どうも、ひげづら(@higedura24)です。
おかげさまでこのブログも最高月間PV40万オーバーと本当にありがたく思っております。
今まで色々な記事を書いてこれたのは、数えきれないほど株の本をしこたま読んだ上で実戦経験を積んできたからです。
そんな私が、今まで読んだ株本の中でも「これは株式投資において重要概念だ!」と思えた良書達をご紹介します。
私が株式投資で重要だなと感じる点は
- 初心者:株の基礎知識を得てスタートラインに立つ
- テクニカル分析:リスクが最も少ないと思われるタイミングで順張りをする
- ファンダメンタルズ分析:企業価値を調べて株価が適正な水準か考える
というもので、これらはおすすめ株本からぜひとも読み取っていただきたいポイントとも言い換えられます。
おすすめの株本はカテゴリー別のランキング形式でご紹介しましたが、可能であれば全て読むべきでしょう。
時間をかけてゆっくりと、少しずつ、株式投資の重要概念をおすすめ本達から吸収してくださいね。
- 1 株本のおすすめを紹介する前に
- 2 株本のおすすめ【初心者編】
- 2.1 1位:いちばんカンタン! 株の超入門書 改訂2版
- 2.2 2位:めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
- 2.3 3位:株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書
- 2.4 4位:株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
- 2.5 5位:システムトレード 基本と原則 (ウィザードブックシリーズ)
- 2.6 6位:株で本当に儲けるヤツは、 「業種別投資法」を知っている
- 2.7 7位:株の勝ち方は全て外国人投資家が教えてくれる
- 2.8 8位:世界一やさしい 株の信用取引の教科書 1年生
- 2.9 9位:ゾーン — 相場心理学入門
- 2.10 10位:マーケットの魔術師
- 3 株本おすすめ【テクニカル分析編】
- 4 株本おすすめ【ファンダメンタルズ分析編】
- 5 株本のおすすめポイントを自分でも考えてみよう!
- 6 まとめ
株本のおすすめを紹介する前に
おすすめ株本ランキングの前に、少しだけKindleのお話をさせてください。
本を読むのであればKindleをおすすめします。
KindleとはAmazonが販売している電子書籍リーダーのことで、Kindleアプリをお持ちのスマホやタブレット端末などに入れるだけで電子書籍がいつでもどこでも読めるようになります。
Kindleを使うメリットは
- 紙媒体よりもだいぶ安い(10~40%オフはザラ、無料まである)
- 買った瞬間に読める
- 多くの本を持ち歩く必要がない
- 本を探したり整理する手間がない
- スクショしたり電子的な編集や活用ができる
といったことが挙げられます。
Kindleで一番のメリットとなるのが「安いこと」です。今回多くの本をご紹介するのでここは特に重要ですよね。無料でアプリを取ってすぐに読めるようになるのでぜひご検討ください。Kindleの詳細やお得に手に入れる方法についてはこちらの記事を参考に。
それでは本のご紹介です。
株本のおすすめ【初心者編】
それではまず、株式投資を
- これから始めたい
- 始めて間もない
- 始めて数年だが基本からしっかりやり直したい
といった初心者さんから初級者さんにおすすめしたい株本をランキング形式でご紹介します。
この本達は
- チャートの読み方
- 企業分析の基本用語
- 資金管理
- 業種(セクター)
- 外国人投資家
- 信用取引
- メンタル
といった株式投資の基本的な知識や考え方について書かれた本です。最低限読むべきであり、入口の本として最適なものを選出しました。
初心者編のランキング順位は包括的な知識が手に入る株本を上位に、部分的なものを下位にしてあります。
