株の資金管理はリスクそのもの

株において資金管理が意味するのはあなたのリスクそのもの

    

株の売買に慣れてくると「年がら年中何かしらの銘柄を保有している」といった状況が続くと思います。

ある銘柄Aを利益確定したら今度は何を買おうかなといった感じで「キャッシュに戻った分はすぐさま違う銘柄に投入していく」といった方も多いでしょう。

ただ、資金の回転率を高めて利益を積み重ねていけるという方は良いのですが、問題はそういった方ばかりではないということだと思います。

そこで今回は

  1. 資金管理が株の売買においてどのような意味合いがあるのか
  2. 株を常に持ち続けることとどのような関係性があるのか
  3. 初心者はどのように資金管理すべきか

などを述べました。いくら勝ってもすぐに元の資金に戻ってしまうという方はぜひご参考下さい。

株の資金管理はリスク度合いそのもの

まず言っておきたいことは、株において資金管理はリスクの大きさそのものであるということです。

例えば銘柄Aを100万円分保有して5%の損失割合だった場合には5万円の損失額ですが、50万円であれば半分の2万5000円で済みます。

以前も述べたような気がしますが、要するに同じ銘柄Aで同じ損失割合でも「どれくらいその株を保有していたか」によって損失額が異なるというわけですね。

株における資金管理とは実際に売買する前段階の

  1. この銘柄にどれくらいお金を投入しようか
  2. 売買することで残りの資金はどれくらいになるか

といったことですので、当該銘柄で被るリスク(損失額)に直結します。

仮に自分の中でどんなに負けたとしても一回あたりの損失額は10万円までに抑えたいと考えるのなら、それに見合った投入額でなければなりません。したがってある程度値動きを想定して投入金額を逆算するということも必要だと思います。

最終的なリスクサイズは資金全体で考える

ただし、ここで考えたいことがあります。それは「株の売買は一銘柄のみで進行するとは限らない」ということです。

銘柄リスト内の中でA銘柄もB銘柄も買い場がくるかもしれませんので、もし両方とも買いたいのであれば

  1. それぞれの銘柄に対して資金管理を行う
  2. 最終的に資金全体の何%を投入することになるかを考える

といったことが必要ですよね。

資金が全部で100万円とした場合、銘柄Aに10万円しか入れていなくても銘柄Bに50万円入れていたら資金全体としては6割ほど投入していることになります。

また、ひとつひとつの銘柄には大して入れていなくても、銘柄数が増えていけば資金全体で見たときに圧迫された状況になるかもしれません。

これは割と重要なことで、色々な株を手元に置いていった時にいつの間にかリスクがかなり高まっていたという状況も考えられますよね。銘柄ごとの投入額も大事ですが、全体的な余力についても意識配分をしなければならないというわけです。

リスクを必要以上に広げない資金管理のコツ

株の売買において資金管理がリスクそのものを決めているということを述べましたが、これをふまえて「リスクを必要以上に広げないコツ」にはどのようなものがあるでしょうか。

