株を買うメリットを経験則を交えてガチ解説!始める前に知らなきゃ危険です!

    

株を買うメリットにはどんなものがあるのでしょうか。これから始めようという方も株を買うメリットが明確にわからないことには中々乗り気にはなれないですよね。

そこでこの記事では株を買うメリットについて詳しく解説してみました。具体的には

  1. 売買差益(キャピタルゲイン)
  2. 配当金と株主優待(インカムゲイン)

について述べていますが、単なる教科書的な知識だけではなくそこに「経験者だからこそわかるノウハウ」も追加しています。

こういった知識はブログならではですので、証券会社が紹介しているようなありきたりな内容では納得できないという方はぜひご参考下さい。

    

株を買うメリットとは

では早速ですが株を買うメリットについて述べていきますね。

売買差益(キャピタルゲイン)を企業の成長によって得る

株を買うことで得られる1つ目のメリットは「売買差益(キャピタルゲイン)」です。これは自分が取得した時点の株価から値上がりすることで得られる利益を指していて、例えば

  1. 株価100円の時に買う
  2. 株価が200円まで値上がりした時点で売却

という流れなら200円から100円を引いた分があなたの売買差益です。ただし、この時の意味は「1株あたり100円の利益」という意味ですのであなたが買った株数をかけたお金になります。

国内株式市場では基本的に100株を1単位として売買を行いますから、

  1. 100株保有していれば1万円
  2. 200株保有していれば2万円
  3. 1000株保有していれば10万円

となっていくわけですね。

売買差益の教科書的な説明はこんな感じですが、ここで述べたいのは「なぜ株価が上がるのか」ということです。株式投資のシステムから導かれる根本的というか古典的なメリットは「投資した企業の事業が大きく成長した場合、投資額に見合った利益が還元される」ということでしょう。

つまり売買差益の本質としては「企業成長によって自分のお金が増える」ということになります。例えばあなたが時価総額100億円の会社の株を買ってあげたとしましょう。1年後にその会社が行うメイン事業の規模が大きくなったことで

  1. 売上高が急上昇
  2. 利益も急上昇

となっていれば時価総額が200億円になっていてもおかしくありません。また、時価総額が2倍ということは理論的にも株価が2倍になっているので「あなたが投資に使った元手も2倍になる」という具合です。

もっと言えば、株式市場にいる投資家達は基本的に未来を見ています。そのため時価総額が2倍に膨れるような企業はまだまだ成長余地があるだろうと考えられやすいので、「将来的にもっと大きくなるだろう」という思惑が先行しやすいです。

結果的には2倍どころか期待値が上乗せされた3倍とか5倍になっているということもあるので、このあたりの面白さは実際に株の売買をやって感じてもらいたい点ですね。

ただし、これは時価総額が減ってしまった企業でも同様なので気を付けなくてはなりません。業績が伸び悩んでいる会社や思惑だけで上がってきてしまった会社は売られたら株価があっという間に奈落の底です。自分がその急落に巻き込まれず着実にお金を増やしていきたいのであれば

  1. 無駄な企業に投資をしない
  2. まともな会社のみに投資する

ということが重要になってきます。ちなみにここで言う「まともな会社」というのは

  1. 事業利益なり売上高が毎年しっかり残っている
  2. なおかつ年単位で業績推移を見たときに増加傾向にあるもの
  3. いざという時に使える余剰資金もあって、なるべく借金が少ない

という要素を持つ会社です。こういった会社は株価が中長期的に上がりやすいだけでなく倒産リスクも低くなるので覚えておきましょう。

配当金と株主優待(インカムゲイン)で儲ける

売買差益の話を聞いて「なんだ株価が上がらないと利益は得られないのか」と感じた方がいらっしゃるかもしれませんが、事業が大きくなるまで何も得られないのかというとそういうわけでもありません。

株の世界には配当金と株主優待というものがあり、それぞれ

  1. 配当金:事業利益の一部を現金で還元
  2. 株主優待:事業利益の一部を商品や割引券など様々な形で還元

といったものです。売買差益がキャピタルゲインと呼ばれるのに対して配当金や株主優待はインカムゲインと呼ばれるので覚えておきましょう。企業によってもらえる頻度は様々ですが、実施していれば基本的に配当金が年に2回の株主優待が1回もらえます。

利回りとしては大体数%という印象で、多ければ年間配当金と株主優待で5%前後もらえることもあるのでこれは株を買う大きなメリットです。仮に100万円投資した場合、年間で5万円も自分の手元に現金やそれに相当するものがくるので

  1. 銀行に現金を預けておくよりべらぼうに大きな金利がもらえる
  2. お金が働いて増やしてくれる

と言えます。こういった配当金や株主優待を狙うという観点では、経験的に

  1. 業績が伸びていてしっかりとしてキャッシュフローが毎年生まれている
  2. 配当金実績を確認したときになるべく連続的に増加している
  3. 自己資金が多く株主優待を継続的に実施できそう

といった要素を持つ会社の株を買うことが好ましいです。なぜなら配当金や株主優待は事業利益から捻出されるものなので、

  1. その源泉となる売上高や利益が毎年生まれている
  2. 増配を繰り返すということは事業的にも余力がある
  3. 連続増配によって利回りも年々向上していく
  4. キャッシュが多いほど配当や優待を出す余力がある

と考えられるからですね。投資家側が配当金や株主優待を狙って買っても、それが企業を苦しめているのでは本末転倒ですので覚えておきましょう。ちなみに配当金や株主優待がしっかりしている会社は

  1. 権利確定月に合わせて保有されやすい
  2. 時価総額が大きいと行ったり来たりしやすい

という特徴が出てきます。

投機スタイルもメリットと言えるか?

