株を買う上で重要なのは上昇が見込める銘柄や上昇トレンドへ値動き転換している銘柄を狙うこと。そういった銘柄に乗った後は高値圏でのローソク足に注意して、なるべくホールドすれば大きく勝ちやすいです。でも今日、気づいちゃったんです。
みんな高値での危険信号わからないのでは?
ということで今回は高値圏でこんな感じのローソク足が出たらひとまず逃げようねというものをご紹介したいと思います。色々なローソク足やチャートを並べましたが、信憑性は出来高で考えるようにしてください。ちなみに、基本的に最も注意しなくてはならないのは長い上髭陰線でしょう。
上髭陰線は株価暴落の前兆となるローソク足
順調に価格が上がってくるとみなさんはどう思いますか?
- こんなに上がってうれしいな(歓喜
- また高値更新だ!これはまだ上がるはず!(大歓喜
- あれあれどこまで上がっちゃうの??(歓喜&困惑
- これだけ上がると怖いなぁ(困惑&恐怖
- そろそろ売らないとかなぁ(恐怖
- あれ、また上がった!やっぱしまだまだ!(歓喜&決意
- ぎゃーっ!!やっぱり売っておけば良かったー!(恐怖&後悔
こんな順番で感情がコロコロ変わりませんか?
実はこれってみんな思うことです。そしてこの感情はチャートに表れてくる。暴落時のローソク足というのは上記の6番と7番の間で生じることです。
仕事終わりに株価を見て、気づいたときにはもう暴落予兆のローソク足が出来てるわけです。どんなローソク足ができるのか代表的なものをご紹介しますから暗記して下さいね。
長い上髭(陰線)
陽線陰線に限らず、高値圏で長い上髭が出たら必ず出来高を見ましょう。大抵は出来高が伴っていて、しかも爆発的に増えているはずです。例えば、上昇局面における長い上髭陽線の場合は、
- 寄り付きから力強く上昇した
- しかし、ある価格で大量の売りが出た
- それを見た投資家がさらに売る
- さらにそれを見た投資家がさらに売り
・・・と利益確定売りに続いて高値掴みのロスカットが生じたということです。
特大陽線で上髭が少しついている場合は売る人がちょっといたのねって感じですが、実体の半分以下まで上髭になっているようなら要注意です。翌日以降もしばらく売られてから上昇するケースとなる可能性があります。チャートだとこんな感じです。
これは月足ですが、高値で上髭陽線が出てからみるみると大幅に下げて10分の1くらいの株価になってしまいました。一度こうなってしまうと次に上げ始めるまでに時間がかかることも少なくありません。
長い上髭陰線の場合も同じく危険信号です。というか、どちらかと言えば上髭陰線の方がより危ないですね。これもチャートを見てみましょう。
これは日足チャートです。このチャートでは先に下髭付きの大陰線が出ていますが、これは酒田五法で言うところの首吊り線です。
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首吊り線で天井示唆したあと、しっかりと長い上髭陰線が出ていますね。このときのローソク足はトウバと呼ばれる形状に近く、より一層の弱さが見えます。
その後の株価は急落してるので、高値の首吊り線でかなり警戒したあとに上髭陰線で確信して手仕舞いといった流れでしょうか。初っ端で長い上髭が出る時もあれば、下げの予兆を強めるように出る場合もありますので覚えておきましょう。
ちなみに低位株とかで長らく地の底を這ってから突然急騰し、長い上ヒゲ陰線を引くときありますよね?
