【1カイ2ヤリ】株を1円で買って2円で売ると負ける!逆に効率悪い!

    

株の世界には1カイ2ヤリという言葉があります。割と有名な言葉なのですが、1カイとは「1円で買う」で2ヤリは「2円で売る」という意味合いです。要するに101円で買って102円で売るというような1円抜きスキャルピングを指す言葉になっています。

今回はこういった1カイ2ヤリという売買手法について考えていきますが、結論的には1円で買って2円で売るのはあまり良い手法ではないでしょう。それよりも健全な投資に目を向けた方が良いのでは・・・という内容になっていますのでぜひご参考ください。

ちなみに個人的にはスキャルピングは好きなので1カイ2ヤリをやっている時はちょっぴり楽しいです。

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1カイ2ヤリとは

冒頭で1カイ2ヤリについて説明しましたが、一応補足的な内容も付け加えておきます。1カイ2ヤリとは

  1. いわゆる1円抜きと呼ばれる細かな売買手法のこと
  2. 場合によっては注文が置かれている気配値のことも指す

というものです。前者については冒頭で述べた通り「買ってから1円株価が上がったタイミングで売る」という売買手法やスタイルを指しますが、実は後者のように・・・

こんな感じで1円差で買いと売り注文が並べられている気配値状況を表現しているというケースもありますね。例として出した板はびっしりと注文が詰まっていて

  1. どんな価格でも
  2. どんな株数でも

自由自在に注文することが可能です。また、1単元あたりの取得単価も小さめなので、こういった気配値はまさにスキャルピング向きの銘柄で「1カイ2ヤリの気配値だ」なんて表現ができます。

東証アローヘッドの影響は大きい

上記のような1カイ2ヤリという株を1円で買って2円で売るスタイルは正直言って効率が悪いと思います。なぜなら昨今の株式市場ではあまりにアルゴ取引が多すぎて私たち個人投資家がいくら性能の良いパソコンやスマホを使ってせこせこ頑張っても追いつけない速さで売買が繰り返されるからです。

また、そもそも機関投資家が個人投資家のような注文方法を取っていないという話は有名でしょう。ハイ・フリークエンシー・トレーディング(HFT)といって「過去の統計から値動きを分析して1秒間に数千回という速さの注文を出す」というシステムを使っています。

HFT取引の略図

引用元:日経新聞

もはや反射神経ではカバーできない領域になっていて、根本的に個人投資家が不利な状況というですね。

ちなみに過去には「特定の証券会社から個人投資家が成行注文を出した場合に機関投資家に先回りされてしまう」といった事案がありました。この裏にはHFT業者が関与していたとも言われていて、個人投資家にとってブラックボックス化されている仕組みが問題となりましたね。こういった背景も時代が関係していて、1カイ2ヤリのような手法は淘汰されてしまいそうです。

薄利多売と手数料

1カイ2ヤリが個人投資家に向いていない理由は手数料も関係しています。1円抜きという売買手法は1回あたりの利益は大きくありませんので、結局どうするかというと薄利多売を目指さなくてはなりません。そして薄利多売でまず問題となってくるのは手数料です。

昨今の大手証券会社では現物と信用それぞれで100万円ずつ手数料無料という方式を取っているケースがありますが、薄利多売を繰り返した場合はあっという間に無料範囲外になってしまいます。それどころか逆に手数料負けで損してしまうというケースもあるので、こういった側面から「下手に1カイ2ヤリを繰り返しても効率が悪い」と言われてしまうわけです。手数料を完全に無料化するためには大口取引に認定されるほど売買を繰り返さなくてはならず、兼業投資家にとってはハードルが高いでしょう。

株は1円で買って2円で売るよりトレンドフォロー

ここまで1カイ2ヤリについて色々と述べてきましたが、結局のところ1円抜きをしたくても2円抜きや3円抜きを目指さなければならないはずです。なぜなら

  1. 1円抜きだと手数料負けの可能性が出てくる
  2. 器用に1円だけ抜こうと考えても難しい状況も多い

という理由があるわけで、どうせ指値するなら「もう1ティック2ティック上を狙いたいな」となることも多くなります。となると目指すべきは律儀な1カイ2ヤリではなくもう少し上の値幅になってきますよね。したがって狙うチャートとしては・・・

株の1円抜きの向こう側

こんな感じで安値と高値の基準がはっきりしているような値動きではないでしょうか。この中で「なるべく安値で買ってなるべく高値付近で売る」という作業を行います。当然、このケースで考えると全体の値幅が10円前後になっていますので

  1. 1円抜きからは離れる
  2. スキャルピングでもなくなる

という流れですが、指値運用もしやすく1回の売買で生まれる利益も大きくしやすいでしょう。株を1円で買って2円で売る作業を繰り返すためには銘柄に張りついて何度も注文を出さなければなりませんが、上記のようなチャートを複数見つけて「ボックスの値幅を取る意識」を持つことで時間効率や作業効率も良くなります。ただし、基本的にはトレンドフォローでうまく保有できたケースより効率は落ちるでしょう。

デイトレで一日5000円取るためのチャート

上記のようにほとんど高値更新となってくれるような銘柄を保有した方が効率は良いので、目指すべきはこういった銘柄のトレンドフォローだとは思います。極論的にはこれが日足や週足レベルで起きていればわざわざデイトレに留める必要もなく、ある程度は1銘柄に資金集中するということも可能です。

日足や週足レベルで安定上昇が続くケースというのは

  1. 何かしらのテーマ性によって資金流入が継続されている
  2. 好業績によって株価上昇が続いている
  3. 高配当や人気優待によってホールドされている

といった要素がありがちなので、必然的に1円で買って2円で売るような投機より「純粋な株式投資の色合い」が濃くなりますよね。

注意点としてはこういった買いが集まって抜けない銘柄は「売られ始めたら急落しやすい」ということ。高値で崩れたら素早く利食いをしないと雪崩に巻き込まれるので気をつける必要はあります。

まとめ

今回は1カイ2ヤリや1円抜きと呼ばれるような売買手法について述べました。昨今ではアルゴ取引やHFT取引が猛威を振るっているので個人投資家にとって難しい領域になっていると感じます。また、手数料や金利などコストの観点から考えても、薄利多売をむやみに繰り返すことはできないでしょう。

やるのであれば値幅が固まっているような銘柄の安値と高値をなるべく狙うスタイルで、スキャルピングよりはもう少しどっしりと構えた方が良さそうです。ただし、いずれにせようまくトレンドフォローができた売買と比べると効率は悪いとは思います。

できるだけ安定上昇が始まっている銘柄のトレンドフォローを狙う意識を持ちつつ、良さそうなボックスを見つけた場合のみ1カイ5ヤリや10ヤリを狙うのがベターでしょう。また、日足や週足で安定上昇が継続されている背景には長く保有できるような何かしらの要素が絡んでいるということも多く、投機より投資の意識を持つこともありですね!

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