株の買い増しタイミングにおける4つの考え方と超重要な前提条件とは!?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株を保有しているとどこかで買い増しタイミングを図ることは多いですよね。

買い増しタイミングは人によって様々な考え方があり、何を重視するかで方法も変わってくることでしょう。

買い増し方法に正解はなく、結果的に買い増しタイミングよりも株価が上がればそれで良いとは思います。

私個人としては

  1. 買い増しタイミングよりも前に考えることはある
  2. 前提条件をなるべくクリアした上で買い増しタイミングを考える
  3. 株の買い増しを後悔しないためのコツはある

と思っていて、この記事ではその点について書いてみました。

もちろん全てのトレードや売買に当てはまるわけではないですが、基本的にはこういったことを考えていくと良いのではないでしょうか。

ちなみに初心者さん向けにこの記事のポイントだけコンパクトにわかりやすくまとめた動画も作ってありますので、最初にこちらをご視聴いただくと理解が深まること間違いなし。

    

株の買い増しタイミングを考える前に

株の買い増しタイミングよりも前に考えなくてはならないことは、買い始めがどこなのかということです。

株を「買い増す」という表現はすでに株を持っているからこそ出てくる言葉ですよね。

つまり自分の基本的な取得単価はどこにあるのかから考え始めなくてはなりません。

現状の株価が2400円だとして、自分の保有株価が1000円なのか2000円なのかでは取れる戦略も買い増して良いタイミングも大きく変わってきます。

まずは取得単価がどこにあるのかをチャート上でしっかりと確認してください。

買い増し前から安値圏で株を持つことが好ましい

買い始める前の取得単価は安値圏にあるほど、非常にその後のトレードはやりやすいです。

ここで言う買い増しとは

  1. 取得単価を下げるための買い増し
  2. さらに上がることを見越した買い増し

のどちらもありえます。

1番目の買い増しは安値圏で買い始めつつその付近で保有株数を増やすケースや、少し買い始めが遅かったんだけど運よく底値付近まで押してくれたケースなどが考えやすいです。

2番目の買い増しは安値圏で買い始め、そこから上昇が始まったのでそれに合わせて少しずつ買い上がるケースが考えやすいですね。

どちらでも良いのですが、いずれにせよ・・・

図の赤枠のような位置でベースとなる単価が位置していることが前提として欲しい条件でしょう。

遅くとも赤枠を過ぎて、中長期線に初押してきたくらいのタイミングで買いたいところです。

要は上がり始めで株を買えていれば、その後の買い増しの自由度が高まるわけですね。

ではここで「年初来安値からの値上がり率ランキング」で上位にいる銘柄をいくつか見てみましょう。

こちらをご覧ください。

まず最初に言いたいことは

  1. 年初来安値から上昇してくるような銘柄は、必ず安値圏が存在する
  2. 安値圏から底値を切り上げてくる段階で買っておくと、買い増しやすい状況になる

ということです。

年初来安値からの上昇にもパターンがありますが、大体は買うタイミングがあると思います。

最初の2つは、赤枠部分で怪しい値動きがありますよね。

2番目なんかは特にわかりやすくて、明らかに安値を作っていると思いませんか?

こういったストップ高交じりで上昇相場になったあとに、調整からヨコヨコで一定の底値を保っている銘柄は監視しておくべきでしょう。

ただし、3番目のような大した押し目もなく急騰してしまうようなケースは難しいですね。

私はこういった急騰に手を出すのが苦手で、どうしても押し目や陰線で手を出す癖があります。

5日線上できれいに陽線が配列されていて、手が入っている感じはするんですけどね。

こういった銘柄は、自分の中では買い増し以前に保有できないパターンで悔しいです。

買い増しは保有株数にも依存する

買い増しタイミングを図る前に、どこで株を持っているかが重要だとお伝えしました。

もうひとつ重要なのは「安値圏でどれだけの株数を保有しているか」です。

例えば・・・

図の赤枠部分で200株持っているのか、500株持っているのかで黄色丸での買い増し数も変わってくると思いませんか?

買い増しタイミングはもう少し上でもなんでも良いのですが、保有株数に対して多い割合で買い増すほど取得単価は上になってしまいます。

したがって、

  1. 赤枠で200株買って、黄色丸で200株買えばちょうど中間の取得単価になる
  2. 赤枠で500株買って、黄色丸で200株買えば中間よりも下の取得単価になる

というわけです。

赤枠で1000株買っていれば200株買い増しても大きく取得単価は変わらないでしょうし、さらに上でも買い増しやすくなります。

安いところでしっかり買っておくとメリットは大きいので、意識してみるのがおすすめです。

ちなみに「最初にがっつり買う方が怖い」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、

  1. ピンポイントで大きく買うわけではなく、安値「圏」で分けて買う
  2. 安値割れのリスクはあるが、2番底からの横ばいなど下値目安があるチャートを選ぶ

ことでそれなりにリスク低減することがコツです。

直近で上昇を見せていた銘柄や、業績面や企業としての信頼性がある銘柄もおすすめですね。

大陰線連発で売りが出尽くしたようなチャートも見た方が良いでしょう。

安値の切り上がりや中期線サポートなどもサインとなります。

時価総額も買い増しタイミングに影響する

買い増しタイミングは時価総額にも影響されるでしょう。

簡単に言えば、これだけ上がってしまったのでここまでは落ちてこないだろうと思っても意外に落ちてきます。

これはマザーズ銘柄ですが、チャート左側ではストップ安連発からのストップ高連発ですよ。

そこから全戻ししてから底値を割り込まず反発して、中期線でサポートかと思いきや長期線まで押す流れ。

そこからドーンと反発してやっぱり長期線割り込み。

そしてさらに連続陽線でドンドンドーン!

