株の自己責任原則とは

株の自己責任原則は法整備と投資家の工夫で成り立っている話

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

日本という国では株式投資がまだまだメジャーではありません。

以前よりはTVやラジオなどでも取り上げられることが増えましたが、それでも周囲に株式投資をやっている方は少ない状況です。

また、株式投資と言いながらボロッボロの低位株でギャンブルをするような方も多く、この背景にはSNSも関係しているのでしょう。

そういった方達のほとんどは大損をしているかと思いますが、SNSで投げかけられる言葉は

  1. 損したのは自分が悪い
  2. 株は自己責任だ
  3. 売買ボタンを押したのは自分自身

といったものです。

特に取り上げられるキーワードは「自己責任」という単語で、これは株を始める以前の原理原則と言えるでしょう。

ただ、初心者さんからするとかなり漠然とした表現であることは確かなので、この記事ではもう少し具体的に「株の自己責任原則」を述べてみたいと思います。

まだ株を始めたばかりの方や、有名人を信じて損をしてしまった方も記事を読みながら一緒に考えてみてください。

株の自己責任原則とは

株式投資の世界には「自己責任原則」という言葉があって、実際に売買をする前にここをしっかりと理解しておく必要があります。

自己責任原則の意味は、「投資家が自分で判断した上で取引を行ったのだから損失は自分で被る責任がある」という内容で金融・証券界において周知されているでしょう。

また、この背景には

  1. ディスクロージャー:公正を保つため、財務諸表や有価証券報告書などで投資家に経営内容をしっかりと情報開示すること
  2. 投資者保護:証券会社が顧客資産と会社資産を明確に分離して管理すること
  3. 適合性の原則:金融商品の販売者が顧客の知識や財産に合わない不当な勧誘や販売をしないこと

といった法整備があります。

つまり自己責任原則が成り立つためには、「法に基づいた然るべき運営をする」という側面が証券会社側にあるわけですね。

一方で、投資家側から見た自己責任原則の具体的な要素は「自分の売買にどの程度のリスクがあるか」をしっかりと考えることです。

保有株数や時価総額などリスク度合いは適切か

例えば「どのくらいの株数を買うのか」はシンプルかつリスクの大きさに直結することですよね。

株価が100円値動きすると仮定した場合、

  1. 100株保有:1万円
  2. 200株保有:2万円
  3. 1000株保有:10万円
  4. 2000株保有:20万円

が想定される利益や損失です。

この損益額が自分の資金の何%にあたるのかも重要ですし、そもそも「利益が出る可能性は高いのか」も事前に考えたい点でしょう。

勝てる見込みが高いのであれば多く保有した方が良いわけで、どちらに転ぶのかわからないのであれば控えめな売買が臨まれます。

また、1銘柄に資金を集中させればリスクも増大してしまうので、それが自分の中で納得できているのかも大事です。

よほど自信のある売買であれば1銘柄あたりの売買額を大きくしても良いですが、心配であれば数銘柄の分散売買も視野に入れなければなりません。

もっと言えば、買う銘柄ごとの時価総額も重要です。

時価総額は株式会社の価値を表すだけでなく、端的に値動きの大きさも表しています。

一般的に時価総額が小さいほど

  1. 相対的に値動きが大きくなる
  2. 少しの材料で急騰・急落する可能性大
  3. 銘柄の売買を煽られる可能性大

という特徴があるのはご存じでしょうか。

ある日突然に大きな損失を被る可能性が高まるので、それを考慮した上で買わなければなりません。

投資家側の自己責任では色々な要素がありますが、大事なことは「勝てる根拠があるか」と「勝算度合いによってリスクコントロールすること」です。

勝てる根拠を他者に依存していないか

株の自己責任原則ではリスクの大きさを考え、それによって保有株数や分散銘柄数を変えると述べました。

そうしなければ自分で損失を負担していくことができませんし、納得した売買ができないからです。

また、ここで考えたいのは「勝てる根拠を他者に依存していないか」ということでしょう。

例えば昨今の株式投資ではSNSから情報を得ている人も多く、その中には

  1. この銘柄は勝てる!
  2. 目標株価は5倍です!
  3. 10年に1度の大相場だ!

