どうも、ひげづら(@higedura24)です。
ローソク足はその形状によって少し先の値動きがなんとなくわかります。
また、ひとつだけでは意味合いが弱くても「同じ位置で複数回発生する」ことで信頼性も上がりますよね。
今回はその例としてわかりやすい「上髭陰線の連続性」をご紹介します。
ちょっとした考え方として覚えておくと役に立つはずです。
上髭陰線が連続したら見えない抵抗帯がある
以前書いた記事に「株で出来高とローソク足を見るならこの6ポイントを確認すれば大丈夫!」というものがあります。
その中に「連続性」という項目があり、今回はそこをもう少し詳しく話しましょう。
結論的には「同じ位置で同じローソク足が連続したら強い」という内容。
もはやこれで答えは出ているのですが、一応こちらをご覧下さい。
上髭陰線が連続したケース
こちらのチャートは上昇トレンドの末、高値圏で上髭陰線が出たチャートです。
このとき直近底値から50%上昇の位置で、調整を警戒する場面ではあります。
ただしその反面、「これだけ短期間で上げたのだから強い材料がありそうだ」という考え方もありますよね。
ここが株の難しい所であり、値動きを考える上で楽しい部分でもあるでしょう。
少しチャートを進めると・・・
上髭陰線から高値まで戻したものの、同じような価格で連続して足長同時線崩れの陽線と上髭陰線が発生しました。
これでこの価格帯に出た上髭は3つです。
ここで私たちが考える事は
- この上髭が示す範囲に見えない抵抗帯がありそうだ
- 今度ここまで戻したら売り上がりでポジションを作る
- 同時に、同じ価格帯で同じ動きがさらに確認できるか観察する
ということですね。
チャートを進めると・・・
最初の上髭陰線を超える動きがあったものの、やはり大引けにかけて戻す陽線でした。
また、その後は小幅な動きでずるずると戻す流れとなりショート戦略は成功しました。
もしあなたがデイトレーダーであればこの価格帯では連日ショートで値幅が狙える流れですし、制度売りができるのであれば持ち越しを狙う局面です。
陰線に対して陽線が小さいのは、買い戻しと追随売りの関係があるのかもしれませんね。
トレンドに沿って上髭が連続したケース
こちらのチャートは下降トレンドの中、長期移動平均線まで戻したチャートです。
その際、陰線ではありませんがトンカチやトウバと呼ばれる形状が発生しました。
また、そのトウバに続いて翌日には足長同時線が発生していますね。ここでも同じ価格帯を先端にして形成されているのが特徴的です。
やはりここには見えない抵抗帯があり、ショートを仕掛ける場面なのかなと感じます。
そこからは・・・
再度同じ価格で下げる展開となり、うまく値幅が取れました。
今回は下降トレンド+上髭でしたので、方向性が同じという意味でポジションしやすいケースという印象です。
ただし下降トレンドの末に底値圏で上髭が出た場合、それが売りの出尽くしで底打ちとシグナルとなる場合もありますよね。
売りが全部出たかどうかはその後のローソク足と出来高で判断する必要があります。
そういった意識を持ちつつ、今回のようなチャートではロットを大きめに取って短期的な下げを狙っても良いのかなと思います。
上髭陰線の位置をチャート以外でも確認する作業
先ほどの1番目の例では上髭陰線が高値圏で出ています。そしてそれを元にショート戦略をしました。
これはいわゆる逆張りという枠組みの中でトレードをしていますよね。
そのため、「ここらで一度天井だ」という根拠が欲しいです。
根拠のつけ方は人それぞれですが、チャートを深く読むためには「チャート以外の概念」を持ってくることもおすすめですね。
一般的によく活用されるのはPER(株価収益率)でしょう。
- PERの目安は13~15倍前後が用いられますが、
- 業種によって適正値がある
- 成長株では100倍を超えることも珍しくない
- 割安株では1桁から適正値に戻す過程が重視される
という特徴があります。
例えば、今回狙った銘柄が成長株なのであれば「もうPERが50倍を大きく超えているから一度調整されてもおかしくないかな」という考え方。
もしくは、割安株なのであれば「そろそろPERが15倍を超えるので割安感は薄れてきた」という考え方。
いずれにせよPERなどチャート以外の角度からも根拠を見つけてみてはいかがでしょうか。
こういった考え方は保有期間が長くなるほど重要で、手仕舞いの際にも応用できるので覚えておいて下さい。
まとめ
いかがでしたか?今回は上髭陰線が連続したケースから、どんなことを考えていくかをお話しました。
ローソク足の連続性を見てエントリーすることは多いですが、理由付けは色々な角度からした方が良いです。
自分でチェック項目を考えて当てはめていくルール作りをしている方も多いですよ。
ぜひ自分なりの物差しを持ってチャートの考察をしてみてはいかがでしょうか。
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