ランキング下位の株本でもメンタルなど重要概念を含みますので、なるべく全部目を通してくださいね。
1位:いちばんカンタン! 株の超入門書 改訂2版
この株本はタイトル通りかなり優しく簡単に株についてまとめてくれています。
特に重要なのはローソク足についての記述です。
- ローソク足の基本
- どうやって描かれているのか
- 組み合わせでどんなことが読み取れるのか
といった株の基本となる話をわかりやすく書いてくれていますので初心者さんの最初の1冊としておすすめ。
ただし、簡単に書きすぎていて個人的に重要な「出来高」などの概念が抜け落ちています。
したがってテクニカル分析関連の株本などその他のランキング本を読んでから、もう1度戻って読み直してほしい株本でもありますね。
株の知識をつけてから読むと2度おいしい本でおすすめできます。
2位:めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
この株本も初心者がまず読む本として有名です。
- 株式投資とは
- 証券口座の開設について
- 株主優待
- 株価が上がる出来事
- チャートの読み方
- 株価の動き
- 売買に関して
- PERなど簡単な指標
など基礎的なことがカラーで図説されているところがおすすめポイントです。
ただし、この本の内容だけで勝っていくことは難しいので株式投資の雰囲気を知るための入門的な株本として捉えましょう。
本が苦手な方でもカラーなので苦にならないかなと感じます。
3位:株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書
この株本はテクニカル分析の入り口として文句なしにおすすめできる良書です。
株式投資では売買タイミングを図るためにテクニカル分析を活用しますが、その方法について初心者にもわかりやすく丁寧に解説されています。
基本的な内容は「トレンド発生を判断し、移動平均線(グランビルの法則)を活用して順張りする」というもの。
- 株を買う時はどんなときか
- 株を売る時はどんなときか
- 損切や資金管理について
といった内容が具体的に書かれています。本も薄すぎず、厚すぎずで繰り返し読みやすいですよ。
テクニカル分析ランキングで紹介する「出来高分析」のおすすめ本と併せて考えるとチャートの見方がかなり変わるはずです。
4位:株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
先ほどのおすすめ株本の姉妹本です。同じ著者が書いているのでわかりやすさはピカイチ。
テクニカル版同様にひとつの内容に沿って書かれているので、企業分析方法の初歩について理解を深めやすいですね。
基本的な内容は
- ファンダメンタルズ分析と呼ばれる企業分析の基本
- PER・PBR・ROEなど基本的な指標の解説
- 業績と株価の関係
- 株価の先見性など重要概念
など。ちなみにテクニカル分析についても書かれているので先にこちらを読んでも良いかもしれませんね。
業績が良いのになぜ株価が下がるのかなど初心者さんにとっては目から鱗の内容もありますよ。
5位:システムトレード 基本と原則 (ウィザードブックシリーズ)
システムトレードというのは機械を使った売買のことではなく、自分なりのルールを作りましょうねという意味です。
ウィザードブックシリーズは株式投資の本場である米国で書かれた本を日本語訳してくれており、その監修に携わっている長尾先生も有名な方ですね。
この株本で学んで頂きたいのは
- トレードで犯しがちな間違い
- トレードの時間軸による違い
- 資金管理などリスクに対する考え方
- メンタルコントロール
です。
1年目に犯しやすいミス、2年目に犯しやすいミス、3年目に・・・と始まって、読み終わるころには初心者さんでも効果的な売買ルールの本質を学べるおすすめ株本。
初心者さんは大負けする前にぜひこの本でリスク対処について学んでくださいね。
