ストップ高なのに売れない理由とは!?ザラ場ですぐ利益確定できないケース!

    

自分の持ち株がストップ高になるのは嬉しいものですよね。もしかしたら明日もストップ高になるかも!?なんて考えつつ、でも下がったら嫌だなとも思うことでしょう。

そういった方は迷わず売ることをおすすめしますが、実はストップ高銘柄に売り注文を出しても中々売れないことがあります。

初めてストップ高銘柄の売り注文を出した方は驚かれるかもしれませんが、それはあなたが悪いわけではありません。この記事では

  1. ストップ高銘柄が中々売れない理由
  2. ストップ高当日の売り方

についてお話しました。

株を続けていれば、誰でもいつかはストップ高銘柄に巡り会うはずです。いつか訪れるその時のためにぜひご参考下さい。

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ストップ高銘柄なのに売れない理由

最初に、話をわかりやすくするためにいくつか前提条件を述べておきます。

  1. ストップ高当日の寄付きで既に保有している
  2. ザラ場がストップ高に張りついている状態で売り注文を出している

こういったストップ高に張りついている状況なのに、なかなか売れない理由は「約定方式が比例配分方式になっているから」です。

具体的には売り注文に対して買い注文が多すぎるので特別買い気配となり、大引け時点に抽選で約定させますという状況ですね。

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通常では

  1. 成行買い
  2. 成行売り

を全て約定させてから指値注文が約定し始めますが、ストップ高張りつきになっている状況では「売り買いの注文バランスが大きく傾いているため成行売りが多く残る」状況です。

そういった場合には大引け時点で一定ルールのもと注文数を数え、注文方法などで順位づけをしながら約定させていくわけです。

したがって、保有しているストップ高銘柄に売り注文を出していても大引けまでは売れないことにもなります。

ただし、これは「ストップ高張りつきが大引けまで継続された場合」に限定されていることに注意です。

ストップ高から剥がれたということは、

  1. 成行買いが減ったことで特別気配が解除された
  2. 成行売りが増えて成行買いを上回った
  3. ストップ高価格より下でも約定し始めた

ということですので、成行売りを出していれば大引けまで売れないことにはなりません。

成行買いやストップ高付近の買いが大量キャンセルされた場合

成行売りは絶対にその日に約定させたい!という場合にはかなり有効な売り方です。

ただし、成行買いやストップ高付近の指値買いが一斉に消えた場合にはリスクがあります。

極端な話ではありますが、

  1. 成行買いやストップ高付近の指値買いのほとんどが機関投資家だった
  2. 機関投資家が買い注文を一斉にキャンセルしたことでストップ高から剥がれた

という場合にはストップ高よりも下の価格で自分の成行売りが約定することも考えられるのではないでしょうか。

例えば、ストップ高の理由となる材料がザラ場で否定されたケースでは起こり得ることだと思います。

その場合には逆に成行売りが殺到して特別売り気配になる可能性が高く、自分の成行売りをキャンセルしない限りはストップ高からほど遠い価格で約定する流れもあり得るでしょう。

今は対策が施されているはずですが、過去には1日でストップ高からストップ安まで値動きした銘柄もあるくらいですからね。

成行売りはストップ高で売るための簡単な方法ではありますが、ストップ高価格で売れないどころか想定外の約定リスクもあります。

ストップ高付近で指値するメリットデメリット

ストップ高で指値売りするメリットはその価格で約定させられることです。

ストップ高価格で指値売りした場合にイレギュラーな剥がれ方をされると売れない可能性もあり、これはデメリットですが、

  1. 指値より下で約定することはない
  2. 成行売りが変な価格で約定する場合でも、指値売りなら保有を継続できる

というメリットはあります。

成行売りが一気に勝っても指値売りは残るので、

  1. 自分なりの理由があってあらかじめ保有していた場合にはあながち悪いケースではない
  2. ストップ高でしか売らないと決めた場合には有効な売り方
  3. 再度高値に戻るケースも考えられる

と言えるのではないでしょうか。

ストップ高当日の売り方は指値か成行か

ストップ高の最適な売り方は自分が置かれている状況に依存すると思います。

ストップ高の時点で大幅に含み益があれば、成行売りを多少下げたところで約定させられても問題はないでしょう。

中途半端な価格で飛び乗った場合にはしっかりとストップ高付近に指値をして利益を確保したいでしょうし、やばい!と感じて逃げたいのなら成行売りに変更すれば良いです。

要は約定スピードか、約定価格のどちらを重視するのかによって注文方法を変えるということですね。

売れないという状況が嫌なのであれば成行売りは一番手っ取り早く、確実に当日中に売り抜けることができます。

変なことが起きなければ大抵はそれなりに良い価格で売れますし、汎用性が高いでしょう。

勢い的にストップ高にはなるだろうけど、びたっとは張りつけないと予想するなら適度な位置に指値することは非常におすすめです。

ストップ高に張りついたり剥がれたりしている銘柄でデイトレする場合には、必ずしも成行売りする必要はありません。

まとめ

いかがでしたか?今回はストップ高なのに売れない理由についてお話しました。

ストップ高張りつきでは比例配分方式に変更されますので、成行売りで置いておけば大引けに約定できるでしょう。

ただし、ストップ高の剥がれ方によっては下で約定する可能性もあるので注意が必要です。

自分の損益状況や銘柄の値動きによっては指値売りが有効なケースもあるので、適切な売り方を選ぶようにしてください。

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