「ブログ全体でひとつの教科書」というコンセプトのもと、初歩から応用まで株式投資に必要な知識を記事にしていきます。

自己資本比率とは返す必要のないお金がどれくらいあるかを示す!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資でもっとも恐れるのは投資した企業が倒産することですよね。

もし倒産した場合はまるまる損失となり、入れていた資金の全ては水の泡になります。

ここで考えていただきたいのは「企業が倒産する」とはどういうことを意味するのかです。

まれなケースとして黒字倒産ということもありますが、本質的には「借金が返せないから倒産した」というケースが一番恐れることではないでしょうか?

そこで登場するのが「自己資本比率」という考え方ですね。

はっきりと申し上げますが、株式投資をちゃんと行っている人は必ず見ているものです。

投資というくらいなのである程度の企業分析はしておく必要があり、自己資本比率はその初期段階で必ず見ておかなければならない「財務安全性」を表す指標と言えます。

基本的なお話なのでこれを機会にしっかりと覚えておいて下さいね。

自己資本比率とは返す必要のないお金をどれくらい持っているかを表す

株式会社のお金はざっくりと

  1. 自己資本
  2. 他人資本

に分けられます。このうちの自己資本とはすなわち「純資産」と呼ばれるもの。

純資産を簡単に言うと

  1. 上場時の資本金
  2. 株主から集めた資本金
  3. 利益剰余金(事業で出た利益で使わずにとってあるお金)

などが相当します。これらの共通点は「返済する必要のないお金」ということですね。

ちなみに、よくある「増資」とは新たに株式を発行して株主から集めた資本金を増やすことを言います。

ゆえに、増資を行えば自己資本は増えて財務的には安全性が増しますが、株主としては1株あたりの価値が相対的に下がるのであまり歓迎はされません。

増資を行った場合は一過性にでも株価が下落することが多く、長期的な目線では増資したお金で何をしたのかということが重要になってくるでしょう。

話を戻して、もう一方の「他人資本」とは「負債」と言い換えられます。

株式会社のお金は自己資本と他人資本に分けられるので、負債が増えればそれだけ自己資本の割合は減るわけです。

このときの自己資本割合こそが「自己資本比率」と呼ばれるものであり、端的にその会社が借金まみれなのかを教えてくれています。

ちなみに、この自己資本(純資産)や他人資本(負債)は財務諸表の貸借対照表に記載されているものです。

もしそれぞれの内訳が知りたい場合は、貸借対照表を確認すればよいと覚えておきましょう。

財務諸表や貸借対照表についての詳細は決算短信の読み方!どんなことをチェックすればいいのか解説!をご参考ください。

自己資本比率の大小で投資家から財務安全性を測られる

自己資本比率が小さいと「将来的に返さなくてはならないお金が多い」わけですので、投資家からは「この会社は経営が苦しくなったときに倒産するリスクが高い」と考えられやすいです。

業績不振でお金が入ってこなくても、借金の利子だけは払っていく必要がありますよね?

そのときに現預金が少なかったりすると、資金が枯渇して倒産・・・なんてことも考えられます。どこかに吸収合併も考えられますが、上場廃止されたら同じことですね。

逆に、自己資本比率が高い株式会社であればもし一時的に経営難に陥っても、「豊富な自己資金で耐え忍べるので、倒産まではしないだろう」と安心して株式を売買できます。

極端な例を言えば

  1. 自己資本比率が低くて業績もぱっとしないし、景気によって大きく左右されるような企業
  2. 自己資本比率が高く生活に必須な事業を行っていて、ちょっとずつだけど業績も着実増にある企業

のふたつがあった場合、前者は景気悪化とともに倒産してしまうこともおおいに考えられますが、後者は自己資本が豊富なので

  1. 業績を底上げしたい時に、策を打つ資金となる
  2. 何かがあっても減配せずに乗り切れる
  3. 増配や自社株買いといった株主還元策ができる
  4. 特別損失が生じても補填しやすい

などのメリットがあり長期投資に向いています。

もっと深読みすると、自己資本比率が高いと「会社としての体力がある」と判断されるので投資家の資金も定着しやすいですよね。

こういった背景から自己資本が豊富な企業に投資することは安心感につながります。




自己資本比率の目安とは

自己資本比率の目安としては

  1. 30%未満:危険
  2. 30~50%未満:普通
  3. 50~70%未満:多い
  4. 70%以上:安心

といった感じです。明確に企業としての体力があるねと判断するには70%は欲しいでしょう。

ただし、業種によっては

  1. 新しく工場を新設しないと生産量を上げられない
  2. 不動産を取得しないと商売にならない

などなど、どうしても有利子負債が増えてしまいがちな事情もあります。

もし気になる銘柄の自己資本比率が低い場合は、同業他社の自己資本比率を参考にしてみると良いでしょう。

時には反対に、「不動産業なのに全然有利子負債がない!」なんて企業もあります。

そういった場合は同業他社よりも安心して保有できるかも?と色々と背景をリサーチしたり、企業のIR担当者に問い合わせてみると非常に勉強になりますよ。

自己資本比率の調べ方とは

自己資本比率は四季報を見たり、証券会社のアプリで簡単に調べることが可能です。例えば、楽天証券であれば

このように四季報ページの財務欄に記載されています。売買を検討している銘柄があれば各証券会社における該当箇所を確認する習慣をつけましょう。

銘柄スクリーニングの際に自己資本比率を組み込むのは定番ですので、スクリーナーの条件設定でも色々と試してみると良いですね。

楽天証券

まとめ

いかがでしたか?今回は自己資本比率について簡単に説明しました。

自己資本が多ければそれだけ財務安全性が増し、業績不振時に倒産に陥るリスクも減ります。

中長期的に保有する場合、自己資本比率は基本的な確認事項となりますので覚えておきましょう。

関連記事に有利子負債自己資本比率とは?目安や確認方法まで解説!がありますのでこちらもご一読下さい。

その他の財務安全性指標については財務安全性指標まとめ!株をやるなら倒産リスクを測るべし!でまとめています。それではまた!

    
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