6位:株で本当に儲けるヤツは、 「業種別投資法」を知っている
私はこれの前身本である「今どき株で儲けるヤツは業種別投資法~」を読みましたが、はっきり言ってマイナーな本で今では在庫がほとんどない状態です。
しかし、続編本である「株で本当に儲けるヤツは~」が発刊されたのでこちらをおすすめします。
内容は株の売買方法ではなく、株で重要な「業種(セクター)」についての考え方です。
ひと口に株と言っても色々な業種があり、業界によって事情は様々なんですよね。
原資が多く必要であったり利益率が違ったり、工場があったりなかったり、長い間低迷しているなどなど・・・素人ではわからない事情が書いてあります。
初心者さんが投資するべきでない業種などを判断するためにも、必要な知識としておすすめできる株本です。
7位:株の勝ち方は全て外国人投資家が教えてくれる
タイトルを読むと外国人投資家の真似をしろという内容に見えますが、
- 著者の売買手法
- 主力株・仕手株・材料株などの区別と考え方
- 外国人投資家の特性と動向について
などが書かれています。
なぜ外国人投資家に注目しているのかというと、国内株式市場に流れてくる資金の7割以上は外国人投資家によるものだからです。
ゆえに、外国人投資家の特性や売買動向を考えることはどんな株が上がりやすいかを考えることにつながります。
初心者さんから玄人にとっても重要な知識ですので、このおすすめ株本からしっかりと学んでくださいね。
8位:世界一やさしい 株の信用取引の教科書 1年生
この株本は「世界一やさしいシリーズ」としていくつか出ているもののひとつです。
株式投資では「信用取引」という制度を利用することで自分の資金以上の取引ができますが、これは大きなリスクを伴います。
したがって適切にリスクを活用するためには信用取引について学ぶ必要がありますし、考えなしに活用すると株式市場から退場(資金0)になり兼ねません。
このおすすめ株本は信用取引に特化した内容で、
- 信用取引の基礎知識(制度・一般の違いなど)
- レバレッジをかけることのリスク
- 信用取引のメリット・デメリット
- 空売りの具体的なポイントや戦略
について初心者にもわかりやすく書かれています。
後半は空売りに重点を置いて、具体的な手法を詳しく教えてくれているので参考になるでしょう。
ただし、初心者のうちは空売りは必要ないと個人的には考えているので「売り手の考えることはこういうことか」くらいに留めてください。
9位:ゾーン — 相場心理学入門
この「ゾーンシリーズ」は非常に有名な株本で、特に入門編は評価が高いです。内容としては
- 投資家やトレーダーの心理
- メンタルの整理や優位性を持つ方法
- 一貫性や信念の重要性
といったメンタル面がメインです。
初心者さんからするとなぜ精神論なのか不思議でしょうね。しかし、株式投資には人間のメンタル面が大きくパフォーマンスに影響します。
これは投資を続けないとわからないことですが、絶対に読んでおいた方が良いおすすめ本です。
2000年初頭の古い本ですが、読まれ続ける理由がありますし、今では電子書籍として安く読めます。
10位:マーケットの魔術師
この本は株式投資で成功してきたトレーダー達の哲学や教訓をインタビュー形式でこれでもかと盛り込んだ内容です。
驚くべきは複数人の成功者にインタビューをして哲学を聞くと色々な共通点が見つかるところ。
それらは株トレードをする上で非常に重要な要素であり、初心者のうちから本で学んでおくのはメリットがあるはずです。
株が上手な人の思考を学んで、今後の売買に活かせるという点で非常におすすめ本ですね。
ちなみに株だけでなく先物やFX、心理的な要素についても学べますよ。
また、シリーズとしては
- 続編版
- エッセンシャル版
- 株式のみ版
- システムトレーダー版
など色々な種類が出ていて、トレーダーからの人気度合いが伺えます。「新・マーケットの魔術師」なんてものもあるので読み比べてみてはいかがでしょうか?
