強い株の条件は上ヒゲをこなすこと!具体例でイメージを掴もう!

    

強い株の条件とは一体何だと思いますか?

個人的には一般的な調整シグナルなどものともしない強さを備えていることだと考えていて、今回はその一例を述べました。

以前書いた記事では急落の前兆シグナルのひとつとして長い上ヒゲを紹介していて、簡単に言うと長い上ヒゲというのは「株価が一度高く昇ってから売り叩かれて下がった」という形跡なので、基本的には上ヒゲ先端付近に抵抗があるという内容ですね。

今回の話はこのあとのお話で、要は「そういった抵抗帯を超えていくという値動きは逆に強いだろう」ということを言いたいんです。

記事中では具体的なチャートを掲載しながら考え方を述べましたので、ぜひご参考いただければと思います。

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強い株は上ヒゲに負けない!

まず強い株の条件の前に長い上ヒゲについて簡単に復習しますと、長い上ヒゲとは・・・

長い上髭の例

このようにローソク足本体の上側に長い線がくっついたものを言います。

こういった上ヒゲがくっつくためには一度ローソク足が大陽線になったあと、ザラ場のどこかのタイミングで売られて下がる必要がありますよね。

一般的にはその売られて下がったタイミング、つまり上ヒゲの先端付近に抵抗帯があると考えられるので弱い値動きだとされるわけです。

ただし、今回はこういった長い上ヒゲを超える強い値動きについてのお話で・・・

長い上髭を超える値動き

こんな感じで上ヒゲ高値に向かって数日トライしたあとに超えてくる状況に着目します。図ではある日の寄り付きでギャップアップして始まり、そこから大陽線を引いていますよね。

この銘柄は上ヒゲを超えて寄りついて大陽線を引いたあとの値動きも強く、結果的には上ヒゲ高値から株価が倍となったところで天井を迎えました。結果論ではありますが上ヒゲを超えたあとに乗っても間に合った例だったと考えられ、抵抗帯を抜けたあとの強い株価は目を見張るものがあります。

ではもうひとつ違う例を見てみましょう。

上記のチャートも先ほどと同じような感じで急騰後の長い上ヒゲです。出来高を伴っていて、同じように上ヒゲ先端に抵抗を感じますが・・・

やはり同じように上ヒゲに向かってトライする動きが数日したあと、ある日のザラ場にブレイクして先ほどと同様に大陽線となりました。また、その後の値動きも強く、株価倍とはいかないまでもそれなりに続伸しています。

上ヒゲブレイクの仕方もポイントか

上ヒゲを超えてから大きく伸びた例を2つ見ましたが、個人的には「長い上ヒゲをどのようにブレイクしたか」が真に強い株かどうかを占うような気がしてなりません。

具体的には、

  1. ブレイク時に大陽線となっている
  2. ブレイク時には上ヒゲがない

といったことも大事だと考えていて、こういった状況は「新しく資金が追加で入ってきてもう少し上を目指すぞ」という雰囲気が感じやすいと思います。多少の上ヒゲがつく程度なら良いかもしれませんが、少なくとも明確に高値引けしたなと言える範囲でなければダメでしょう。

ちなみに買うタイミングとしては

  1. 上ヒゲ先端を超えて寄りついたのであればそこで乗る
  2. ザラ場で上ヒゲ先端を超えて強い値動きを継続している所で乗る

といったものが考えやすいです。そこから高値引けするかを観察して、ちゃんと翌営業日以降の期待値も高そうだと判断できれば持ち越しを検討するというイメージですね。

上ヒゲをこなしながら株価が上がる流れ

ところでお気づきの方もいるかもしれませんが、2例目の銘柄はもっと下の部分で長い上髭を引いていました。

時間軸をそこまで戻してあげると・・・

こんな感じで長い上ヒゲが浮かび上がりますね。

流れとしては何連続もスト高を繰り返したあとの長い上ヒゲという感じで、そこから落ち始めますが徐々に上がって前の出来高急増上髭を超える出来高かつ上ヒゲなしの大陽線ブレイク。

翌営業日はさらにギャップアップの上ヒゲなし、そこからまた上ヒゲを引くが大陽線ブレイク、また上ヒゲ引くがブレイクという感じで・・・

上髭をこなしながら上昇する株価

全体像では上ヒゲをこなしながら上に向かっていったことがおわかりでしょうか。

こういった流れを見ると、やはり長い上ヒゲを超えていく動きというのは強い株の証拠なんだなと勉強になりますよね。

長い上ヒゲと時価総額

ここまで長い上ヒゲを超える値動きについて述べてきましたが、いくつか補足をしておきます。

まず長い上ヒゲの超え方についてですが、今回紹介した例のように数日で超えてくるというパターンばかりではないです。過去記事で述べたように長い上ヒゲは調整シグナルとして機能しやすいものなので、そこから落ちるということはよくあります。

問題はどこで超えてくるかわからないという点で、目ぼしい銘柄に関してはそこから継続監視をしておくということが必要です。

何度か同じ抵抗帯にトライしたあとに抜けるということもあれば2回目や3回目ですんなりということもあるので、余力があれば調整期間に買ってブレイクを待つという作戦もありでしょう。

2点目ですが、上ヒゲブレイクは新興株で特に言えることだと思います。その理由はやはり材料インパクトが強いからで、長い上ヒゲがあっても新規材料でぶち抜きやすいメリットがあるわけです。

先ほど紹介した上ヒゲをこなしながら株価が上がっていく流れでも、その背景には複数の材料がありました。

詳細は記事冒頭にある動画内で述べていますが、こういった材料が出る度に大きく伸びて高値ブレイクというのは時価総額が小さい新興株ならですね。

特にバイオ株やゲーム株では思惑ばかり先行して株価がするする上がるという状況にもなりやすく、上ヒゲを超えた時の期待値も大きいとは思います。

こういった理由から、どちらかというと新興株の長い上ヒゲに期待した方が投機的な面ではメリットが大きいと言えるでしょう。

まとめ

今回は長い上ヒゲを超えていく値動きは強いというお話をしました。長い上ヒゲは確かに調整シグナルとなりますが、逆にその強いシグナルをこなしていく流れは強いと考えて良いと思います。

新興株であればそのタイミングで材料が出るというケースもあり、その相場を動かしている存在の意志を感じるでしょう。大型株ではダメというわけではないですが、個人的には時価総額も意識したいところですね。

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