ストップ高銘柄は相場が開かれさえすれば、ほぼほぼ毎営業日に発生します。
時価総額が小さく材料が強いものは時に何連騰もするので市場を賑わせてくれますよね。
そういった日々のストップ高銘柄は継続的に監視するべきものだと考えていて、そのメリットには様々なものがあるでしょう。
そこで今回は「ストップ高銘柄を継続監視するメリット」についてお話しましたので、株の売買をこれから頑張っていきたいと考えている方はぜひご参考下さい。
ストップ高銘柄を監視するメリットとは
ストップ高銘柄を継続監視するメリットは色々ありますが、まずなんと言ってもシンプルに上がっていきそうな銘柄がわかるということでしょう。
ストップ高とは当日中の最大上限幅に達したということですから、該当銘柄は強い値動きをしたということに他なりません。
その値動きが当日以降も継続される可能性があって、もしそうなれば他の銘柄に安易に乗るよりは利益が出やすいですよね。
また、ストップ高銘柄同士の関連性やブームを見ることで「どんな分野の銘柄に資金が集まっているか」もわかります。
例えば一週間のストップ高銘柄を羅列した時に
- バイオ銘柄ばかり名前が挙がる
- バイオ銘柄の連騰率が高い
となっていれば「今はバイオばかり買われる相場なのかな」と感じませんか?このようにストップ高銘柄のトレンドを掴めば市場環境がわかりやすいと思います。
また、どのような状況でストップ高になったのかを考えれば注目度もわかりやすいかもしれません。
例えばストップ高銘柄には「寄らずのストップ高」というものがあって、これは当日中に買い気配が強すぎて寄付きすらできなかった(売り注文が少なすぎた)という意味です。
通常のようにローソク足が形成された場合は
- どこかの時間で寄りついて
- 買う人が多いものの売る人もいた
- 最終的には大陽線でストップ高に張りついた
という流れになりますが、寄らずのストップ高は売る人が全然いない状況ですね。
当然ながら大陽線よりも強い値動きなので注目度も高いと思います(同じ時価総額帯で比較したとすれば)。
ただし大陽線でストップ高になった場合には出来高急騰となり、チャート上の転換点になる可能性もあるでしょう。
その出来高急騰の大陽線をきっかけに上昇トレンドとなるケースもあるので、大陽線ではダメということではありません。
また、特定のストップ高銘柄がどんどん注目されれば関連銘柄にも資金流入が見込めるかもしれませんよね。
例えば、何連騰もしている銘柄の
- 同じテーマを持った銘柄
- 業務提携や大株主となっている銘柄
であれば思惑が行きやすいはずです。こういった関連銘柄の重要性に気づけることも良いメリットでしょう。
さらにはストップ高となった材料や連騰することになったきっかけを探ることは材料の善し悪しを考えることにもつながります。
なんでもかんでも騰がってしまうような相場もありますが、その中でも注目度が高く連騰となるような材料は経験として蓄積しておきたいところです。
ちなみにストップ高銘柄の未来の値動きを前向きに監視していくことも良いのですが、後ろ向きにチャートを追っていくことも大事でしょう。
大きく上昇していったチャートの前段階の形を継続的に調べることで「怪しいチャート」の共通点がわかります。
よくよく考えればこういった形のチャートは怪しかったよなぁと感じることも多く、今度はそういったチャートを見つけるためにはどうすれば良いかを考えるきっかけになりますよね。
軽く考えただけでもストップ高銘柄を継続的に調べていくことはメリットがたくさんあるので、だからこそ相場の玄人達も日々のルーチンとして行っているわけです。
ストップ高銘柄を監視するデメリット
ストップ高銘柄を監視するデメリットはあまりありませんが、強いて言うならば飛びつき買いをしてしまうリスクでしょうか。
例えば何日も連続して寄らずのストップ高となっている銘柄が、ある日はるか高い位置で寄りついたとします。
この状況を見たときに「こんなに急騰した銘柄なんだから買いだっ!」とやってしまう方も中にはいるかもしれませんね。
しかし、これはジャンピングキャッチや飛びつき買いと言われるものなのでリスクが高いです。
何連騰もするくらいなので思惑だけで大きく上がってしまった可能性があり、実質的な価値よりもかなり乖離していれば急速に値を戻してもおかしくはないでしょう。
高値で買った保有株は下に持って行かれて損切りとなるかもしれないので、買うのであれば強い材料を持った銘柄の最初の値動きで買うことです。
大引けまでストップ高に張りついている銘柄でも比例配分方式で買える可能性はあるので、買いたければ並んで抽選を受けて下さい。
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まとめ
今回はストップ高銘柄を監視するメリットとデメリットについてお話しました。
- 単純に上がっていく銘柄がわかる
- 市場でどんな分野の銘柄が注目されているか
- 出来高急騰によって値動きが変わる可能性
- 関連銘柄の重要性
- 材料の善し悪し
- チャートの善し悪し
など色々なメリットがあるので日々監視していくことをおすすめします。