ここまで書いてきた株を買うメリットは教科書的な目線に経験談を付け加えたような内容です。しかし、昨今の個人投資家はほとんどの人が「より少ないお金でより大きく増やしたい」という考えが強いように思います。

そういった方達はどうするかというと、何度も株の売り買いを繰り返す投機スタイルを取るわけですね。投機というのは

  1. 短期的に株価が上がるか下がるかわからない状況下で
  2. 自分なりの見立てや指標を持って
  3. 短期的に売り買いを繰り返す

というようなスタイルのことです。要するに短期的に得た利益は再度元手に加え、増えたお金でさらに株を買う・・・というやり方でお金を増やしていく流れになります。

先ほど「自分が取得した時より株価が上がっていれば売買差益を得ることができる」と述べましたが、投機スタイルでは企業が成長することで得られる利益という側面からは大きく外れるのがポイントです。

事業内容や業績推移などは重視せず「とにかく株価が上がっていきそうなもの」だけを買います。株価の上昇気流から上昇気流に波乗りすることで資金を最大限生かそうというわけで、うまくいけばかなりお金が増えるので個人投資家からとても人気ですね。

ただし、株価が大きく上方向に動くということは言い換えれば値動きが非常に活発化されているということでもあります。そのため下方向にも動きやすくなっているので、波乗りに失敗してしまうと何倍ものスピードでお金が減るので気を付けたいところです。

こういった投機スタイルで成功すれば普通に働いてお金を稼ぐよりずっと早く資産を大きくできるので、これも株を買うメリットのひとつではあります。よく言われるのは(とても言い方は悪いですが)

  1. 学歴もなく医者や弁護士といった年収が高い職業についているわけでもない
  2. 手元に十分な資産もないし親から受け継ぐ予定もない
  3. これといった才能や特技もなくサブ的な収益もない

という境遇の人でも株式売買で大金を稼ぎ出せるのは人生においてチート級の裏技だという話です。確かに元手50万円や100万円から始めて1億円まで増やしましたという方はSNSの世界にたくさんいるので、もしそれが本当なら株の世界というのは浮き世離れしていますよね。

個人的には誰もが1億円稼げると思わない方が良いと考えますが、それにしてもリスク管理をしっかりしながら長く活用していけば有効な手段なので株を買うメリットは確かにあるでしょう。

株を買うデメリットも忘れずに

ところで株を買うことのデメリットにはどんなものがあるでしょうか。一般的に利益のみが得られる投資はなく、必ずお金を失うリスクも内包されています。

何かしらのモノを作って売る場合は生産コストや販路でお金を取られますが、株の場合は

  1. 株を買う際に証券会社に支払う手数料
  2. 株を保有している間に生じる値下がり
  3. 配当金が減額される
  4. 株主優待が廃止される

といったリスクが隠れていることは知っておきましょう。

売買手数料と値下がりリスク

最初の手数料や値下がりリスクは納得できる方が多いと思いますのでさらっと解説しておきます。

手数料は証券会社のシステムを使って注文を出す際にかかるコストで、これは国内株式市場の仕組み上は仕方のないものです。私たち個人投資家は直接買付けるということが出来ませんので、こういった手数料は株を買う際のデメリットというか必要経費としてついてまわります。

出来ることといえばなるべく手数料が低い証券会社を使うことくらいで、昨今では大手証券会社が毎日100万円までなら手数料無料といった仕組みを取っているのでこれを利用している人が多いです。

次に株を保有している間に生じる「値下がりリスク」についてですが、株価は上がることもあれば下がることもあるのは当たり前ですね。

自分の取得単価より下がってしまえばお金は減るので、そのリスクを承知した上で株を買う必要があります。また、株を保有しながら生活をしていく上での間接的なデメリットとして「株価が気になって色々なことが手に着かなくなる」というものもあるでしょう。

これは慣れてしまえばどうということはありませんが、株を始めたてのうちは日々自分の資産が変動していく恐怖や高揚感に悩まされると思います。ちなみに株価変動で一喜一憂してしまう人は株式売買に向いていません。

配当金と優待リスク

株を持つことで得られる配当金や株主優待にもデメリットは隠されています。それは

  1. 配当金の減額(減配リスク)
  2. 株主優待の改悪もしくは廃止リスク

といったものです。例えばあなたが株主優待を目的に保有していた会社が「株主優待を出すのはこれで最後にします」と通知してきたらどう感じますか?

  1. もう株主優待がもらえないなんてがっかりだ
  2. もう保有する理由もないかな

と思いませんか?これは他の個人投資家さん達も同じで、減配や優待廃止の際にはそれなりに大きな売り圧力が出てしまいます。

この売り圧力はたくさん配当金をもらえて優待内容も充実している人気株ほど大きくなりがちで、場合によっては1日で10%以上も株価が下がるケースもあるんです。だからこそそうならないためにも前述のような事を意識しながら株を買うことが重要になってくるので、ぜひ覚えておきましょう。

まとめ

今回は株を買うメリットについて教科書的な内容から経験者だからこそ知っている知識まで述べてきました。基本的に株を買うメリットには売買差益と配当・優待があります。

裏を返せば値下がりリスクや減配リスクなどがあるわけですが、リスクを取るからこそお金を増やせるのが投資です。昨今では投機スタイルがとても人気ですが、ぜひ自分に見合ったリスクを上手に取れているか考えながら株式売買を楽しんでみてはいかがでしょうか。

<関連記事>