株のサヤ取りや値幅取りとは?考え方の違いや具体例を紹介!

    

小型株の話題を聞いていると「この銘柄は値幅取りができる」といった表現を聞くことがあります。利益を得ることができそうだというのはわかりますが、この値幅取りにはどのような意味合いが込められているのでしょうか。

また、類似した表現に「サヤ取り」というものがありますが、こちらもどのような意味合いが込められているのでしょうか。

この記事では値幅取りやサヤ取りに関する個人的な考え方を述べ、そこからどのようなことを意識するべきかを考えてみました。かなり基本的な内容にはなりますが何科の役に立てれば幸いです。

株の値幅取りとは

株の売買において値幅取りとは「ある程度まとまった差益を狙う」という意味合いがあります。例えば株価1000円の銘柄を保有して1200円まではホールドするといった具合でしょうか。株価1000円の銘柄が1200円になるということは20パーセントの値上がりなので、保有額の20パーセントが自分の税引き前利益になりますね。

これはそれなりの利益率ですが、ここでもうひとつ値幅取りにおいて重要なポイントがあると考えます。それはどの程度の期間でその利益を得たのかということです。例えば先ほどの例だと差益20パーセントを取るのに数日で事足りたのか数ヶ月かかったのかで大きく効率が違ってきますよね。

仮に2泊3日の保有で得た利益であればそれはかなり効率の良い売買でしょう。しかし、数ヶ月かけて20パーセントの利益であれば「まぁ悪くはないけど」程度の印象になります(保有数にもよる)。

このように値幅取りは比較的大きな差益を狙う考えが念頭にありつつ、どちらかというと短期目線なので時間効率も気にしておきたい概念です。

株のサヤ取りとは

一方、値幅取りに似た用語であるサヤ取りはどのようなものでしょうか。これは色々な解釈があり、私が聞いた事があるものだと「ある銘柄は売りポジ、ある銘柄は買いポジを取ってその価格差を利益にする」といったものから「指数を売って構成銘柄を買うことで差益を取る」といったものまであります。

機関投資家が行っている日経平均先物と構成銘柄に反対売買を行うという手法もサヤ取りの一種なのかもしれませんね。いずれにせよサヤ取りというのは値幅取りと比較して細かな差益を狙うような概念だと思います。

また、一般的には何かと何かの差益を狙う考え方ですが、個人投資家の中には「単一銘柄で細かく利益を抜く」という概念としている方もいらっしゃるようですね。

いずれにせよ

  1. 値幅取り:大きな差益
  2. サヤ取り:小さな差益

という解釈で良さそうです。

値幅取りとサヤ取りどちらを狙う銘柄か考える

値幅取りとサヤ取りに対して簡単に説明しましたが、実際の売買においてどのように役立てれば良いでしょうか。まず述べたいのは自分が狙っている銘柄はどちらに向いているのかを考えることです。

大型株の値幅状況

例えば時価総額がとても大きく値動きが比較的鈍い銘柄であれば、そもそも株価の動きが少ないので大きな値幅を短期的に狙うことは難しいでしょう。上記チャート例でも1か月ほどで株価が大きく変わるかというとそういうわけではないですね。そのためどちらかと言えばサヤ取り向きではないでしょうか。時価総額が大きいということは保有数を大きくしやすいですし、大きく持って細かく抜く作戦が良いかもしれません。

小型株で値幅取り

逆に狙っているのが新興株であれば値動きは軽いので短期的に大きな値幅は狙いやすくなります。上記チャート例でも1か月経てば株価が大きく動いています。そろそろ動き出しそうだという新興銘柄を選定して狙えば、冒頭で述べたように数日で数十パーセントの利益をたたき出せるかもしれません。ただし一気にたくさんの買いは入れづらいので

  1. 少量保有で大きく取る
  2. 時間をかけて同じくらいの株価で指値を繰り返す

という方針にはなりやすいです。

株の売買に慣れているような方は息を吸うようにこういったことを考えているとは思いますが、それぞれの銘柄に対して利益を効率良く取るにはどういった作戦が好ましいかを考えることは大事ですよね。

大型株で値幅取りをするなら

ところで大型株ではどうやっても値幅を取れないのでしょうか。そんなことはなく、少し工夫すれば出来ないことはないと思います。

例えば狙っている銘柄が構成されている指数が・・・

方向感が乏しい指数状況

こんな感じで方向感が消えているような時期はサヤ取りに徹した方が良いかもしれませんね。しかし・・・

大きく動き出した指数

こんな感じで大きく動いている時期であれば、同じ方向にポジションを取ることで通常より大きな値幅を取りやすくなるはずです。中大型株であってもその時期の市場センチメント次第で満足いく値幅取りが出来る可能性はあるので、市場の買い気が強まった時期には積極的に値幅取りをしても良いでしょう。ちなみに単純に指数値動きへの寄与率が高い構成銘柄を狙っても良いのですが、個人的には業績や人気重視でも構わないと思っています。

同一銘柄でサヤ取りをするための考え方

最後に1銘柄でサヤ取りをする際に役立つコツのようなものを述べておきます。複数銘柄でサヤ取りをする場合は同じような値動きのものを見つけて両建てすれば良いようですが、個人的には中々難しいイメージがあるんですよね。

そのためなんとか1銘柄でシンプルにサヤ取りをできないものかと考えた時期がありました。そこで考案したのが「節目まであとわずかという銘柄に対してサヤ取りをする」というもの。例えば・・・

節目に向かって強く進む株価

2021年には日経平均が30年ぶりの高値(赤ライン)をつけましたが、この直前の雰囲気(黄色ライン)は「もはや日経平均株価が3万円に到達する未来以外あり得ないだろう」というほどだったわけです。

ということは、日経平均株価が2万9000円から3万円に到達するまでのこの500円や1000円程度であればかなり高い確率で利益として抜けるだろうと考えられますよね。したがってあともう少しで3万円だというタイミングで日経平均株価に連動するETFなどを保有してあげればちゃちゃっとサヤ取りをすることが出来ます。

こういった節目までのわずかな株価を抜くサヤ取りは個別株にも応用できて、

  1. 節目まであともう少しで到達する
  2. その直前の雰囲気がとても良い
  3. 明らかに節目を狙って株価を上げてきている

という条件を満たす銘柄を探すことがおすすめです。探し方をここで教えるのは勘弁してもらいたいのですが・・・もしかしたらいずれYouTubeチャンネルなどで述べるかもしれません。知りたいなという方はぜひ今のうちからチャンネル登録してお待ちください(笑)

まとめ

今回は値幅取りやサヤ取りに対する考え方を述べました。値幅取りは比較的大きな差益を、サヤ取りは比較的小さな差益を狙う考え方だと認識しています。

自分が狙っている銘柄が基本的にどちら向きなのかを考え最適なアプローチをすることはおすすめです。その時の市場状況によって出来ることも増えてきますが、基本的な売買目線があると判断もブレにくくなるでしょう。

記事中では値幅取りやサヤ取りをする際の具体的な考え方なども述べましたが、ご自身でも色々と考察してみると面白いと思いますよ。もし良い方法が思い浮かんだらそっとコメント欄などで教えてくださいね!