どうも、ひげづら(@higedura24)です。
どうせ株を保有するなら長期的に成長してくれる企業を持っておきたいですよね。
なぜなら株を長く保有するということは得られるリターンが大きくなる分、それだけ値下がりリスクや倒産リスクも背負わなければならないからです。
保有タイミングにもよりますが、こういったリスクは企業としての伸びしろや業績の成長率が大きいほど少なく何より安心して保有できると思います。
そこで今回は長期成長率予想で株をスクリーニングする方法と、それを実践してみてわかったことを述べてみました。
長期的に成長すると見込まれている株は魅力的なものですので、ぜひご参考下さい。
長期成長率予想で株を調べてみよう
まず、今回活用する銘柄スクリーニング方法をご紹介します。
今回活用するのはSBI証券のスマホアプリに搭載されているスクリーニング条件「長期成長率予想」です。
やり方は簡単でスマホアプリを立ち上げてから
- 下部メニューの「銘柄検索」を押す
- 「新規スクリーニング」を押す
- 下にスクロールして「条件追加」
- 上部の「コンセンサス」タブを押す
- 下にスクロールして「長期成長率(予)」を追加
という手順を踏むだけですね。
ちなみに、この長期成長率予想は「1株当たり当期純利益、または1株当たり営業活動資金を対象指標とした3~5年の成長率予想」という意味が込められています。
当期純利益はわかりますが、後者の1株あたり営業活動資金は正直言ってよくわかりません・・・がたぶん営業キャッシュフローとか本業をするための運用資金みたいなものでしょう。
一応、1株当たり営業キャッシュフローの計算式を載せておくと
- 1株当たり営業キャッシュフロー=営業キャッシュフロー ÷ 発行済み株式数
となり、この値が高いほど株価も高いという意味合いになります。
株価が高ければそれだけ伸びしろがないと言い換えられるので、現時点での成長率予想にも関係してくるかなという考え方ですね。
当期純利益だろうと営業活動資金だろうと、いずれにせよ企業が利益を出す力を元に算定されているのかなと感じます。
実際にこの長期成長率予想をスクリーニング条件に組み込んでみると・・・
このように317銘柄がヒットする結果となりました。
ここで注目したいのは、スクリーニング条件には「その他の条件を組み込んでいないのに300銘柄ほどしかヒットしていない」ということですね。
最初はマイナス成長銘柄が出ていないのかと思いましたが、設定値はちゃんとマイナスまで入っています。
上場企業は4000銘柄ほどあるのにこれしかヒットしていないのは、予想値が出ていない企業はヒットしないのかもしれません。
真相はブラックボックスではありますが、今回はこのまま話を進めていきます。
高成長率予想となっている株を探してみる
ところで、この長期成長率は何を基準に(主語に)調べているものなのでしょうか。
株価の伸び率なのか業績の伸び率なのかよくわかりませんので、とりあえず「100%以上の成長率」となっている株を探してみました。
その結果がこちらです。
まず大型株であるオリンパスがなぜ入っているのかが不思議ポイントその1ですね(この時点で株価100%上昇予想はなさそうです)。
そしてラクスルみたいな赤字計上株がなぜ平然と載っているのかが不思議ポイントその2。
これは怪しげな結果なので純利益ページに一覧表を切り替えてみましょう。
あ、なるほど、わかりました。これはおそらく
- 直近業績で赤字だったものが黒字転換
- 直近業績で大幅減益だったものが通常レベルに回復
という株も拾ってしまっていますね。
この傾向はオリンパスやダブルスコープを見てもらえばわかりやすいでしょう。
この結果から推測すると、「長期成長率予想」でスクリーニングする際にはあまり極端な数値を入れるのは考え物かもしれませんね。
本当に業績が倍々になっていくようなお宝銘柄もヒットしますが、本当にそうなっているかしっかりと目視で確認しなければ「自分が買いたい理想の株」と異なる可能性が高いです。
まぁ赤字から黒転する銘柄は需給状況で高騰するので、見方を変えればそういった観点でスクリーニングする方法としても使えるでしょう。
というわけで今度は長期成長率予想を「20~50%」に設定してみました。
下限と上限値を入れ込んだことで良さそうな銘柄がヒットしてくれたので、先ほどと同様に当期純利益の推移を見てみましょう。
ここで考えたいのは
- でこぼこした業績推移の中で検索条件に合致した銘柄
- 右肩上がりの業績推移の中で検索条件に合致した銘柄
があるということですよね。
どちらかと言えば右肩上がりの中で合致してくれた方が好ましく、もっと言えば加速度的に右肩上がりになっている銘柄が理想です。
例えば、上記のレーザーテックなんかはまさに右肩上がりかつ加速度的な増益傾向ですよね。
株価もこのようにぐんぐんと伸びているので最も狙いたい形はこういった株でしょう。
ただし、アンリツのような人気テーマど真ん中な銘柄はその限りではないと思います。
そのテーマがちゃんと業績に反映されるようなもので、その徴候が見られていれば保有する価値はありますよね。
長期成長率予想スクリーニングをやってみてわかったこと
今回はSBI証券のスマホアプリを使って長期成長率予想スクリーニングをしてみました。
実際にやってみてわかったことは
- 業績の伸び率によって銘柄をヒットさせている
- 今期予想もしくは来期予想で成長率を測っている
- あまりに大きい設定値ではちゃんとした成長株以外のものもヒットしてしまう
- 見方によっては赤字から黒転銘柄を探すのにも使えそう
- スクリーニング結果を目視でよく吟味することが必要
- 適度な設定範囲を入れ込み、なるべく右肩上がりかつ加速度的に増益傾向となっているものを選ぶ
- 人気テーマど真ん中で業績向上の徴候が見られているものも好ましい
といったことでした。
正しく使えばかなり銘柄探しを効率化できそうなので、ぜひ皆さんも活用してみて下さいね。
関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!