株本おすすめ【テクニカル分析編】
次にテクニカル分析における株本おすすめランキングをご紹介します。テクニカル分析では、まず
- ローソク足、出来高、移動平均線という土台となるテクニカル指標について
- 順張りをする上で重要なチャートの考え方
- ベース形成やボックス理論、ブレイクアウト手法などの基礎概念
- 株価の値動きフェーズ
- 業績と株価の関係性
- 空売りを併用する両建ての考え方
といったことを本から学んでいただきたいですね。
チャートの読み方や売買タイミングがテクニカル分析の要ではありますが、上記のような考え方を知らなければ難しいでしょう。
ぜひチャートの重要概念についておすすめの株本から読み取っていただけたらと思います。
1位:出来高価格分析の完全ガイド
国内の株式投資本だと出来高に関する著書はかなり少なく勉強したくてもできません。
そんな中、この本はパンローリング社がウィザードブックシリーズとしてアメリカの有名著書を日本語訳したものです。
翻訳といってもかなり読みやすく、肝心の中身も出来高についての基本がしっかりと図説で書かれていておすすめできます。
というかこの株本を読んでおかないと出来高の基礎がわからないのでチャートは読めないでしょう。
他にもテクニカル分析のおすすめ本を紹介しますが、出来高の記述が出てきたときの理解度が段違いだと言えます。
最悪の場合、この本を読んでおかないと何を言っているのかすらわからないかもしれません。
初心者のうちから最初に読んでおくべき株本のひとつでしょう。
具体的な内容としては
- 出来高の基本ルール
- 基本ルールに反した時の考え方
- ローソク足と出来高の組み合わせからわかること
- ローソク足のヒゲの解釈
- トレンドラインと出来高の関係
- 価格帯別出来高について
などなど出来高を基本に基礎的なテクニカル指標に触れています。
2位:儲かる!相場の教科書 移動平均線 究極の読み方・使い方
証券会社のホームページや様々なセミナーなどで有名な著者(小次郎講師)が書いた株本です。
内容は単純移動平均線に特化しており、著者が推奨する「移動平均線大循環分析」の解説とも言えます。
- 移動平均線の基本概念
- 移動平均線が相場の進み具合でどう変わるか
- 移動平均線大循環分析を使った順張り手法
- MACD大循環分析の簡易解説
についてわかりやすく書かれており、初心者でも読めば移動平均線のざっくりとした使い方が学べます。
実際にこれだけで充分かと言われるとわかりませんが、移動平均線に関する包括的な株本としてはおすすめです。
3位:FXチャートリーディングマスターブック
この本はFXに関するものですが、株式投資にも同じことが言えますので自身を持っておすすめできます。
内容としては
- チャート読解の基本スタンス
- 移動平均線
- MACD
- ストキャスティクス
- ボリンジャーバンド
- リスク管理
の詳しい考え方や使い方が書かれていますよ。著者がFXトレーダーなだけあって、いかに順張りで効率よくトレンドに乗るかが学べます。
ダイバージェンスなどのテクニカル分析における大事な概念なども知ることができおすすめ。
FX本はチャート読解系が多く、しかもわかりやすいので覚えておきましょう。
4位:パターンを覚えるだけで勝率7割超!FXチャートの読み方~プライス
これもFXに関する本ですが、株式投資にばっちし応用できるので安心してください。内容は、
- トレンド形成の基本概念
- プライスアクション(ローソク足で値動きを読むチャートリーディング)の基本形
- プライスアクションを活用したエントリーやロスカットのテンプレート
- GMMA(複合型移動平均線)の使い方
- GMMAとプライスアクションの組み合わせ方
がメインです。プライスアクション(PA)は、私もかなり重視しているもので市場心理を如実に表わしてくれるものだと感じます。
このおすすめ本では基本のローソク足形状からどんな市場心理が読めるのかを詳しく解説しているので得るものは大きいです。
株式投資では出来高(ボリューム)分析を加えてVPA(ボリュームプライスアクション)とすれば、より深く値動きを読みやすくなります。
ちなみにGMMAとは12本の指数平滑移動平均線を使ってトレンドを把握するテクニカル指標のことです。
株よりFXで活用されることが多く、デフォルトのテクニカル指標として組み込まれていることは少ないでしょう。
