初心者はスイングトレードとデイトレどっちが良いのか

    

株の売買は短期と長期に大まかに分けることができて、そのうちの短期売買は

  1. デイトレード
  2. スイングトレード

に分けられます。

デイトレードはその日のうちに決済する売買で、スイングトレードは数日や数週間の保有期間を設けるものです。

この記事ではこれから株の売買を始めようと思っている方向けにどちらがおすすめなのか意見を述べました。

実際にどちらも行っている状況をふまえた上で述べましたのでぜひご参考下さい。

    

デイトレードとスイングトレードならどっちが良いのか

デイトレードはその日のうちに買って売ってまでを終えてしまう売買スタイルで、スイングトレードは数日以上かけてその流れを行います。

つまり両者の大きな違いは「保有株を翌日以降に持ち越しするかどうか」です。

保有株の持ち越しをするかどうかはとても大きな違いがあって、例えば「大引け後(株式市場が閉じたあと)に大きなニュースが飛び込んでくる」なんて場合には翌日の株価が大きく動きます。

このニュースが良いものであれば持ち越しは大成功をおさめますし、逆に悪いものであれば大失敗に終わるわけです。

良くも悪くも持ち越しをするということは保有株の値幅を広げる効果が少なからずあって、大きく勝ちたいのであれば持ち越しをしていかないと難しいでしょう。

もちろんトレード投入金額を大きくすれば少しの値幅でも稼げますが、同じ投入金額で比べた場合には保有期間を延ばした方が値幅は取りやすいということです。

ちなみにスイングトレードの場合は「決算発表をまたぐかどうか」という考え方が出てくるのも大きな違いですね。

いわゆる決算またぎとか決算ギャンブルと呼ばれるもので、決算内容によって株価が大きく動くことを狙って持ち越すやり方を言います。

このように値幅の大きさで言えばスイングに分がありますが、とはいえデイトレの「持ち越ししない」という特徴も魅力的ではあります。

なぜなら当日の地合いがどのようなものであろうと0スタートなので全く関係ないからです。

そもそも「今日は地合いが微妙だからやめておこう」と思えばやらなくても良いわけで、自分がイケると思った時のみ勝負できるのはデイトレの特権でしょう。

しっかりと手法を持っていて、どのような状況でばちっとハマるか理解していればデイトレは月間収支を安定させやすいのかなと思います。

以上をまとめるとデイトレとスイングトレードの違いは

  1. 翌日以降に保有株を持ち越すかどうか
  2. 持ち越しによって良くも悪くも材料に被弾するかどうか
  3. 決算またぎが出来るかどうか
  4. 取れる値幅が大きいか小さいか

などが挙げられます。

どちらを選択すべきかは環境次第ではある

デイトレとスイングトレードの違いは上記のようなものですが、どちらを選べるかというのはあなたの性格や環境にも大きく左右されます。

というのも、やはり「持ち越し」が大きなネックとなるからです。

持ち越しが良い方向へ働いた場合は何も気にしなくて良いのですが、悪い方向に働いた場合は精神的にくるものがあります。

多いケースとしては持ち越したその夜にNYダウ(米国株の主要株価指数)が暴落した場合ですね。

NYダウが暴落すると高い確率で翌営業日の日本株も地合いが悪くなり、保有株も悪い方向に影響を受けることが多いです。

もしNYダウの暴落が金曜日だったとすれば、本来なら楽しい土日連休も憂鬱な気持ちで過ごすことになりかねませんよね。

スイングトレードをするのであればこういった悪い方向に物事が転んだ場合でもしっかりと気持ちを切り替えて私生活を送れるような性格を持っていないとツラい時期が多く訪れてしまうかもしれません。

また、そもそもデイトレードをすることができないという人もいらっしゃるでしょう。

例えば日中は仕事が忙しくてとても株価の動きを見ていられない人はスイングトレードをするしかありません。

性格や持ち越しの違いうんぬんではなくそもそもデイトレができない環境であれば選択肢はひとつなので仕方ないですね。

デイトレとスイングどっちにも共通すること

最後に元も子もないことを言ってしまい申し訳ないのですが、正直どちらでも良いと思います。

環境的にスイングトレードしかできないのであればスイングをやれば良くて、どっちも選択肢として残っているのであれば持ち越しによるメリットデメリットを勘案して決めれば良いのです。

性格的に持ち越しに極度の不安を覚えるのであればデイトレをやって、持ち越しによる大きな値幅を狙いたいのであればスイングをしてください。

どちらにも共通して言える事は「自分のやり方を見つける」ということがとても大事です。

正直、デイトレでもスイングトレードでも自分のやり方が見つからなければ儲かりません。

どっちでも良いので自分ができるスタイルで、とりあえず小さな投入額で売買をしてみるのがおすすめです。

色々と試していくなかで「おや?これはなかなか良いかも?」と感じるものが必ずあるので、今度はそれに対して深掘りしていけば段々と自分に合ったやり方が見つかります。

現状でデイトレやスイングトレードを継続して行っている人はおそらくこういった過程を最初の段階で踏んでいるはずなので、ぜひこれから始める初心者さんもやってみるのがおすすめです。

ちなみに私も今まで色々と試してきましたが実際に使っているのはそのうちの数個って感じですね。

また、どの手法もどこかしらリスクというかあちらを立てればこちらが立たずな面はあるので、自分の中でそれをどの程度調整して条件として飲み込むかがコツのような気がします。

完璧でリスクがない手法はあり得ないかなと思うので、なるべく思いつく中で勝率とリスクのバランスが取れているものを選択しましょう。

まとめ

今回はデイトレとスイングトレードのどっちが良いのかということをお話しました。

結論的にはどちらでも良いのですが、自分の性格や置かれている環境を加味して選ぶべきです。

また、持ち越しという大きな違いによってどんなメリットやデメリットが生じるかを考え、自分ならどっちが好みかも考えたいところですね。

どちらをやるにせよ自分の手法が必要なので、まずはささっと軽い気持ちでどちらをやるのか決めて、色々と試してみることがおすすめですよ。

その際は少額で色々と試して、最終的にはリスクと勝率のバランスが良いものを選びましょう。