どうも、ひげづら(@higedura24)です。株式投資の世界では「出来高急増銘柄」が非常に注目されやすいですよね。
出来高急増銘柄はその後の株価が上がりやすいなんて言われることもあり、個人投資家の中でも基本的な銘柄スクリーニングとして浸透しているのではないかと。
しかし、個人的に大事だと感じるのは「なぜその銘柄が出来高急増したのか」を調べることだと考えます。この記事では
- 出来高急増銘柄の探し方
- 出来高急増銘柄がなぜ生まれるのか
- 出来高急増をヒントに銘柄考察をする例
についてお話しました。出来高急増銘柄だからなんでもかんでも買って良いわけではないので、ぜひご参考ください。
出来高急増銘柄を探す4つの方法
まず出来高急増銘柄の探し方をいくつかご紹介します。一般的なのは
- 証券会社のアプリで出来高増加率条件を追加する
- ヤフーファイナンスで出来高増加率ランキングを見る
- 株ドラゴンで出来高急増銘柄を見る
- 材料ありきで翌日の出来高推移を確認する
の4つでしょうか。
楽天証券のスーパースクリーナーで探す方法
例えば楽天証券のスーパースクリーナーであれば・・・
- 検索ページにてスーパースクリーナーを選択
- 検索条件を追加を押す
- テクニカル欄から「出来高増加率」を選択
とやれば出来高急増銘柄が簡単に探せます。また、追加後のサブ条件として
- 前日
- 5日前
- 20日前
- 3か月前
- 6か月前
- 1年前
が選択できるので、自分がどういったスタンスで出来高急増銘柄を探しているのかによって調整も可能です。
スーパースクリーナーで出来高急増銘柄を探すメリットはその他の条件とも併用できる点ですね。例えば、
- 市場を東証一部に限定する
- MACDなどと組み合わせる
- PERなど各種バリュエーションを追加する
など色々なパターンが模索できるでしょう。
検索でヒットした出来高急増銘柄は一括でリスト登録も可能ですから、銘柄選別もやりやすいですね。
ヤフーファイナンスで探す方法
ネットで出来高急増銘柄を探す方法で昔から有名なのはヤフーファイナンスです。「ヤフーファイナンス 出来高増加率」で検索すればヒットしますので、そこから閲覧してください。ヤフーファイナンスではあまり追加条件は設定できませんが、出来高を
- 5日平均
- 10日平均
に変更可能です。
株ドラゴンで探す方法
3つ目は株ドラゴンの出来高急増銘柄ランキングを活用して探す方法です。株ドラゴンでは様々な独自ランキングを公開してくれていますが、その中に出来高急増ランキングがあります。
証券会社のように一覧でチャートを表示する機能もついているので、かなり重宝するスクリーニングサイトです。「株ドラゴン」で検索するとヒットしますので、そこから閲覧してください。流れとしては
- ページ中盤にある出来高急増銘柄ランキングをクリック
- ページ上部のミニチャート30を押して、チャート一覧表示に変更
とやるだけです。
ページ上部のカレンダーにて日付を押せば過去の銘柄もスクリーニング可能ですよ。スーパースクリーナーと違って特定の日付を選択できるので、また違った使い方ができますね。
材料ありきで翌日の出来高を確認する方法
最後は前日に出た材料をチェックして、良いなと感じた銘柄の出来高推移を確認していく方法です。例えば日経新聞では毎日のように材料が転がっていますが、皆さんはちゃんとチェックしていますか?
その中で良いものは必ず書き留めておき、翌日の株価と出来高推移を確認しましょう。出来高増加で大幅上昇することも多く、その場合は市場に好印象を与えたということです。
また、それ以降の株価推移や需給状況まで確認することで売買の大きなヒントとなります。
出来高急増銘柄はなぜ生まれるのか
ところで、出来高急増銘柄はなぜこのように生まれてくるのでしょうか。それは何かしら出来高が急増する出来事があったからですよね。
したがって、出来高急増銘柄を売買する時は何があったのかまで考えなくてはなりません。経験をある程度積んだ方はわかるかと思いますが、中には「こんな理由で出来高急増したの?」という銘柄もあります。
そういった銘柄はいくら出来高急増だからといって考えなしに触ってはいけない地雷銘柄かもしれません。そうではなく、
- 業績へ良い影響がありそうな中身のある材料が絡んでいる
- 直近で話題になっているテーマに関する内容である
- 一過性ではなくそれなりの期間で需給を好転させてくれそうである
といったケースを探すべきでしょう。
また、例えば環境問題など長年において世界的に問題となっているようなテーマも好感が持てますよね。なんでもかんでも出来高急増銘柄に触るのではなく、上記のことを意識してみてはいかがでしょうか。
出来高急増をヒントに売買できた例
では出来高急増をヒントに売買ができた例をご紹介します。こちらをご覧ください。
これは大手ビール会社として有名なキリンHDの日足チャートです。図の青丸部分では出来高急増でギャップアップしているのがわかります(実はこれよりも前にファンケルとの提携も発表されていて、その思惑も考えていましたが)。
青丸のギャップアップ前日に出た材料は「決算発表+1000億円の自社株買い発表」でした。これを日経新聞から読み取って、翌日の値動きと出来高推移をチェックしつつデイトレを行った経緯があります。
自社株買いそのものが株価の下支え要因ですし何よりそこからしばらく株価が高止まりしていたことが好印象でしょう。株価がすぐに落っこちずに高止まりするということは「市場に好感されている」という可能性が高いと私は考えます。
今回の例ではこれだけの時価総額銘柄が大幅ギャップアップかつ高止まりしているわけで、「自重に耐えきれずに株価が落ちてきたら買っても良いのではないか?」と考えました。ギャップアップという状況を考えると窓埋めはその目安として考えやすく指値ポイントに使えそうですよね。
そんなことを考えていたら2020年の大発会は戦争懸念で地合いが最悪という雰囲気が出回りました。キリンHDは日経平均株価の下落に影響を受けやすいので、「地合い悪化を利用して指値を入れよう」と思ったわけです。
見事その作戦がハマり、指値位置から元々の自社株買い発表時の終値まで戻ったという流れですね。全体の流れとしては
- 出来高急増銘柄をスクリーニング
- 材料を確認して、市場に好感されているかを考える
- 目安を決めて指値を入れる
というだけなので至ってシンプルでしょう。誰にでもできて、比較的簡単な売買ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?今回は出来高急増銘柄の探し方とその売買例をご紹介しました。出来高急増銘柄の探し方は至ってシンプルですが、なぜ出来高急増銘柄になったのかまで考えて下さい。
そしてその内容が中身のあるもので、市場に好感されているかを考えましょう。今回ご紹介した例のように、出来高急増から売買ヒントを得られることも多いので着目してみてはいかがでしょうか。関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!