どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式市場では定期的に決算シーズンが訪れます。
例えば5月は3月に通期決算を行った企業が一斉にその内容を発表する時期で、ファンダメンタルズを重視している方々にとっては重要な月ですよね。
結果によってはその後に訪れる四季報夏号の内容も変わってくるでしょうし、市場予想に反したサプライズ決算を出した企業は要チェックです。
ただし、決算ラッシュではかなり多くの企業が発表を行うので魅力的な内容を見つけるのも一苦労でしょう。
そこでこの記事ではスマホでパパッとサプライズ決算銘柄を見つける方法をご紹介しました。
忙しくて決算内容をじっくりと見られない方はぜひご参考下さい。
サプライズ決算銘柄の探し方とは
まずサプライズ決算銘柄について簡単にご説明しておきます。
サプライズ決算銘柄とは「良い意味でも悪い意味でも市場の予想に反した決算内容を発表した銘柄」のことです。
例えば
- 売上高が市場予想の2倍だった!
- EPS(1株あたり利益)が市場予想の半分だった!
なんてものはサプライズ決算だと言えるでしょう。
市場参加者が株を買う時には
- この企業は次も良い決算を出してくれそうだな
- この企業はどうせろくでもない決算だから買わなくていいだろう
と考えながら売買をするわけなので、株価も次の決算内容にある程度合致した値動きとなる性質があります。
それなのにフタを開けてみたらサプライズ決算だったとなれば、そういった銘柄は市場の思惑を裏切る形になるので株価が大きく動いても不思議ではないでしょう。
したがってサプライズ決算銘柄を見つけてそれをうまく後追いしていけば、投機でも投資でも利益機会になる可能性は高いです。
肝心のサプライズ決算銘柄の探し方ですが、
- 全ての決算発表もしくは注目銘柄の決算内容を全てチェックする
- サプライズ内容があれば資料を読み込んでいく
という手順が理想ではあるものの、なかなか時間的な問題で難しい方も多いでしょう。
そのためSBI証券のスマホアプリに搭載されたスクリーニング機能を活用していくのがおすすめです。
手順としては、まずスマホアプリを開き下部メニューから「銘柄検索」をタップして「スクリーニング」に進んで下さい。
「新規スクリーニング」を押したあと下にスクロールすると「検索条件の追加」というボタンがあるのでさらにタップ。
最後に上部メニューの「コンセンサス」から一番下にある「サプライズ決算」という条件を追加します。
このスクリーニング条件は「直近1ヶ月以内の決算発表銘柄において予想値に対する実績値の乖離を表す」というもので、良い所は
- サプライズ決算の度合いを設定できること
- サプライズ要素を売上高・経常利益・当期純利益・EPSから選択できること
といった点ですね。
例えば「経常利益のサプライズレベル5」でヒットした銘柄を見てみると・・・
このように
- 銘柄名
- 市場
- 決算発表日と種別
- コンセンサスとの乖離率
- 具体的な実績値とコンセンサス予想
が一覧で出てくれますよ。
また、上部に用意されたタブを選択すればチャートと業績予想ページを切り替えることも可能なのでかなり使い勝手は良いですね。
サプライズ決算は良い意味と悪い意味の両方を兼ね備えているので、上方乖離も下方乖離もヒットすることがポイントです。
例えばこの記事を執筆した時期は新型コロナウィルスの影響で多くの企業が下方乖離していましたが、スクリーニングをかけることでどんな企業にどれくらい影響があったのかパッとわかりますよね。
これは市場状況を調べるのにかなり適しています。
また、下方乖離ラッシュの中で大きく上方乖離した企業もあって、それはどんな企業なのか見ていくのも面白いです。
値動きを考える上ではより大きなサプライズ決算の方が良いわけで、設定条件も5段階中の3以上も狙った方が良いでしょう。
時価総額にもよるでしょうが大したサプライズでない場合はスルーして、なるべく大きな値動きが出そうなものを狙って下さい。
スクリーニングの注意点
サプライズ決算銘柄の探し方には注意点もいくつかあるので紹介しておきます。
まずサプライズ決算銘柄だからといって即座に飛び乗るかどうかは別問題でしょう。
完全なる初動であればリスクは低いですが、株式投資の世界は決算起点で上昇が始まる銘柄ばかりではありません。
例えばこの銘柄番号3359のcottaというマザーズ銘柄を見て下さい。
第2Qの決算が5月15日にあり、経常利益が市場コンセンサスから42%も乖離しました。
青枠部分が決算後の上昇部分ですが、実際にはそれよりもかなり前段階から株価が上がっていて、ここから飛び乗るかどうか悩ましい人もいそうですよね。
時価総額が60億円程度と考えれば多少の押し目で大きく下がりそうですし、待つのもひとつの選択肢かなと感じます。
2点目はスクリーニング条件が「1ヶ月以内に決算発表をした銘柄」に設定されていることに注意です。
1ヶ月以内のサプライズ決算銘柄をヒットさせるという制約がついている以上、時期によっては良い結果が得られないこともありそうですよね。
また、決算ラッシュの時は小まめにやってあげることで拾い忘れが減るので意識しておくと良いです。
3点目に「あくまで後追い手法なので先回りしている人達のパフォーマンスには勝てない可能性あり」という点があります。
先ほどのcottaの例でも「決算発表のかなり前から保有して含み益がある状態」という人達もいるわけです。
だからこそ理想としては「常日頃から色々な銘柄に気を配って大きく値動きしたものを監視していく」ということが必要なんですよね。
私も経験がありますが、場合によっては監視している段階で「あれ?この銘柄こんなに上がってるけどもうすぐ決算じゃないか。もしかして何かあるのかな?」と気づくこともできるでしょう。
仮にあなたが「後追いで乗り遅れるのも嫌」で「毎日監視するのもめんどくさい」というのであれば、株探などのサイトで組まれている決算上振れ特集でどんな銘柄に予想があがっているか見るのも良いと思います。
そういった記事は煽りの類ではあるので、思惑先行で上げたあとにすぐ下げるかもしれません。
下げた時に拾っておいて、その後に本当にサプライズ決算が出てくれれば嬉しいなくらいに買っておくことも可能でしょう。
それも嫌なら、あとはSNS上で特定銘柄をしっかりとリサーチしてサプライズ決算を予想している人を探すしかありません。
その人の信頼度や的中率は不明ですが、他人に銘柄選定を委ねるというのはそういうことです。
まとめ
いかがでしたか?今回はスマホで簡単に行えるサプライズ決算銘柄の探し方をご紹介しました。
サプライズ決算が出れば株価が大きく動いて利益機会となる可能性がありますので、SBI証券のアプリを活用してしっかりとチェックしていきましょう。
時価総額が小さければ短期的に大きく株価が動く可能性は高く、決算シーズンがより面白いものになるはずです。
ただし、今回ご紹介したのはあくまで後追い手法なのでリスク管理はしっかりと行って下さいね。
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