1日信用の強制決済手数料!楽天・SBI・松井証券それぞれいくらかご存じですか!?

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

デイトレードを行っている方は信用取引を頻繁に活用していることでしょう。

信用取引の中でも非常に画期的なサービスとして人気なのが「1日信用」です。

1日信用は返済期間を当日に設定する代わりに

  1. 信用取引手数料を0円に
  2. 約定代金によっては金利や貸株料も0円に

などのメリットが証券会社によっては発生するため、多くの方が活用しています。

しかし、そんな1日信用には当日返済できなかった場合のペナルティがあるんです。

この記事では1日信用を提供している

  1. SBI証券
  2. 楽天証券
  3. 松井証券

それぞれのペナルティについてご紹介しました。

1日信用を活用している誰もが知っておくべきことですので、ぜひご参考下さい。

    

1日信用の強制決済手数料とは

1日信用は返済期間が当日中と定められている信用取引です。

返済期限が短いがゆえにコスト面での優遇があり、多くの方に受け入れられているサービスと言えるでしょう。

しかし、当日中に返済できなかった場合はペナルティとして

  1. 建玉の強制決済
  2. 強制決済の手数料負担

が発生します。

簡単に言えば、「あなたの代わりに建玉の強制決済を行ったので、その手間賃を手数料として支払って下さいね」という内容です。

このペナルティは証券会社によって異なり、

  1. オペレーター経由の注文手数料
  2. 金利の上乗せ

といったものがあります。

オペレーター費用ひとつとっても証券会社によって異なる可能性がある部分ですので、今回はそういった強制決済に関係する費用を比較します。

SBI証券の強制決済手数料

まずはSBI証券で1日信用を当日返済できなかった場合の強制決済手数料についてです。

ちなみにSBI証券における1日信用は日計り信用とかハイパー空売りと呼ばれていますが、今回は1日信用で統一します。

SBI証券の強制決済手数料ですが、公式ホームページから抜粋すると・・・

※一般信用(日計り)取引で新規建を行った当日中に建玉が決済されなかった場合、翌日以降は約定金額にかかわらず買方金利 5.00%(年率)、貸株料 5.00%(年率)の支払いが発生しますのでご注意ください。

※HYPER空売り銘柄は貸株料とは別にHYPER料が必要となり、建玉を翌日以降に持ち越した場合、「建株数×HYPER料×持ち越し日数(受渡ベース)」のコストがかかりますので、ご留意ください。

※新規建を行った当日の大引けまでに建玉が決済されなかった場合、原則として当社の任意で翌営業日の前場寄付で、当該建玉を強制返済します。なお、翌営業日に値が付かない場合、値が付くまで強制返済注文は繰り越されます。