個人的にはやはり

  1. 銘柄を吟味すること
  2. 資金全体でどれくらいまで使えるかを決めておくこと

が簡単かつ確実な資金管理のコツだと思います。

銘柄を吟味する

まず資金管理が下手くそな人の特徴として「なんでもかんでも買いたくなってしまう」という点がありますので、ここは絶対的に解消しなければなりません。

資金が少ない最初の頃は特に数銘柄しか買えないという状況も多いでしょうから、自分の中でランキングを作り

  1. どの銘柄が一番欲しいのか
  2. それぞれの銘柄は本当に欲しいのか
  3. 欲しい場合にその理由はどんなものか
  4. 期待値が高いと言えそうか

といったことを自問自答することは非常に大事ですね。

長期投資でも短期売買でも、最初の頃は数銘柄に絞って売買するということを意識すると資金管理もやりやすいでしょう。

  1. 長期投資であれば何年も同じ銘柄に粘着して買い集める
  2. 短期売買なら定期的にリスト内を入れ替える

とやりながらこれだと思う銘柄に資金を入れていきましょう。

また、これだと思う銘柄はどのような条件を定義として持つのかまで考えておくとなお良いですね。

  1. 必ず好業績の銘柄だけ狙うのか
  2. 株価位置はどれくらいのものが好ましいのか
  3. チャート状況はどのようなものにするか

など自分なりに考えておくと絞り込みやすいです。

資金全体で投入可能な金額を決める

銘柄を吟味したとしても、常に自分の資金を全て市場に置いておくというのは危険です。

先ほども述べましたが最終的なリスクの大きさは資金全体からみた投入割合なので、常にフルポジションに身を起き続けるのは怖いことだと考えるべきでしょう。

したがって、あらかじめ「自分は初期資金全体のどれくらいまでならポジションを取っても良いことにするか」をルールとして決めておくと良いですね。

仮に初期資金が100万円とした場合、50%までポジションを持って良いのなら最大で50万円分まで売買ができるといった具合です。

こうすることでリスクが限定されるだけでなく、損失を出した時のカバーもしやすくなるというのがポイントとなります。

例えば資金全体の100万円を使って5%の損失を出した場合、残りは95万円です。

そこから100万円に戻すためには95万円全てを使っても5%の利益では足りず、もう少し多い5.3%ほどの利益率が必要となってしまいます。

しかし、資金全体ではなく余力を残した売買をしていれば再度同じ大きさの売買も可能なので損失カバーがしやすくなるというわけですね。

初心者はどれくらいの資金配分をすべきか

個人的には初心者さんの場合、資金の50~70%程度に投入金額を留めておいた方が良いと思います。

数銘柄に分散したとしても、全体としてはそれくらいに留めていないと損失を重ねたときに資金がガリガリと減ってしまうでしょう。

また、投入割合に幅を持たせているのは地合いによって変化させるためです。

自分が主戦場としている市場が東証一部であれば日経平均株価が上昇トレンドの時、マザーズであればマザーズ指数が上昇トレンドの時に多く投入していきます。

長期投資では全体地合いが悪い時こそ買いたいという側面はあるのですが、短期売買であれば上記のようなイメージで資金割合を決めていけばよりリスクが抑えられるでしょう。

ただし、自分が狙っている銘柄の値動きにもよるので、指数と個別どちらもバランス良く加味する必要はあります。

そういった状況判断をしていく自信がないという方は常に最大投入割合を50%までとしつつ、徐々に感覚を養えば良いです。

ちなみにこの投入割合は「初期資金に対して」というのがミソで、仮に資金が大きく増えても投入ロットは上げなくて良いでしょう。

その理由はやはり投入金額そのものがリスク度合いになるからで、資金が増えたら増えた分だけ大きく張ってしまっては意味がないからですね。

もしかしたらマグレ的に運良く資金が増えたかもしれませんし、実力が伴っていないのに大きなリスクを取るのは危険です。世の中には「短期売買も複利が大事」という考えがあるかもしれませんが、私はそうは思いません。

最初のうちはコツコツ資金を伸ばしてスタイルを確立させ、徐々に規模を大きくすべきです。

信用取引も必要なく、まずは自分に自信がつくところまで同じ規模の売買を淡々と続ければそれで良いでしょう。個人的には初心者さんが1年ほど同じ事をし続けて資金が増やせれば大したものだと思いますよ!

売買回数は少なくても良い

もうひとつ初心者さんに言っておきたいのは、「常に株を売買し続ける必要はない」ということです。

冒頭で述べたようにひとつ株を売ったら違う株を買うという方は多いと思いますが、結局それを続けると相場環境が悪い時も市場にお金を起き続けることになってしまいますよね。

正直な話、なんでもかんでも株価が上がっていくような時にたくさんお金を投入していればそれだけで勝ててしまうわけなので、極論的には売買回数が少なくても良いということです。

値下がり銘柄数より値上がり銘柄数の方が多い状況が頻繁に生じるような時期に売買をして、あとは休んでしまうというスタイルでも成り立つので、頻繁に売買をして頻繁に負けているという方はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は株の資金管理について簡単に述べてみました。株において資金管理はリスク度合いそのものであり、自分の身を守る術です。

先行きがわからない株価の動きとは違い、自分自身で枠組みを作りやすく明確にリスクを限定できる基礎となります。地合いが急落した際にはそのありがたみが特に感じられるはずなので、初心者のうちからしっかりと作っておいた方が良いでしょう。

    

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