ただし、PCツールで擬似的に設定すれば似たようなことは行えますし、GMMAにおけるシグナルの考え方は勉強になりますよ。
ローソク足+トレンド転換のエッセンスが学べる良書なのでぜひご一読ください。
5位:株は6パターンで勝つ
移動平均線大循環分析の本でも記載されていますが、株価推移にはフェーズがあるんです。
ずーっと上がり続けるわけでも下がり続けるわけでもなく、段階があるということ。
この本はそういった「株価のフェーズ移行」をテーマに「テクニカル指標を活用したフェーズ定義方法」について書かれています。
具体的には
- 60日(週)安値高値チャネルとその50%値
- 50日および200日移動平均線
- ROC
- 出来高
- ストキャスティクス
を活用した
- 回復
- アキュミレーション
- 強気
- 警告
- ディストリビューション
- 弱気
の6フェーズ分類ですね。
完全にルールを真似ることはできないかもしれませんが、フェーズ移行の概念を知るために読むことをおすすめします。
自分なりの区切りを作って状況判断をする考え方を学びましょう。
6位:株は技術だ!倍々で勝ち続ける究極のチャート授業
この本はうねり取りという逆張りの1種をわかりやすく説明している本です。簡単に手法を言うならば
- まず買いか売りでポジションを取る
- 株価の動きからトレンド転換を読む
- トレンドが変化していくのに合わせて逆方向のポジションを取る(両建て売買)
- 両建てしながらポジション割合を変化させ、完全なトレンド転換でポジション方向を入れ替える
といったもの。
要するに信用買いと空売りを同時に行っていって、最終的なトレンドが明確になるのに合わせてポジション割合を変えているんですね。
先に言っておきますが、初心者には難易度が高すぎるので真似はしないほうがいいです。
じゃぁなぜおすすめの株本なのかというと、この本に書かれている「ポジションを動かす理由」が非常に参考になるため。
真似できないけどチャートを理解する上では重要なピースとなるのでぜひ読んで下さい。
7位:1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術
このおすすめ本は株式投資をやっている方の間で、非常に人気がある本のひとつですね。
内容は「ブレイクアウト手法」に企業の成長性やビッグチェンジをかけ合わせたもの。
著者が書いているように後述するウィリアム・オニールの手法やニコラス・ダーバスの手法がベースにあるようです。
サラリーマン投資家でも行える、中長期で株価が数倍になる銘柄の狙い方が書いてあります。
- 新高値ブレイクの優位性
- 新高値と会社の変革の関係性
- 新高値銘柄の探し方
- 勝率が上がるチャートの見方
- エントリーとロスカット
- 資金管理や売買ノート
などに触れており、ボックス理論とブレイクアウトを組み合わせた売買がしたい方におすすめです。
8位:私は株で200万ドル儲けた
ボックス理論をベースに大きな利益を得たニコラス・ダーバスの本です。
ボックス理論は株式投資におけるテクニカル分析の基礎概念。この本はそんなボックス理論の基本的な考え方をわかりやすく読み物的に教えてくれています。
ニコラス・ダーバスが株を始めてからどんな軌跡を歩んで手法を確立していったのかがわかるのがおすすめポイント。
ボックス理論からブレイクアウトは現代でも、色々な方が活用している手法ですのでぜひ知っておいてください。
9位:オニールの成長株発掘法/ミネルヴィニの成長株投資法
ウィリアム・オニールは「成長株投資法の代表格」とも言える存在です。
オニールの本は初心者でもわかりやすいことに定評があり、代表作は3冊ほどあります。
このおすすめ株本もそのひとつで、ぜひ最初に読んでいただきたい1冊。
具体的な内容は
- テクニカル分析で「今後も株価が上昇していく条件が揃ったチャート」を探す
- ファンダメンタルズ分析で業績の成長性や投資に値する企業かを判断
- 明確な買い時と売り時をローソク足から判断
- ベース形成と呼ばれる特有のチャート形状の解説
といったもので、これらを総称してCANSLIM(キャンスリム)と呼んでいます。
上昇するチャート形状として有名なカップウィズハンドルやダブルボトムなども詳しくその原理が説明されており一読の価値あり。
