どうも、ひげづら(@higedura24)です。
突然ですが、米国株と日本株比べたら日本株はホントに弱いって話知ってますか?
たぶんSNSでもしょっちゅう騒がれていて、少し前は米国株ブームみたいなのもあったのでご存知な方も多いでしょう。
確かに米国株の方が強くて、日本株は弱い。
でも実際にどれくらいの差があって、どんな値動きの違いがあるかまでみなさん見てないんじゃないですか?
ということでめっちゃ簡単ではありますが、米国株と日本株の月足を比較してみました。
結論から言うと日本株は弱いだけでなく、値動きも激しいですね・・・。
米国株と日本株の違いとは?
今回比較したのは
- TOPIX
- S&P500
という日米を代表する株価指数です。
なぜ日経平均株価やNYダウではなく、このふたつなのかというと
- 業種や株価の影響をなるべく減らせる
- 市場全体を比較できる
といった理由があります。
というのも算出方法の関係で、値がさ株の影響が大きかったり業種の偏りがあるためです。
また、日経平均が225銘柄に対し、NYダウは30銘柄で構成されているなどの差もありますね。
ちなみに今回は同時期の値動き推移だけを比較したいので、単純に月足の指数化チャートを重ねただけ。
その方法は過去記事でご紹介した通りです。
その結果はこちら。
比較チャートの説明としては
- 緑:S&P500
- 赤:TOPIX
- 2010年から2019年までの期間で比較
- 2010年大発会を100として上昇率を縦軸に表示
といった感じです。皆さんはこれを見てどう感じますか?
日米株における2010年からの上昇率
まず、2010年を基準とした上昇率を見てみると
- 米国株:約275%
- 日本株:約175%
という結果ですね。
日本株は200%付近に最高値がありますが、それでも全然米国株に敵いませんね。
涙で前が見えません。
2018年からは値動きのベクトルも違っていて、これが現時点での上昇率の差につながっていそうです。
日米株のボラテリティの違い
もうひとつ気になったのは日本株のブレブレな値動きですね。
米国株と日本株には相関があり、連動しているように見えます。
しかし、
- 日本株の下げ幅が異様に大きい
- かと言って上げ幅がすごく大きいわけでもない
- 結局は常に米国株の下にいる
といった特徴がこの比較チャートから感じ取れます。
アベノミクスの追い上げは素晴らしいですが、米国株の上昇率には追い付いていません。
この値動き差は日米株式市場における時価総額差も関係しているのでしょうが・・・明らかに米国株の押し目が小さい。
外部参照リンク:野村資本市場研究所|主要取引所の時価総額推移
日本株は下げても戻す
結局のトータルリターンでは負けていそうではありますが、日本株は大きく下げてもそれなりに戻す特徴が感じ取れます。
もっと戻してくれないと割に合わないよとも思いますが、おそらくこういった特性が日本人投資家の逆張り志向を生んでいるのかもしれません。
日本株は逆張りに適していて、米国株は順張りが良いって話を聞いたこともあるような。
アベノミクスの2012年で買ったり、2016年初頭の下げで拾った方はおめでとうございますって感じです。
日本株のこういった大きな下げはファンダ良好な銘柄も落ち込むでしょうから、そういった銘柄を逆張り買いが賢い選択なのでしょうか?
逆に米国株なら素直にファンダ良好な銘柄を長期保有?
あれ?もしかしてファンダメンタルズって最強・・・?
日米株とドル円の相関性について
ところで、日米株は為替の影響をよく受けることで有名です。
どの程度相関しているのか少し気になったので、試しに比較チャートに組み込んでみました。
その結果がこちら。
青線でドル円を足してみましたが、
- ドル円は比較的なだらかな値動きで、ここ数年は横ばい推移
- 米国株は逆行関係にある時期もちらほら
- 2017年に近づくと日本株もそこまでの相関性はなさそう
といった印象がありますね。
日本株は為替を特に気にしますが、最近では局所的な影響であって長期スパンでは大した相関はないのかもしれませんね。
また、ドル円はドルコスト均等法で買い続けることも可能ですが、全体的な持ち上がりはなだらかで資産そのものの価値上昇は少なそうですね。
ただスワップポイントが毎日少しずつ積みあがっていくので、ずーっと同じ価格で推移してくれる分には問題ないのかもしれません。
米国株や世界株などに連動する投資信託とどっちが良いのか気になります。
日本株と米国株どちらが良い投資先か
どちらが良い投資先かと言われたら絶対米国株ですよね。
ただ、見ていて思ったんですけど、特に日本人なんかは投機メインでやっている人が大多数じゃないですか。
ということはですよ?
どの市場でやろうが負ける人は負けるし、勝つ人はどんな地合いでも勝つってことです。
米国株がどれだけ長期的に順調な上昇を継続しようが、デイトレやスイングで短期的な値動きを切り取ってきたら関係ないわけ。
だから投機やトレードで言うならばどちらも同じようなものかもしれません。
デイがうまい人はいつでも勝つし、下手な人は高値掴みから一生ロスカットするんですよ。
それに2010年に買った株を10年間持ち続けられますか?って話もあるかと。
どれだけ市場が上昇しようと、結局は握力やメンタルの世界。
やはり自分が何を信じて投資したのかは明確にしないとダメだよなぁと改めて思いました。
市場の上昇を信じて持ち続けるのか、腕を信じて投機し続けるのか。
株って考えれば考えるほど難しい。
株をそうそう長く持てる人も珍しいと思うので、投資信託は賛否両論あれどひとつの選択肢ですね。
インデックスファンドを毎日自動で買う設定して放置しとけば良いんだから。
まとめ
いかがでしたか?今回は検証というかただ眺めただけですが、それでも米国株ってすごいなーと感じますね。
個人的には弱い日本株でも大きく買っている方はたくさんいるので、要は買い場でしっかり買ったかどうかも重要な気もします。
要はその人のセンスやメンタルですよ。
投資は大きく勝ちたいならそれなりのプレッシャーに耐えないといけないので、どの市場でもタイミングや目の付け所は大事だよなと思いますね。
関連記事には
がありますのでご参考ください。それではまた!