ストップ高は売った方がいいのか?4つの判断基準で考えよう!

    

ストップ高は売った方がいいのか悩む人は多いですよね。ストップ高は当日の値幅上限まで上がりきった状態ですから、値動き状況としてはとても強いということになります。

持ち株がそのような状況になっているのに売り時を適当に決めてしまってはもったいないです。というのもストップ高になるとその後の株価推移は堅調になりやすいと言われていて、実際に私が検証した結果としてもそのような傾向になっていました。

しかし、ストップ高というと含み益が20%近く一気に増えるので心理的に売りたくなることもまた事実でしょう。そこでこの記事ではストップ高銘柄を売った方がいいのか判断するための基準を紹介します。

経験が蓄積されてくれば確実に明日も上がるパターンというものがわかってくるのですが、まだそういった判断がつかないという方はぜひご参考ください。

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ストップ高は売った方がいいのか

というわけで早速ストップ高になった際に売った方がいいのか判断する基準を述べていきましょう。今回はその基準を4つのカテゴリーに分けて紹介します。そのカテゴリーというのは

  1. 材料
  2. 時価総額
  3. 売買時間軸
  4. ストップ高への到達過程

です。これらのカテゴリーに分けながら、なぜそこを考えるのかまとめましたのでぜひ最後まで読んでみてください。

材料

一番大事な要素はストップ高にその銘柄を導いた材料の詳細内容です。ストップ高になるケースには何かしらの理由が絡んでいる場合も多く、投資家としてもその内容を加味して売り時を考えます。

例えば「ある大手企業と提携しました」といった材料は頻出する材料で、ほぼ毎日のようにどこかの企業がそういったニュースを発表していますね。

大きな会社と事業を一緒にできればそれだけ利益機会や知名度が上がるので買いが入りやすく、小型株がそういった関係性を築ければストップ高になる可能性もあるでしょう。

中には資本業務提携といって自社株式を買ってもらうことで資金関係を築くケースもあり、提携ネタで比較すると資本関係があった方がより濃い関係性になるので

  1. ストップ高へのなりやすさ
  2. 将来への思惑

も強くなりやすいです。

とはいえこういった単なる提携ネタだけでストップ高することは少なく、発表後もするする上がっていくかは疑問でしょう。そのため仮にストップ高になったとして売った方がいいのかと聞かれれば「その選択肢もあり」と答えると思います。もちろん思いもよらないビッグネームが出てくれば話は別ではあるのですが、そういったことはあまり多くない気がします。

一方で、「その時期においてトレンドとなっている話題が絡んでいる」というケースではいつも以上に買いが入りやすくストップ高が絡むケースも多いでしょう。例えばコロナ感染者数が急増した初期段階では多くの会社がどうにかコロナ感染を回避しようと考えていました。

そういった風潮の中で「コロナ感染を抑制するための技術を開発しましたよ」とニュースが流れたとすれば

  1. このストップ高は売った方がいいとは考えづらいな
  2. 連続ストップ高になるかしばらく堅調な流れが続く可能性もあるな

と容易に想像できるわけですね。また、同じコロナ関連でも「治療薬の研究開発をスタートした」という材料と「デザイン性に優れたマスクを作りました」ではインパクトや市場が抱く期待感はかなり異なってきます。

ここまでの話で薄々わかってきたかもしれませんが、材料が株価を持ち上げる際に重要となってくるのは市場がどれだけ大きな思惑を短期的に抱けるかということです。その観点でいくと

  1. トレンドのど真ん中をいくテーマ性で注目が大きい
  2. まだどうなるかわからないけどすごそうという期待感

という点はとても大事になってきます。業務提携などは材料として株価を上げることはできますが、将来的な要素が大きいので短期的な強いトレンドは生めないのかもしれませんね。

短期的に強い思惑が抱かれた例としては2020年6月のアジャイルメディアが挙げられます。これはトレンドど真ん中だったケースで、当時「カメラを使ったコロナ対策として独自AIシステムを発表」という材料が出たことで株価は大きく動きました。

ストップ高で売った方がいいのかテーマ性で判断する

この時期はコロナ対策として3密回避やマスク着用が世間的に注目されており、アジャイルが出したAIカメラは密集状況・発熱者・マスク着用などを判断できるというものでした。これはイベントや様々な商業施設で重宝されるシステムになるだろうと注目を集め、

  1. コロナ窩に入って間もない時期だった
  2. 時価総額がとても小さかった

といったことからも連続ストップ高となり、株価はあっという間に2倍以上に膨らんだわけです。残念ながら私は持っていませんでしたが、ホルダーさんとしては寄らずのストップ高初日で売った方がいいとはなかなか判断しづらいケースだったのではないかと感じます。

時価総額

次にストップ高となった銘柄の時価総額を考えます。時価総額というのは言葉通り「その会社が現時点でいくら価値があるのか」を示すものですが、教科書的には発行済み株式数に株価を乗じたものです。

