となりました。

また、そこから下げ基調は続き、最終的に高値9387円から安値7020円まで25%の下落率となっています。

こちらの急落も最終的には高値に戻していますが、記事執筆時点の段階ではまだ最高値更新とはならず保ち合い状態のようです。

おそらく今後も増益傾向が続きそうだと市場が感じ取った段階で突破していくのでしょう。

花王の買い時はいつか

花王の急落暴落局面を見ていると、企業への信頼感からか底堅い動きとなる傾向があります。

月足でも・・・

花王の月足

暴落や急落に負けずこのようにきれいな上昇トレンドが描かれていますよね。

現状で企業そのものの問題点もあまりなさそうですし、そう考えると花王の急落場面は買い場と言えそうです。

また、その際の目安ですが過去3年のPER推移では・・・

花王のPER推移

このように24倍割れが反発タイミングになっているでしょう。

業績推移が変わらず問題なしのままPER24倍を割り込んだのであれば、このあたりがある程度の目安になると思います。

ただし花王を買う際の注意点としては、やはり中国関連の思惑に気をつけるということです。

花王はコマツのように中国との関連性が強い銘柄と市場に捉えられていて、

  1. 化粧品や紙おむつなどの需要動向
  2. 中国市場の後退

は見ておくべきではないでしょうか。

チャイナショックで暴落したように今後も中国関連で値動きを見せる可能性はあるので、本当に業績後退となるか考えた上で買い場を探していきましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は花王の株価暴落・急落理由についてお話しました。

企業として非常に信頼されているのは確かで、今後も安定的な事業と商品開発で業績を伸ばしていきそうな銘柄です。

思惑が生じやすいのは中国関連の材料で、過去にはチャイナショックで急落していました。

また、大型成長株としての期待感からか市場コンセンサスに届かなかった場合の急落もありましたね。

ただ、急落時に底堅さを見せやすい銘柄でもあるので大きな下げ局面は積極的に狙いたいところです。

関連記事には

がありますのでご参考ください。それではまた!

    

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