ただし最初に参考例が100チャート以上掲載されており、それを分析するだけでかなりの時間がかかりますのでそのつもりで。
類似手法として「ミネルヴィニの成長株投資法」を先に読むとオニールの本も読みやすくなるのでおすすめです。
ちなみにミネルヴィニは三角保ち合いにも似たベース形成をメインにエントリーしています。
その原理や出来高との関係性は本当に勉強になりますよ。
高く買ってもさらに高く売れる株とはどんな株を言うのかぜひ学んでください。
10位:オニールの空売り練習帖/オニールの相場師養成講座
オニールの空売り練習帖は今まで強気相場だった銘柄が下落していく過程を解説し、それを空売りで取るための最適な手法が書かれています。
この本にはある有名な図が記載されていて、なぜそのようなことが起こるのかは理解しておくべきです。
また、文中に出てくる
- ヘッドアンドショルダー
- クライマックストップ
- オーバーヘッドサプライ
といったチャート形状は相場の終わりを判断するのに役立ちます。
空売りをするかしないかは別として、相場がどう終わるのか知れるのでおすすめですね。
ただし、手法を具体的に記載しているかというと少し内容が足りないので「オニールの相場師養成講座」まで読むべきでしょう。
こちらの本は養成講座という題名にちなんでステップ分けされており、
- 市場の方向性を掴む方法
- リスク・リターンの調整方法
- 成長株を買う
- 成長株を売る
- ポートフォリオの管理方法
が書かれています。
初心者には内容が少し難しめですが、売り時の章に「オニールの空売り練習帖」の補足内容が書かれているので併せて読んでください。
株本おすすめ【ファンダメンタルズ分析編】
ファンダメンタルズ分析のおすすめ株本ランキングは
- 財務3表など株の本質的な価値と企業内部の関係がわかる本を上位に
- テクニカル分析編で成長株投資系が多かったのでバリュー株系を多めに
- グロース派にも知ってほしい本をチョイス
- 配当株投資の本も少しだけチョイス
といった観点でランキング順位をつけました。
中長期で株式投資を行う場合は長い期間持てるだけの根拠が自分の中になくてはなりません。
そういった意味では企業の本質的な価値と株価が適正な関係にあるかを測る必要がありますよね。
バリュー株投資の知識はそういった点が優れているので、おすすめの株本からぜひ学びとってもらいたいなと感じています。
1位:財務3表図解分析法
ファンダメンタルズ分析をやろう!と考えても中々専門的な用語が出てくると物怖じしてしまう方も多いでしょう。
株式投資では特に財務3表と呼ばれている
- 損益計算書
- 貸借対照表
- キャッシュフロー計算書
についての理解が必要ですが、このおすすめ株本にはそれらの基礎から活用法までがわかりやすく解説されています。
最初に出たのは「財務3表一体理解法」ですが、今回おすすめするのはよりわかりやすく図解でまとめられている「図解分析法」です。
国内から海外の超有名企業を例にどんなところに着目すれば良いかが学べますので、初心者さんでも比較的読みやすいでしょう。
価格も安いですし、難しければよく聞く単語に関することだけ重点的に読んだり、わからないことがあったときに調べるなど工夫しながら馴染んでいってくださいね。
財務3表に関しては、後述していくおすすめ本でも出てくる内容ですよ。
2位:知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
タイトルで書かれているように、株の価値が上がるとはどういうことかをわかりやすく解説してくれている良書です。
株式投資をトレードメインで行っている方からすると目から鱗の内容で、「企業価値について考える」良いきっかけになるでしょう。
内容としては
- 株の価値はどう決まるのか
- 企業価値を分析することの重要性
- PERやPBRなどではわからない本質的な内容を測る方法
- 投資の心構えやリスクリターンの考え方
- 企業価値を考えたときに割安(適正)なものを買う
といったものなので、中長期の時間軸のお話になっています。
どんな株を買うべきか、どんなことを考えて株式投資をすれば良いかが学べておすすめです。
3位:とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法