一般的には発行済み株式数の総数が小さいほど1株あたりの値動きインパクトが大きいので、時価総額が小さいほど材料から受ける影響度合いも大きくなります。したがって、いくら時期ど真ん中のテーマ性や大きな期待感があっても時価総額があまりに大きすぎては材料の効果も薄まってしまうわけですね。

先ほど企業提携の例を出しましたが「時価総額1兆円の会社が時価総額100億円程度の会社の技術を採用した」という場合に、より恩恵を受けるのは後者の方です。これは発行済み株式数どうこうだけでなく事業規模も関係しています。

言ってしまえば「時価総額が自社の100倍もある会社が持つ市場の一部で技術が採用された」ということは、規模が小さい会社にとってはかなり大きなインパクトになる可能性があるからです。どちらの方が事業利益に与える影響が大きいかというと、当然ながら小さい会社の方が一大ニュースになるわけですね。

投資家も同じことを考えるので小さい方の会社がより買われやすく、発行済み株式数の規模を考えても事業に与える影響を考えてもストップ高になりやすいでしょう。なおかつその上昇傾向が続きやすいのも時価総額が小さい方なので、ストップ高で売った方がいいのか考えるなら時価総額は欠かせない情報になります。

ちなみに時価総額を気にするのは上記の理由だけではありません。材料にちゃんとした数字が記載されている場合はそれによってストップ高回数やその後の高値目安にあたりをつけることもできるのです。

例えば材料によって株価がどこまで伸びそうか目算されたケースには2020年6月のオンコリスバイオという創薬ベンチャーの例が挙げられます。当時出た材料は「オンコリスバイオが独占契約を結ぶための契約一時金としてアメリカの会社から3億ドル(300億円以上)を受領する予定」というものでした。

当時のオンコリスバイオの時価総額は300億円で株価が1900円ほど。ここに契約一時金300億円が加わると単純計算で時価総額は2倍になりますよね。つまり株価も2倍になる計算になり・・・

ストップ高で売った方がいいのか時価総額で判断

実際の値動きとしても株価2倍水準である3800円になった所で切り返して急落していきました。これは同じことを考えて売った人がそれだけ多かったということではないでしょうか。ポイントは

  1. 契約一時金をもらう前に株価が思惑だけで2倍になったこと
  2. 数字を目安に株価が動いた

ということで、ストップ高で売った方がいいのか判断する際にこういった目算で目安を持つ人もいるということは知っておきたいですね。

売買時間軸

ストップ高で売る判断には自分がその銘柄に対してどのくらいの売買時間軸を考えているのかも関係してきます。要するに1週間持つつもりだったのか1年持つつもりで買ったのかが大事であって、例えば1週間のつもりだったなら利益率20%でも満足できる人は多いと思います。

ストップ高で同等レベルの含み益が出ているなら売ってしまう判断もありですが、もしこれが1年かけて株価2倍以上を狙っていた銘柄だったらどうでしょうか。その場合は含み益20%などまだまだ序の口なのでここで売ると考える人は少なくなるはずです。

このようにその銘柄をどのくらいの売買時間軸で捉えていたのかによって「ストップ高で売った方がいいのか」という問いの答えも変わってくるわけですよね(もちろん思わぬ超絶材料が出た場合には作戦変更して引っ張れる所まで含み益を我慢する戦略に変えることもあります)。

ちなみにそもそも何も考えずに保有していたという人は論外なので、まずは短期スイングのつもりか長期保有のつもりかくらいは考えるようにしてみてはどうでしょうか。

ストップ高への到達過程

最後にストップ高へどういった状況で到達したのかという点について述べます。実は同じストップ高でも

  1. 寄らずのストップ高:一度もザラ場で売買が成立せずに引けの板寄せによってストップ高に到達
  2. 寄り付き後のストップ高:ザラ場中に寄りついてから上昇し続けてストップ高に到達

とちょっとした区分分けができます。

一般的には売る人が極端に少ないという観点から寄らずのストップ高の方が強い値動きだと考えられ、そこから株価推移が堅調になるというケースも多いです。

また、2営業日続けて寄らずのストップ高になると翌営業日の制限値幅が4倍になるという市場ルールもあるので昨今ではそれを狙う投機勢の動きもあります。これをふまえるととりあえず寄らずのストップ高になったら売った方がいいかは考えず様子見してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はストップ高になったら売った方がいいのか判断する基準を4つご紹介しました。料内容や時価総額は市場からの需給要因を考えるヒントになりますし、売買時間軸は当初狙っていた利益率を考えるために重要です。また、ストップ高にどういった流れでなったのかも値動きの強さを考える上でヒントになるでしょう。

中でも一番大事なのは材料の内容で、ここで短期的に強い思惑が出てくると一気に含み益が伸びやすいですね。ストップ高が絡むと売り時に悩みますが上記4つの基準を考えながら、ぜひ後悔ないよう判断してください。

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