こんなの読めませんし、考えるより少し下で指値した方が約定したときにちょっとは安心できます。

もし安いところを拾えていて、上で買い増しタイミングを考えるなら時価総額も意識してみてはいかがでしょうか。

株の買い増しタイミングで重要なこと

株の買い増しタイミングを考える際に重要なことは、

  1. 安値圏で買えていないのに無理して上で足さない
  2. 十分な含み益を持って、程よく買い増す
  3. 上昇後の保ち合いなどを利用して買い増す
  4. 規則性を読んで買い増す
  5. 適度に利食いも入れる

ということですね。

安値で買えていないなら無理はしないこと

例えば赤枠のような安値で買いそびれた場合、中長期線などで拾うことが考えやすいです。

そこからうまく反発したとしても、安値圏で拾っていた人は含み益のパーセントが全然違いますよね。

そのため、安値圏で持っている人たちと同じように買い増してはいけないわけです。

含み益3%で保有株数の半分にあたる買い増しを行って、1%ほど下げればあっという間に損益分岐点になり得ます。

これはリスクの高い買い増しだと言えるので、無理に行う必要はありません。

買い増すのであれば、十分に株価が上昇して「自分の買値も安値圏と言えるようになったタイミング」です。

結果的にはあそこで無理に買い増していればもっと含み益があったのに・・・とは思わず、安心できるくらいの含み益が出てから無理なく買い増せば良いでしょう。

高値で足すことにはなりますが、最初の含み益があれば総合して利益が残りやすいです。

上昇後の保ち合いを利用して買い増す

上昇開始後にカップウィズハンドルやダブルボトムで保ち合うことはよく見かけます。

これは失敗することもあるのですが、もしそういったベース形成で買い増しておけば利益も大きく伸ばせることも多いです。

例としては・・・

こんな感じでダブルボトムなのかトリプルボトムなのかわかりませんが、怪しげな値動きをしているチャートが挙げられます。

個人的には中間の長い下ひげが怪しさ満載です。

他にも下げ始めたと思ったのにじわー~っと水平にローソク足が並び始めて、カップ形状になったパターンとかありますね。

今持っている株だと・・・

こんなのとかですね。この先の値動きはどうなるかわかりませんが、赤枠部分のタイミングで買い増してあるので高値抜けしたら面白そうではあります。

規則性を読んで買い増す

このブログで何度か述べていることですが、チャートの規則性を読むことは大事です。

買い増しタイミングを図るという意味では、やはり中期線で規則的に反発するような値動きを逃さないことですね。

私はチャートを見ていて「あ!中期線で定期的に反発してる!」と感じたらすかさず毎朝のように指値を入れています。

まだ中期線まで遠いなと思っていても、意外にザラ場で一瞬急落して刺さることも多いですよ。

そういったケースは買った瞬間から含み益ですので一番ストレスが少ないパターンと言えます。

中期線より少し上で反発することもあれば、下抜けてから反発するケースもあるでしょう。

指値するだけならタダですので、規則性を感じたら入れて良いと思います。

ただし、

  1. 安値圏で買えているかにもよる(銘柄全体の損益状況)
  2. 反発しないで含み損となることもある

のでその辺のリスクも考えなくてはなりません。

適度に利食いを入れる

買い増しタイミングを図って、実際に買ったからといってそれをずっと売ってはいけないなんてルールはありません。

一番安いところで買った株は置いておいて、上で買った株は適度に利食いしていくべきです。

結局利益確定しないとお金が増えたことにはなりませんし、買い増し後に地合いの急落に巻き込まれるケースは何度も経験しています。

含み益が何十%もあればまだしも、数%くらいの含み益は簡単に消えてしまいますからね。

株価が予想以上に反発して「利食いしなければ良かったー!」ということもあるのですが、お金が減っているわけではないのでまだマシです。

含み損で買い増ししても良いか

ここまで含み益の状態で買い増しタイミングを考える前提でお話してきました。

しかし、中には含み損で買い増ししたいと考える方もいるでしょう。

いわゆるナンピンというやつで、これはリスクが高いです。

やってはいけないとは言いませんが、おすすめはできません。

配当株など長期的に持つことを前提にしていたり、買った理由を加味して妥当な戦略であれば良いかもしれませんが!

ただしその場合でも平均取得単価からあまりにかけ離れていた場合は・・・どうなんですかね?

いつぞやのぐるなびやJTのような安定した強い下降トレンドは論外として、20%くらい大きく反発しても全然損益分岐点に届かないような銘柄をリカバリーする必要があるかは悩むところです。

個人的には「下値目安を決めてから買って、そこから深堀りしたら潔く間違いを認めてロスカット」が精神衛生的にも良い気がしますが・・・。

下値を割り込まない範囲の含み損は許容しますが、自分が想定した下値を超えたらアウトにした方がわかりやすく他の売買に影響しなくて良いように思います。

そうしないと含み益の保有株が増えないのでは?

まとめ

いかがでしたか?今回は株の買い増しタイミングについてお話しました。

前提として買い増しを考えるのは安値で買えている時で、安値圏でのナンピンはありです。

安値でどれくらい持てているかも影響するので、状況によっては無理して買い増しはしなくて良いでしょう。

上昇後の保ち合いや規則性発動は買い増しタイミングとして活用しやすくおすすめです。

ただし、買い増しによって損する可能性もあるので程よいロットや利食いを意識しましょう。

あまりに大きな含み損でナンピンするべきかは疑問なので、あらかじめ下値を決めた方が良いとは思います。

時価総額が小さいほど値動きが大きいので、買い増しタイミングもそれだけズラせるかもしれません。

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