どうも、ひげづら(@higedura24)です。
以前書いた記事に
こんなものがあります。
これはストップ高で大引けを迎えた銘柄のその後を追って、翌日以降にどうなるかを簡単に検証したものです。
その結果、ストップ高銘柄ってやっぱり堅調な流れになりやすいのか・・・?ということになりました。
そこで今回は「一時ストップ高銘柄を大引けで買ったら1か月以内に含み益になるタイミングはあるのか」を検証します。
ストップ高で大引けを迎えてしまうと、比例配分方式で買わざるを得ません。
その場合は運任せになるので、現実的な手法ではないですよね。もし一時ストップ高銘柄でも同じような結果となれば、より現実的なストップ高手法が取りやすいでしょう。
というわけで検証してみます!
一時ストップ高銘柄の翌日以降はどうなる?
今回検証した内容は
- 2019年8月と10月のそれぞれで一時ストップ高となった銘柄が対象
- 一時ストップ高日の終値を基準に、そこから1か月の間で含み益になるタイミングがあるか
というものです。
最初に断っておきますが、一瞬でも含み益になっていればカウントしています。
含み益で売るかは個人の考えですし、少しでもあれば売り時があったわけですからね。
ちなみに期間を2019年8月と10月に分けた理由は・・・
こんな感じで大きく日経平均が下げた月と上げた月を比較する狙いがあります。
上げ月だけだと一時ストップ高から地合いが良いだけで反発した可能性が出てくるので、それを緩和するために2か月分の調査を行いました。
気になる検証結果ですが、以下の表をご覧ください。
下げ相場で一時ストップ高になった銘柄
まずは2019年8月(下げ相場)で一時ストップ高になった銘柄についてです。
銘柄数は41、そのうち1か月以内に含み益となるタイミングがあったものは38銘柄でした。
なんと割合は92.7%で、9割以上に売り時があったことになります。
実際にはほんのわずかしか含み益になっていない銘柄や、翌日の寄り天となった銘柄もありますが・・・それでも多くの銘柄はちゃんとした利食いタイミングがあった印象です。
一時ストップ高銘柄は大引けでほぼ問題なく買えますから、これはかなり嬉しい結果ですね!
もう少しデータ量を増やして検証する価値があるなと感じます。
一時ストップ高銘柄の母数は下げ相場が影響して少ないですが、含み益割合は上げ相場よりも多いのは
- 下げ相場でもストップ高できる要素を持った銘柄のみがピックアップされた可能性
- 本当に強い銘柄だからこそ翌日以降も堅調になった可能性
が考えられるでしょう。
上げ相場で一時ストップ高になった銘柄
次に2019年10月(上げ相場)で一時ストップ高となった73銘柄についてです。
さすがに上げ相場なだけあって銘柄数はガツっと増えましたね。
倍とはいきませんが、それに近いレベルで増えているのが印象的です。
ただし、含み益で売り時がきた銘柄は62という結果で、上昇割合は84.9%となりました。
これでも全然悪くない結果ではありますが、ギリギリ含み益を維持したような銘柄が省かれるとどうなるかはわかりません。
一年スパンまで広げて、下げ年と上げ年で比較してみたら面白い結果になるかもしれませんね!
また、下げ相場と違い
- 本当ならストップ高まではいかない材料の銘柄
- 地合いの力を借りて一時的にストップ高となった可能性
が考えられるのでそこも懸念点です。
地合いが高止まりでストップ高となった銘柄について
ちなみにですが、地合いが高値で止まっている時はどうなるのかな・・・ということで2019年11月1日~15日の期間でも検証してみました。
この期間は日経平均チャートの最高値と言える価格帯で「22705.60円~23591.09円」という範囲で推移した時期です。
ボラテリティは900円ほどですが、ほぼ23400円前後で推移していたので高止まりですね。
この期間で同様に検証してみたところ、一時ストップ高となった48銘柄に対して含み益で売り時があったものは42銘柄という結果でした。
上昇割合は87.5%で、こちらもかなり高い割合ですね!
地合いがあまり動かなくてもそこそこ良い結果が出たので、やはり次につながる流れかなと感じます。
こうなってくるとなんだか一時ストップ高銘柄を買うことと、それらの翌日以降にだけ意識を注いでいけば資産は増えるのではなかろうか・・・と悲しくなってきますね。
まだまだ検証が足りませんが、突き詰めると面白いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?今回は一時ストップ高銘柄の翌日以降の推移に注目してみました。
上げ相場より下げ相場の一時ストップ高銘柄の方が堅調な結果となったことは驚きです。
下げ相場の方が優位性は高そうなので、地合いが悪い時は一時ストップ高銘柄を攻めてみると良いかもしれません。
地合いが動かなくてもそこそこ良い結果になったので、方向感が見えない時期も良い立ち回りができそうです。
まだまだデータ量が足りませんが、次につながる結果と言えるのではないでしょうか。
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