どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式投資の世界には相場を引っ張る「有力株(先駆株)」と「出遅れ株」があります。
両者の考え方は関連するもので、相場の流れを見ていくためには重要な考え方です。
この記事では
- 有力株と出遅れ株の違い
- 具体的にどのようなパターンがあるのか
- 出遅れ株の探し方
についてお話します。
かなり基本的なことですが、自分なりに考えておいた方が良い部分なのでぜひご参考下さい。
有力株と出遅れ株とは
では有力株と出遅れ株それぞれについて考え方を述べていきます。
有力株とは
有力株とは「相場を引っ張ってくれる主役的存在の株」のことで、先駆株とも呼ばれます。
使い方の例としては「2020年は上昇相場がくるぞ」という内容の中で
- 今年の有力株はこの銘柄
- 本命有力株はこれ
といった感じですね。
上昇相場の見立てには必ず理由となる背景がありますので、その背景に沿った関連銘柄が有力株となるイメージです。
ここで言う関連銘柄は
- セクター
- テーマ
の2つの側面があるでしょう。
例えば「今年はiPhoneや5Gなどで半導体需要が大きくなるだろう」と言われれば半導体セクター全体が有力株候補としてピックアップされます。
また、「中でも5G関連が確実に盛り上がる」となれば5Gというテーマに関連した銘柄が有力株としてチェックされるわけですね。
セクターでもテーマでも来たる上昇相場の中心となる銘柄を有力株と呼ぶので、常に主役となる本命銘柄はどれかを考えることが大事です。
出遅れ株とは
有力株は相場を先導する役割があり、上昇相場を作ってくれる存在と考えられます。
地合いの上昇スピードより早く、その他の銘柄を置いてきぼりにするほどです。
ただし、先導セクターや先導テーマであれば何でもかんでも同じスピードで上がるわけではありません。
中には上昇要因との関連が薄い銘柄もあり、上昇相場に出遅れる可能性があります。
出遅れ株はそういった「上昇相場に乗り遅れた株」のことを言い、一般的にはセクターやテーマ内で割安な水準と捉えられるでしょう。
出遅れ株には色々な考え方があり、例えば
- 全体相場が上がっているのに銀行株だけ出遅れている
- 銀行株の中でメガバンクだけ上がり、地銀は出遅れている
- 5G関連銘柄で〇〇分野の銘柄は反応が鈍く出遅れている
といった感じですね。
一般的にはテーマ内の出遅れ株という意味で使われることが多い気がしますが、上記のように色々な区分が可能でしょう。
ちなみに株式市場の中には銀行株や商社株に代表される「万年出遅れセクター」があり、PERが市場平均に比べて異常に低いケースも多いですね。
その水準は1桁台どころか5倍や3倍といった株まであり、これを通常の割安株として捉えるのは危険かもしれません。
例えば銀行株は「低金利によって利益が出づらい状況」という要素が絡んでいて・・・
このように業種別指数が何年も低迷している状況です。
確かに割安な状況ではあるのですが、全体的な流れがこんな状況では短期や中期で利益は狙いづらいですよね。
買うのであれば金利が上向く状況を長期的にじっくり狙う保有方針だと思うので、資金性質や投資スタイルが深く関係すると思います。
出遅れ株は決して主役ではないので、セクターやテーマそのものの強弱感をしっかりと見定めないといけませんね。
全体的な勢いが強いほど出遅れ株にも資金が回ってきやすいですし、出遅れ株が反応した時の恩恵も大きいでしょう。
ただし、場合によっては出遅れ株が後追いする頃には上昇相場が下火になり始めるケースもあるので、個人的にはあまり深追いすることはありません。
出遅れ株の見つけ方
では出遅れ株を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは業種とテーマの2つに分けてご紹介します。
業種別の出遅れ株
業種別の出遅れ株を見つける方法としては先ほどのような「業種別指数」が最も簡単です。
例えば楽天証券のマーケットスピード2であれば・・・
このように業種別指数が一覧で表示可能です。
この中からその時期に勢いづいている業種を見つけ、まずはその中で有力株となっているものを探します。
ちなみに業種を先導しているかどうかは、時価総額を考慮しながら一定期間における上昇率などを見れば良いでしょう。
有力な先導株が見つかったらその次になぜその株が上がっているかを考えます。
そしてその要因に関連する銘柄を連想し、まだ反応していない株を出遅れ株として定義しましょう。
わかりやすい例としては同業他社や、関連銘柄として名前が挙がることが多い株がありますね。
ちなみに関連銘柄は株探で銘柄検索をして・・・
銘柄名の下を見れば書いてありますよ。
テーマ内の出遅れ株
次にテーマ内の出遅れ株を見つける方法です。
例えば5G関連銘柄には
- 基地局を作る会社
- 部品を作る会社
- 5Gのサービスを提供する会社
などいくつかの分野があります。
テーマ内で最も恩恵を受けやすい(株式市場から需要が生まれやすい)株を有力株とし、それ以外の分野で反応が鈍いものを出遅れ株と考えましょう。
ちなみに楽天証券のテーマ検索には・・・
このようにテーマに対する関連度合いが表示されていますので、ここを参考に銘柄情報を調べても良いですね。
中にはちょっと違うなと感じるものもありますがある程度の目安にはなります。
その他にも新型コロナ関連銘柄では
- 防護服などに注目が集まる
- その後に検査関連に注目が集まる
- 状況が進むにつれてワクチン(創薬関連)に注目が集まる
と実社会の状況によって段階的に資金が移りました。
例えば新型コロナ関連で最初に動意づいたのは防護服関連銘柄のアゼアスなどでしたよね。
2020年1月からぐんぐん急騰して、一気に高値まで行きました。
そういった先駆け株の後を追って動意したのは検査関連銘柄のビー・エム・エルなどです。
防護関連銘柄が1月から動意したのに対し、ビー・エム・エルは新型コロナ騒ぎから1か月ほどタイムラグがあって株価が反応していることがわかりますよね。
こういった物事の流れを考えて出遅れ株を探していくという考え方も有効なので、何か大きなイベントが起きた際には流れを連想すべきでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は有力株と出遅れ株についてご紹介しました。
相場を引っ張る存在とそれを追随する存在があるので、ぜひセクターやテーマの中で区分を作ってみてはいかがでしょうか。
資金の移り変わりも判断しやすくなるので、色々な分野で行ってみると面白いですよ。
記事で紹介した業種別指数やテーマ検索は、楽天証券の口座を持っていれば誰でも活用できるものです。
こういったツールを使ってぜひ出遅れ株を探してみて下さいね。
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がありますのでご参考ください。それではまた!