外部参照リンク:SBI証券|一日信用取引サービス

と記載されていますね。

まとめると、当日中に建玉返済が行われなかった場合は

  1. 建玉の強制決済
  2. 年利5%の支払い
  3. 売り建ての場合は特別空売り料(HYPER料)も日数分付与

ということです。

強制決済は「翌営業日」や「受渡ベース」という記載なので、持ち越してしまった場合は受け渡しにかかる2日分や土日祝日の日数も加算されるので注意が必要ですね。

HYPER空売りはSBI証券でしか空売りできない銘柄もありますが、貸株料とは別にHYPER料という特別空売り料がかかります。

HYPER料はかなり高くなるケースもあるので、持ち越し株数が多いとそれなりの出費になりそうです。

ただ、後述するようなオペレーター手数料は記載がなかったので、そこは費用がかからないのかもしれません。

もし強制決済手数料としてオペレーター手数料がかかる場合は・・・

さらにこの金額が強制決済手数料として上乗せされるでしょう。

100万円分でも税込み4000円近くかかるので恐ろしいですね。

楽天証券の強制決済手数料

では次に楽天証券の強制決済手数料についてです。

楽天証券の公式ホームページから抜粋すると・・・

当日中に返済されない建玉は、原則翌営業日に強制決済します。

手数料は、オペレーター経由の手数料+消費税(仲介業者経由のお客様の場合は、オペレーター経由の手数料+10,000円+消費税)です。

強制決済の場合、特別空売り料は新規建て分の受渡日から返済分の受渡日までかかります。

外部参照リンク:楽天証券|一般信用取引

と記載されています。

まとめると、1日信用を持ち越した場合は

  1. 翌営業日に強制決済
  2. オペレーター手数料+消費税(仲介業者経由ではさらに+1万円)
  3. 特別空売り料がある場合は受け渡しまでの日数分付与

という感じですね。

SBI証券同様に受渡ベースでコストがかかり、金利上乗せがないかわりにオペレーター手数料がかかるようです。

ちなみにオペレーター手数料は・・・

手数料コースに関わらず上記の手数料が1回あたりでかかってきます。

100万円でも税込み3500円以上かかるので痛い出費ですね。

楽天証券の公式ホームページには持ち越した日数分の金利・貸株料についての記載は見当たりませんでした。

しかし、特別空売り料などが受渡ベースでかかっているところをみると通常コストとして徴収されそうではあります。

もしかかる場合は

  1. 100万円未満の約定:年利1.9%
  2. 100万円以上の約定:0%

が通常金利です。

強制決済手数料の場合は約定金額によって優遇されなくてもおかしくはありませんが・・・。

松井証券の強制決済手数料

最後に松井証券における1日信用の強制決済手数料です。

ちなみに松井証券では、当日返済の空売りをプレミアム空売りという名称にしています。

松井証券の公式ホームページから抜粋すると・・・

新規建を行った当日の大引けまでに建玉が決済されなかった場合、お客様の口座において当社の任意で当該建玉を決済します。

その際は、約定代金×0.3%(最低手数料20円(税抜))の手数料がかかります。

新規建を行った翌日以降は建金額にかかわらず年利2.0%の金利・貸株料がかかります。

プレミアム銘柄の売建玉を翌日以降に持ち越した場合、「建株数×プレミアム空売り料×持ち越し日数(受渡ベース)」のコストがかかります。

外部参照リンク:松井証券|プレミアム空売り

と記載されていますね。

まとめると、1日信用を持ち越した場合は

  1. 翌営業日に強制決済
  2. 約定代金×0.3%(最低手数料20円(税抜き)
  3. 金額に関わらず年利2.0%の金利・貸株料
  4. プレミアム空売り料があれば、受渡ベースで株数分かかる

というペナルティが強制決済によってかかるようです。

約定代金の0.3%は、100万円の場合で3000円なのでそれなりに取られる印象があります。

そこに金利やらプレミアム空売り料が加算されるので、総額で結構なペナルティです。

やはり受渡ベースで計算されるので、1日分では済まないのが痛いところでしょう。

1日信用は受渡ベースでペナルティがかかる

SBI証券や楽天証券やらペナルティを見てきましたが、どれも「受渡ベース」という記載がありました。

なので、受渡ベースの説明を楽天証券のホームページから抜粋しておきます。

図を見ればわかりやすいですが、株の受渡には2日がかかります。

したがって水曜に新規建てしてから木曜強制決済だと、金曜~月曜まで合計4日間で計算されるわけですね。

ただし、木曜に新規建てして金曜強制決済では、受け渡されるまでの空白で土日をやり過ごせるので合計2日間で計算されます。

このように受渡ベースの計算は曜日によって結果が異なるので、運が悪ければ過剰な支払いとなるので注意してください。

1日信用は強制決済手数料なしで持ち越せるのか

ところで1日信用を強制決済手数料なしで持ち越すためにはどうすれば良いのでしょうか。

信用建玉として制度や無期限一般に移管することはできませんが、「現引きして現物として保有する」という方法があります。

現引きにかかるコストは証券会社によって異なり、SBI証券と楽天証券では現引き手数料はかかりません。

もし1日信用で買い建てしていて、翌日以降に持ち越したければ現引きすると良いでしょう。

売り建ての場合は現引きできませんので、嫌でも当日中に返済する必要がありますね。

<関連記事>

まとめ

いかがでしたか?今回は1日信用を強制決済した場合の手数料について比較しました。

1日信用を持ち越すと、強制決済手数料を払うはめになります。

不要なコストかつ大きな金額になり兼ねませんので、必ず当日中に返済するようにしましょう。

買い建ての場合は現引きすることで翌日以降に持ち越せるケースもあるので、そういった場合はあらかじめ行っておくと良いですね。

関連記事には

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がありますのでご参考ください。それではまた!