そういった底値圏での上髭陰線の場合、とりあえずは見送ったほうがいいです。長い上髭陽線も上髭陰線も上昇圧力が高まってきた可能性もありますが、翌日からすぐ上がってくれないことも多いです。チャートの流れを考えながら底打ちを考えていかなければならないケースでしょう。
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大陰線
これも高値で出現すると暴落する可能性が高いローソク足の1つですね。例えば、テンバガー達成銘柄が達成直後に大きな特大陰線を引くパターンなどが考えられます。
- ここまで上がったら売るぞ
- いくらなんでも上がりすぎだろ
- もう利益たくさん出たからいいや
といった考えだけでなく、思惑が消えた場合などで大きな売りが出て下方向にしかベクトルが向いていない状態です。したがって下髭がない大陰線ではより強い下げ基調と考えます。非常に危険な状態で、少し戻しても「戻したところで売ろう」と考えている投資家も多いのでなかなか元には戻せません。これも実際のチャートを見ておきましょう。
これはある情報通信銘柄の月足チャートです。ITバブルの時でしょうか?ものすごい勢いで上昇したあとに突然大陰線がついています。少しだけ下髭がついていますがほぼ大陰線です。ちなみに次のローソク足も後述する足長同時線で暴落の予兆ですね。
長らく上げてきたので暴落したときに「戻したところで売ろう」という投資家と「大きく下げたら買おう」という投資家の注文がぶつかったのでしょう。一度チャートが崩れたので、結局はそこから暴騰前まで急落してますね。この大陰線がトリガーとなったのは間違いないでしょう。長期間上げていたので非常に多くの投資家が「少しでも下がったら売ろう」と考えていたわけで、見事に売りが続いています。
足長同時線
十字線系のローソク足は十字の作り方で色々な種類があります。中でも足長同時線やそれに類似するようなローソク足が高値圏で出たときには注意しなくてはなりません。
上髭も下髭も長く、始値と終値が同じくらいということは売りや買いがそれぞれに優勢となったが、結局は拮抗したということです。これが高値で出たということはそこで売りが降ってきているということであり、その価格帯には抵抗があるということ。
また、出来高が爆発的に増えていても上がれないのですから、マイナス要素と捉えるべきでしょう。こういった場合は一旦、フラットな状態でどちらの圧力が勝つのかを見定めてからゆっくりと自分の相場を再開するのが賢明です。エントリー時は後出しじゃんけんがリスク低くて強いですから。実際のチャートではこんな感じです。
これは月足チャートで、図の3か所で暴落しています。そのうち2か所は足長同時線に似たローソク足が出ていますね。この銘柄は過去に3000円以上だった時期がありますが、10分の1以下の株価になってから何度か爆発的な上昇を見せています。
一回目の上昇で1000円という桁替えの価格に達した直後、足長同時線が出現して急落していることに注目です。2回目は上髭陽線、3回目は再び足長同時線となりました。
いずれも出現後に急落して元の価格帯に戻っていますので、ここがこの銘柄にとって大きな抵抗があるのだと推測できますね。3回も同じような価格帯でこれらのローソク足が出て急落していることからもローソク足がいかに大事な要素なのかということがお分かりいただけるかと思います。
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上髭陰線など暴落の前兆があったチャート例
最後に混合例としていくつか実際のチャートを載せて終わります。なるべく有名な銘柄から抜粋しておきましたので参考にしてください。
SAMURAI&J PARTNERSの月足
まずはSAMURAIの月足から。長い上髭陽線と足長同時線が2か所出ていますね。月足は一番長い時間軸で、月足の予兆は非常に信頼性が高いことがわかる例です。
セブン&アイ・ホールディングスの週足
次にセブンの週足です。個人的に好きな銘柄でよく売買しています。この銘柄はボックス形成をしやすい特徴があり、同じ価格帯で定期的に値幅がとれて便利です。
ボックスの折り返しで予兆が出ていることが多いのでご紹介しますね。
リミックスポイントの週足
最後にリミックスの週足です。大相場の最後と戻り高値の最後で予兆が出ていましたのでご紹介しておきます。
上髭陰線を超えていく値動きは強い?
この記事で紹介したローソク足は弱さを示唆するものばかりです。これらが高値圏で出た場合は注意が必要で、天井となることも多いでしょう。
しかし、時にはさらに大きな出来高でこういった弱いローソク足を上抜けていくケースもあります。そういった場合は「弱さを否定した」という流れになり、逆にもう少し続伸することもありますね。少し上の価格帯でまた弱いローソク足が出て急落・・・という流れも多いですが、こういった考え方を覚えておいても損はないでしょう。
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まとめ
いかがでしたか?今回は株価暴落の前兆となる、高値で出たら危険なローソク足をご紹介しました。
ローソク足は基本中の基本かつ一生使えるテクニカル指標です。必ずローソク足の見方がわかるようになっている必要がありますのでぜひ精力的に学んでください。ローソク足の知識は頭の片隅に入れておいて、ご自身で値動き判断できるようになっておくと非常に安心ですね。
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