どうも、ひげづら(@higedura24)です。
ストップ高投資法といえば一般的に
- ストップ高になった銘柄の比例配分に並ぶ
- ストップ高銘柄を翌日の寄付きで買う
といったものが多いかと思います。
ただし、これらの問題点は
- 比例配分に当選する確率が低く、現実的ではない
- 当選したからといって必ず翌日以降も上がる保証はない
- 翌日の寄付きで買ったとしてもナイヤガラに巻き込まれる可能性あり
と再現性やリスクリターンが合わないことでしょう。
そこで今回は私が実際にやっているストップ高投資法的なものをご紹介します。
正直、それほどたいそうなものではなく、おそらく同じようなことを行っている方もいるかもしれません。
ストップ高投資法をそのまま真似しても良いですが、可能であれば考え方をより大事にしてみてください。
ストップ高投資法の前提条件とは
今回ご紹介するストップ高投資法はデイトレードに関するものです。
したがって板読みやザラ場の空気感などある程度の経験則が影響してくる投資法なので、知ったからといっていきなり実践するべきではありません。
まずは該当している銘柄をじっくりと観察することを繰り返して、「ははーん、なるほどね」とストップ高投資法が狙っている値動きの雰囲気を掴むところから始めて下さい。
ストップ高になるような銘柄はボラティリティが高まっているケースが多く、だからこそ値幅が取りやすい側面があります。
値動き具合もわかっていないのにエントリーしても、
- 数秒で数十円も株価が動いた!
- と思ったらまた戻った!
- え、え、高値更新した!やったー!
- と思ったら戻った!
- と思ったらやっぱり高値更新したー!
と気持ちが持たないと思います。
大事なことは流れを読んで(感じて)、上の1番から5番のうち途中をすっ飛ばして考えながら利食いすることです。
そのためには一瞬の値動きは意識の外に置いて、数分の値幅を切り取るように心がけて下さい。
ストップ高投資法でデイトレしてみよう!
では前提条件はこれくらいにして、肝心のストップ高投資法についてお伝えします。
今回ご紹介するのは2パターンで
- ストップ高当日の急上昇およびその後の上下におけるデイトレード
- ストップ高翌日の連騰におけるデイトレード
です。
当日のデイトレード
まずはストップ高当日における投資法です。
ストップ高となる流れでよくあるのは
- 何かしらの材料が出る
- 材料をきっかけにザラ場でぐんぐん値上がりする
- 最終的にストップ高となる
といった流れですよね。
一番良いパターンは寄付きから保有していて、その日の値幅全部が取れることでしょう。
しかし、実際には毎回それを行うことは難しいのでその日に強い上昇となっている銘柄に目をつけます。
値動きが強いことのゴールはストップ高であり、そうなりそうかを
- 材料
- 板
- チャート
から読み取るわけです。
材料に関して言えば市場が好みそうなものかどうかが大事で、板に関して言えば上昇に勢いがあるかどうかを見ます。
チャートに関して言えば・・・
こんな感じでほぼ直線的にぐいぐい上がってきているかが大事ではないでしょうか。
逆説的にはチャートがこうなっていれば板を見ていてもどんどん上の売り板を食べている状態ですから、
- 全然止まらないなー
- 下がってもすぐに上の価格で約定してしまうなー
といった感想になるはずです。
ストップ高投資法で値幅を取るのであれば、まずこの勢いよく吹き上がっている部分で上昇を切り取っていくことがひとつ。
次に取るべきは「ストップ高からふるい落としにかかっている部分でのスキャルピング」があります。
ここがミソなのですが、大引けには絶対ストップ高に戻るでしょ!と感じるような材料や値動きなのであれば
- ストップ高やその付近から剥がれ落ちてくる
- どこかのタイミングで切り返す
- 場合によってはそれを繰り返す
となりませんか?
先ほど出したチャートでも、値動きの後半にかけて安値が切り上がって最終的にはストップ高となっています。
これはアセンディングトライアングルと呼ばれるチャート形状ですが、こういったきれいなフォーメーションを描くものほど取りやすいわけです。
おわかりかと思いますが、この高値の水平ラインこそストップ高価格でそこから何度もタッチと剥がれ落ちを繰り返しながら売りをふるい落としているのだと考えています。
逆に言えばもう上昇する気がないのにふるい落としても仕方がないわけで、もしかしたら明日も騰げてくれるのかな?と考えられるのではないでしょうか。
ちなみにストップ高付近で上下する値動きを取る場合、段々と値幅が小さくなることが普通です。
言い換えれば少しずつリターンが減るわけですが、だからといってロットを上げて無理をする必要はないでしょう。
翌日のデイトレード
次にストップ高翌日における投資法です。
では先ほど例に出したストップ高銘柄における翌日の値動きを見てみましょう。
これは翌日の前場における15分足です。
注目していただきたいのは最初の大陽線ですね。
翌日に取るべきはこういった大陽線で、この中のほんの少しでも良いから値幅を切り取ることを考えます。
銘柄背景としては前日や前々日に出た材料が効いていて、それを糧に続伸しているわけです。
その効果が板にも現われているか確認し、寄付きの段階で勢いが残っていると判断できれば数十円でも良いので抜きましょう。
デイトレというよりはスキャルピングに近いストップ高投資法ですが、残りカスをいただくくらいの気持ちで良いと思います。
終わりかと思っていたら翌日もしっかり連騰したというケースももちろんありますが、それは仕方ないことですね。
息を吹き返したタイミングでまた入っても良いですし、無理せず値動きの観察だけに留めておいても良いでしょう。
ストップ高翌日の始値に注目する
今回ご紹介したストップ高投資法では、翌日の上昇部分でも値幅を取ろうと試みています。
この時に注目していただきたいのはストップ高翌日の始値がどこにくるのか、ということです。
一番良いのかはわかりませんが、おそらく良いのだろうなと感じているのは「前日終値から適度にギャップアップしている位置に始値がくること」ですね。
例えば、図のように2本ローソク足を並べて
- 左側:前日のストップ高大陽線
- 右側:ザラ場1本目の分足大陽線
とした場合、上がりやすそうなのはどれだと思いますかということです。
左のパターンは適度にギャップアップしてから上値を目指していますが、真ん中と右側は前日の価格帯を抜けてはいません。
左のパターンから急落することもありますが、ザラ場数分の値動きを切り取る上では高値を抜けていた方がやりやすいかなとは思います。
ただし、大きくギャップアップしてしまうと売りたくなる人もそれだけ増えるのでリスクも大きくなるかもしれません。
始値の時点で高値更新しているということは、それだけ高くても板に買い注文を出す人がいるわけですが、適度な窓開けが好ましいですね。
まとめ
いかがでしたか?今回はデイトレ目線のストップ高投資法についてご紹介しました。
当日にストップ高付近まで勢いよく伸びている値動きや、そこからふるい落とす値動きは狙い目です。
また、翌日の寄付きで大陽線を引く場合にも値幅を取ってくることができるでしょう。
翌日の値動きはまず始値がどこにくるかに注目し、そこから上昇の勢いが継続されるかを考えると良いですね。
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