このおすすめ本は簡単に言えば「バフェット、リンチ、グレアムなど著名なバリュー投資家に関する手法のエッセンスをまとめたもの」という感じです。
著者自身もグルフォーカスドットコムの創設者として有名な方で、バリュー投資家として成功した投資家ですね。
このおすすめ株本は
- バリュー投資家の有名な手法にどんなものがあるのか
- それらの重要ポイントはどういった点か
- 述べている内容に関する統計データ
が書かれているので、どんな著名人がいてどんな手法を持っているかをざっくりと知るには最適な本と言えます。
文中にはそれぞれの投資家のおすすめ本がちょろちょろ書かれているので、そこも初心者さんにとっては参考になるでしょう。
4位:ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け
言わずと知れたピーターリンチの超有名なおすすめ本です。株をやるなら誰でも一度は読んでもらいたい本でしょう。
内容としては
- ピーターリンチの経験からわかる株の教訓
- 短期ではなく長期で10倍にもなり得そうな銘柄の選び方
- 成長株の割安性を判断する方法
- 株を成長率で分類する方法とそれぞれの特徴
- ポートフォリオの考え方
- 売買タイミング
- IR担当に聞くべきこと(情報収集のコツ)
- 個人投資家が強みを生かすためのコツ
などピーターリンチがどんなことを考えて株式投資をしているのかがよくわかるものになっています。
下落相場で買うことの比喩として有名な「落ちてくるナイフを素手でつかむ」といった表現など的確なユーモアがあるところもおすすめですね。
成長率がそこそこの優良株に分散投資したいなら読んでみてください。
5位:株式投資で普通でない利益を得る
こちらは成長株投資家として有名なフィリップ・フィッシャーの本です。株投資をやるなら読んだほうが良いおすすめ本として紹介されることも多いですよね。
あのバフェットもフィッシャーを参考に手法を確立したと言っています。
おすすめの内容としては
- 株を買うために調べる15ポイント
- 株の売り時
- 投資家が避けるべき5ポイント
といったことが挙げられ、特に株を買うための15ポイントはかなり重要なお話だと感じました。
60年前のお話ですが、現代でも投資のバイブルとして機能する本ですので非常におすすめです。
6位:株で富を築くバフェットの法則
投資の神様と呼ばれているバフェットの手法や考え方が書かれている大ベストセラー本です。
なんと120万部超えというのだからもはや説明はいらないくらいですが、一応内容をお伝えすると
- 9つの事例をもとにバフェットの手法や考え方を解説
- 成長株と割安株投資の組み合わせで集中投資
- 企業価値を明確に把握した上で少数を長期保有
- 株式投資をする上で失敗したことや良かった点
- 長期投資の原則や銘柄選択ポイント
- 企業の分析方法(事業・経営・財務・割安)
といったことが書かれています。
バフェット関連の本はいくつもありますが、包括的にまとめられていてわかりやすいのはこの本ではないかなと考えました。
初心者含め、多くの方が読んで納得している内容ですので必ず読むようにしてください。
7位:億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
先程のおすすめ本がバフェット流株式投資術の包括的な手法であるのに対し、こちらは銘柄選択にフォーカスを当てた本です。
どんな銘柄を選んで投資するべきか、かなり細分化された章で丁寧に解説されている点がおすすめポイントでしょう。
内容としては
- 優良企業の8つのポイント
- 絶好の買い場が訪れる4ケース
- 投資の収益力を高める3ポイント
について詳しい解説とケーススタディが行われています。
このレビューを書くにあたって少し読み返しましたが、若干初心者には難しいかもしれないなと感じました。
ただ、変な考え方が入っていない初期段階でこの本を読んでおけば「得体の知れない企業の株を買って大損する」ということはなくなるでしょう。
それくらい投資するに値する銘柄とはどんなものなのか考えさせられる株本としておすすめできます。
8位:投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
株式投資では短期的な売買は順張りで行い、長期的な売買になるほど逆張りの要素が強くなると私は考えています。
