短期売買で最も効率良く結果を出せるのはどんな状況だと思いますか?
それは自分の持ち株にビッグマネーが押し寄せてくれる状況です。
ビッグマネーとは非常に抽象的ですが、いわゆる機関投資家の資金を言うと思います。
別に機関投資家だろうとカリスマ個人投資家だろうとなんでも良いのですが、要は大きなお金で買い上げてもらえれば株価は上がるということですね。
口で言うのは簡単ですが、実際に自分の持ち株に大きな資金が入ってスト高連発!なんてことはそうそうないかもしれません。
そこで今回は少しでも資金流入が見込めそうな分野で売買を行うため、あらかじめその予兆を察知する方法について考えを述べました。
シンプルですが非常に効果的かつ、上手な方が行っていることですのでご参考下さい。
資金流入が起こりそうなテーマを察知する方法
結論から言うと、これから資金流入が起こりそうなテーマを察知するためには
- 事前にテーマごと銘柄をまとめておく
- そのリストを小まめに観察する
という手順がシンプルかつ効果的だと思います。
こういった「同じ分野・物事・括りなどで関連性を持つ銘柄群」をまとめてあげる投資法をテーマ株投資なんて言いますよね。
テーマ株の例としては
- 5G
- オリンピック
- 固体電池
- スーパーコンピューター
- マイナンバー
- テレワーク
- 猛暑
- 災害
- 国土強靱化
- 防衛
- 直近IPO
などかなり様々なものがあって、ここが難しい所かなと感じます。
なぜならばテーマが10個あれば10の銘柄リストが必要で、100個あれば100の銘柄リストが必要だからです。
何十個もリストを作るのも大変ですが、それを日々監視するのはもっと大変なのでリストは許容範囲内に収めたい。
ここから導かれるポイントとしては
- 直近で話題となることが多いもの
- 過去に話題となったもの
- 自分が大きな話題になりそうだと感じたもの
を中心にリスト化を進めていくということでしょう。
直近で話題となったテーマに関しては乗り遅れているケースもありそうですが、過去に話題となったものと自分が気になったテーマに関しては未来に向けたリスト作りができるはずです。
過去に大きな話題となったテーマは将来も再ブームがくる可能性は高いですし、自分が独自に作ったものは自分だけのリストですよね。
優先順位の高そうなテーマはアプリ内のリストに登録しておいて、あとはエクセル監理するのがベターかなと思います。
マクロを組める方は値動きデータを取り込んでテーマ内の平均上昇率が高いものを自動で教えてくれるシステムを作るのも良いですね。
ちなみに証券アプリのリスト機能は10ページくらいなので多少工夫をしないと多くテーマを組み込めません。
例えば1ページに100銘柄入るとすれば
- タイトルは略語で複数テーマを表しておく
- テーマとテーマの区切りにETFなどどうでも良い銘柄を挟んでおく
とやれば10個の銘柄群が10個入りますよね。
1テーマ1ページだと10テーマしか登録できませんが、こういった工夫をすればより多くのテーマをスマホで監視できます。
テーマごとの銘柄群がどうなれば良い?
テーマごとに銘柄をまとめておけばあとは監視するだけですが、一体どうなれば「おや?」と思って良いのでしょうか。
簡単に言えば「リスト全体が赤く染まる」という状況が多く見られれば「段々とテーマ全体が買われるようになってきたのかな」と感じます。
証券アプリの特性上、上昇銘柄は赤く下落銘柄は緑(青)に表示されますのでリスト全体の色合いを見ていけば良いでしょう。
数%程度の上昇がじわじわと続いて、銘柄リスト全体のチャート印象が小幅上昇継続になっていけばいずれドカンと上げる可能性が高いと思います。
テーマや材料選定で気をつけたいこと
テーマや材料を選定する際に気をつけたいことは
- どれくらい規模が大きい話か
- 社会的な問題に発展しているか
- 息が長いテーマか
などテーマや材料そのものの強さです。
例えば4年先のオリンピックに向けてテーマが動き出せば、4年後までに
- 話題になり始めたタイミング
- ほとぼりが冷めたタイミング
- オリンピック直前のタイミング
で物色されるかもしれないですよね。
また、これらのタイミングで物色される銘柄は移り変わっていく可能性もあって、
- 最初はオリンピック開催に必要な建築物やインフラ整備関連(建築・工事など)
- 中間ではオリンピック開催にあたって問題視されていることの関連(通訳など)
- 最後はオリンピックによって特需が発生する関連(宿泊・旅行など)
といった流れを推測しても良いでしょう。
そこから、各分野で最も業績に直結しそうな銘柄をピックアップして・・・とリスト化を進めるのがおすすめです。
ただし、この過程では
- 日々の情報に敏感になること
- 常にリストを更新したり新規作成していくこと
が求められます。
例えばオリンピックに関する問題は話が進んでいくにつれて出てくることですし、そういったちょっとしたニュースに敏感になって銘柄選定をすることが大切ですよね。
また、テーマ株は先回りが上手な人ほど儲かるのがミソでしょう。
話題銘柄は上手い人はすでに買っていることが多いのですが、それでも2番手3番手くらいであれば十分に勝てると思います。
高値に大きく昇ったビリケツで買わないように気をつけながら、積極的に日々の情報収集を行っていきましょう。
まとめ
今回は資金流入が起こりそうなテーマを察知する方法をご紹介しました。
やはりテーマごとに銘柄群を作っておき、それを日々監視していくことがシンプルかつ確実な方法だと思います。
銘柄リストがじわじわと全体的に赤くなり始めたら関連銘柄に資金が入ってきている可能性が高いので、大きな上げを期待して少しずつ買っても良いでしょう。
リスト化する際はテーマ自体の強さや息の長さを考え、スパンが長いほどフェーズごとに注目銘柄を換えていくのもありです。
そのためには日々の情報収集が大事なので、ちょっとしたニュースからでもヒントを得ていきましょう。
テーマ株については過去にも書いていて、こちらではテーマ検索について触れていますのでご参考下さい。
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