など全く根拠のないものもあります。

有名人が言えば言うほど不思議と信憑性があって信じてしまいますが、まず考えるべきは「本当の話なのか」という点です。

有名人が出してきた情報を自分で調べ直すことはもちろん、

  1. 有名人が過去に投資家を騙したという噂はないか
  2. 過去に述べてきた銘柄は本当に上がっているのか

ということを気にしてみてはいかがでしょうか。

もっと言えば「株価が上がる」というのは

  1. ほんの数週間ほどの短期目線
  2. 何ヶ月もかかる長期目線

のどちらなのかまで判断したいところです。

短期勝負であれば素早く乗って素早く利食いしなければならず、逆に長期目線ならとことん下げたときに買った方が良いと思います。

SNSで銘柄を見つけることは良いのですが、こういった「自分で調べて考える」という過程を抜くとかなり痛い目に遭うでしょう。

SNS上で盛り上がる銘柄の中には確かに大相場になって大きな利益が出るケースがありますが、しっかり流れを見定めないと怖いですよね。

私も過去にSNS銘柄で大損こいたことがあるのでそれからは気をつけています。

心理的作用に気をつけよう

ところで、SNS上の有名人が銘柄を周知させる時には色々な手法が用いられますよね。

狙っているかはさておき、その中にはマーケティングでも使われているような手法もあるのでいくつかご紹介します。

まず「ハロー効果」というものが世の中にはあって、これは「ある一部分がとても優れていると他の部分も優れているように感じてしまう」という現象です。

例えば、ひとつずば抜けて得意なスポーツがある人を見ると

  1. この人は運動神経がすごく良い
  2. きっと色々なスポーツができるはず

と考えてしまいがちですよね。

同じようにSNS上ですごいと話題になっているゲーム株やバイオ株は、ある材料が大きく取り上げられるとあたかも全てが完璧な銘柄に聞こえてしまいます。

しかし実際の状況は

  1. 業績が万年赤字
  2. 経営が危ぶまれているリスキーな銘柄

ということもあるわけです。

創薬会社が赤字でお金がなく増資で凌いでいることは有名だとしても、初心者さんはあまり知らない事実だと思います。

そういった場合には、インパクトのある材料ひとつで「その他もろもろの部分もきっと優れているだろう」と思い込んでしまうかもしれませんね。

そうならないためにも自分で買おうとしている銘柄に対して調べてみるという姿勢が大事ではないでしょうか。

その他にも「リバタリアンパターナリズム」に似た意識介入をしているケースも見られます。

リバタリアンパターナリズムとは「強制するでもなく、それとなく良い方向に仕向ける」といった考え方です。

例えばバイキングの主催者が「お客さんには野菜をたくさん食べてもらいたい」と考えた時、最初に目につく位置に野菜類を配置しておけば

  1. 野菜の存在を認識する
  2. お腹が空いた人ほど最初に目につく野菜をお皿に取る

という状況にそれとなく仕向けることができます。

リバタリアンパターナリズムの根本には「良い結果に導こう」という考えが大切なのでしょうが、株の世界でも特定銘柄を買わせるための手法として使われている気がしてなりません。

仮に特定のゲーム株を買わせたいのであれば、まず「最近このスマホアプリ始めました!」というところから始まって

  1. こういったゲーム性は現代ユーザーに合致していると思う!
  2. 大人も子供も楽しめて世代を選ばない!
  3. ハマっちゃってあまり寝ていません!
  4. さっき気づいたけどセールスランキングこんなに高いのか!
  5. 株クラでこんなに流行っているくらいだからすごいことになりそうだね!

と誘導していくわけです。

これを大人数で一斉にやられると、それを見ていた初心者さんが知らず知らずのうちに特定銘柄を買わせられてもおかしくないでしょう。

あくまで上記は例であって本当に起きた事例ではありませんが、それとなくある銘柄を連想させている人はいると思います。

日常生活では相手がどういった意図で情報を流しているのか疑いだすとキリがないですが、株に関しては注意しておいて損はないですね。

自分の身は自分で守る

色々と述べてきましたが、株の自己責任原則とは「自分の身は自分で守る」という解釈に落ち着くと思います。

世の中には色々な人がいて、騙す人もいれば騙される人もいるでしょう。

SNSを善意でやっている人もいれば悪意を持ってやっている人もいて当然です。

SNSで騙されたくなければ他人からの情報など一切信じず、そもそも株目的でSNSをやらなければ良いだけだと思います。

それでもSNSから株の情報を取得したいのであれば

  1. たまたまかぶることはあっても他人の銘柄情報は一切気にしない
  2. 銘柄情報以外のことだけ気にするなど情報の種類を限定する

といった意識が求められます。

また常に自分に言い聞かせたいのは、誰かのせいで損をしたとしても

  1. 証券会社が肩代わりしてくれる
  2. 銘柄を教えた人が謝罪して補償してくれる

なんてことはほぼありえないということです。

自分の身は自分で守るしかなく、そのための工夫や意識改革をするかどうかが重要だと思います。

信じていた人に裏切られると悲しいので、そうなる前に対策を練ってみてはいかがでしょうか。




まとめ

いかがでしたか?今回は株の自己責任原則について考えを述べました。

投資の世界では「損失は自分で責任を取らなければならない」という原則があり、その背景には様々な法整備も関わっています。

必要な法整備がされている以上、投資家側としては保有株数などでリスクコントロールすることが自己責任原則に対する向き合い方です。

また、現代ではSNSの登場によって「他者に勝てる根拠を依存している」というケースが増えていると思います。

銘柄情報に乗る前には「自分で調べること」や「相手の意図を考える事」が求められ、心理的な罠にかからないことが大切ですね。

騙されたくなければ自分なりに工夫をすることが必要なので、しっかりと対策を練った上でSNSを活用していきましょう。

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  2. もう株を狼狽売りしない!知らなきゃ損する5つのパニック対策とは?

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