長期目線で株をやっていていつも思うのは「含み損を抱えてまで長期目線を続けても良いのだろうか」ということでした。
しかし、この株本に書かれている内容を読んでからはなんとなくですが「これで良いんだな」と思えたことを覚えています。
バフェットも絶賛したこのおすすめ本には
- バリュー株投資を長期的に行う際の考え方
- リスクに対する考え方
- サイクルを意識する重要性
- 本質的な価値を下回るタイミングを待つ重要性
- 内需株の重要性
などが書かれており、いつも大衆とともに買い、大衆とともに負けてしまう方にはぜひ読んでいただきたい内容です。
株式投資の具体的な手法ではないのですが、どんなマインドを持って望むべきなのか学べるおすすめ本ですね。
9位:新賢明なる投資家 上~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法~《改訂版――現代に合わせた注解付き》
バフェットの師であるベンジャミン・グレアムのバリュー株投資に対する考え方が記された本です。
内容的にはおすすめですが初心者には比較的とっつきにくい内容だと感じます。
また、上下巻でひとつの内容となっているのも残念です。とはいえ、
- グレアムのバリュー株投資の哲学が理論的に示されている
- データを用いて傾向を教えてくれるので飲み込みやすい
- 株式と債券の関係性を学べる
- どんな投資家が賢明と言えるのか考えさせられる
といった点は最初に知っておきたかったなと思い、おすすめ本としました。
もし余裕があれば読むくらいで大丈夫ですので、一読してみてはいかがでしょうか。
10位:10万円から始める高配当株投資術
今までのおすすめ株本の内容でも「配当」の重要性については触れられてきました。
実際に長期的な投資となると配当の影響は強まり、できることなら高配当株に投資したいものです。
このおすすめ本は
- 株で資産を作るために知っておくべき7つのこと
- 買ってはいけない5つの株と5つの業種
- 高配当株を買うべきタイミング
- 有利子負債や利益剰余金について
- 自社株買いや増配の重要性
- どんな企業に投資するべきか実際の企業名で紹介
- 高配当株を振るいにかける条件
について書かれていますので配当株投資の入門書として最適です。
文章表現もダイヤモンド・ザイやYahoo!ニュースで人気著者なだけあって、かなりわかりやすいものになっていますので比較的スラスラと読めますよ。
ちなみに冒頭などで投資信託について述べていますが、少し語弊があるなと感じました。
株本のおすすめポイントを自分でも考えてみよう!
ここまで初心者・テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析に分けておすすめ株本をランキング形式でご紹介しました。
30冊以上紹介したのでいくつかは読んでみようかなと感じた本もあったかと思います。
株本を読むことは内容はどうあれ自分以外の投資家の考え方を学ぶことにつながり、
- 自分と違った考え方について考察する
- 新たな気づきを得て手法に応用する
- 本の内容を実践した場合の問題点を考察する
といったことまでが重要なプロセスなのではないかなと感じます。
したがって、ランキングにある株本を読んだらぜひとも自分なりにおすすめポイントやレビューを書いてみてください。
実際にレビューを投稿しても良いでしょう。
とにかく本を読んだ感想を
- 概要
- メリット
- デメリット
- どんなことに役立ったか
- どんな疑問点が残ったか
などの視点で考えてください。そうすれば自然と記憶にも残りますし、違う本を読んだときにふと答えが見つかることも多くなりますよ。
1冊で完結するのではなく、自分の中にインプットして知見をつなげてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?今回はおすすめ株本を初心者さんにもわかりやすいようにランキング形式でご紹介しました。
テクニカル分析などご自身が強化したい分野に応じてチョイスしていただければと考えています。
本は早く読めば良いというものでもないですから、生活や相場の状況に合わせてゆっくりと学んでいきたいものですね。
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がありますのでご参考ください。それではまた!