終値が株価に与えるすさまじい影響は知らなきゃヤバイ!

    

終値が株価に与えるすさまじい影響を知っていますか?

株式投資の世界では四本値という言葉があり、これは

  1. 始値
  2. 終値
  3. 安値
  4. 高値

の4つの株価を示します。これらはローソク足を形成する上で必要となるもので、一番多くの投資家が見ているのは「終値」だと言われています。

今回はそんな終値の重要性についてお話しますので、ご参考下さい。

    

終値の決まり方と読み方

終値は「おわりね」と読み、その名の通りローソク足が「最終的にどの株価で引けたのか」を教えてくれています。また、日足終値の決まり方は始値と同様に「板寄せ方式」です。

板寄せ方式を大まかに説明すると

  1. まず売りと買いの注文数を別々に累計していく
  2. 次に売りと買いの累計数の大小が逆転する価格を基準とする
  3. 成り行きや指値を全て約定させる

といった順序になります。

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板寄せ方式ではまず市場参加者が注文を出し、その後に約定させられるものを全て約定させていくわけです。これは「そのローソク足の始値や安値高値を見た結果、市場参加者がどう感じたか」を多少なり反映しています。

また、終値と始値の位置関係によりローソク足は、

  1. 始値より終値が低い位置:陰線
  2. 始値より終値が高い位置:陽線

と変化しますよね。これは言わば当たり前のことですが、そのローソク足の中で「寄り付きより大引けのセンチメントが強かったかどうか」を考える際に重要な話です。

ではそういった話をふまえて、終値にはどのような重要性が込められているのでしょうか。考えられる例を簡単にお伝えしていきます。

終値こそが真の株価という考え方

終値はそのローソク足がどこで終わったかを示す最終決定の価格です。つまり、

  1. 終値は翌日以降のセンチメントに大きく影響する
  2. スイングトレーダーなどの判断材料となる
  3. 決算や材料の最終的な評価材料となる

といった側面が少なからずあるでしょう。

そのローソク足の中でどれだけ高い株価をつけようとも、最終的にそれよりはるかに低い株価で引けているのなら弱さを醸し出してしまいます。好決算だろうと、ポジティブサプライズだろうと大きな上髭を引いてしまったら「出尽くしか?」と取られかねません。

せっかく新高値をつけても終値まで維持できなければ話は変わってきますよね。逆に言えばザラ場がどんなに悲観的でも、大引けまでに大きくたくり上げる長い下ひげが出たら「やっぱり買われているんだ!」となるわけです。

このように終値がどこで決定されたかによって、色々な投資家やトレーダーの様々な状況に影響する側面があると考えられます。

テクニカル指標への影響

次に考えられるのはテクニカル指標への影響です。例えば、移動平均線はほとんどの投資家が気にしているテクニカル指標として有名ですが、元データに日々の終値が活用されています。

そういった多くの投資家が気にしているテクニカル指標の推移に終値が影響していることは知っておいた方が良いですね。主要なテクニカル指標に終値が使われているということは、やはり多くの投資家の売買判断に影響するということでしょう。

終値はローソク足の印象を変えるだけでなく、そういった有名なテクニカル指標を通して市場センチメントに影響します。

複数時間足で終値を追う

終値はそれぞれのローソク足にひとつしか存在しないものです。しかし、複数時間足に視野を広げた場合にはその限りではありません。例えば、図のような日足チャートを見て、赤丸部分で買いエントリーしたとします。

そこから順調に上昇したあと押し目を形成し、株価がこんな位置で日足終値を迎えました。

高値も更新して、一見するとすごい順調に見えます。しかし、実は週足で・・・

こういったチャートをしていたというケースも少なくありません。それまで大きく下げていた場合、日足で上昇トレンドでも週足だとまだトレンド転換できていないことはありますよね。

日足で順調に見えていても、上値を週足移動平均線に抑えられていたというわけです。また、それが週足ローソク足の確定日(終値をつける日)で・・・

こうなっていたらどうでしょうか。週足移動平均線に上値を抑えられつつここを超えるために頑張る場面なので、日足の値動きもヨコヨコしたものに変わるかもしれませんね。

このように、複数時間足の終値の位置を見てあげることで、また違った解釈もできます。

まとめ

いかがでしたか?今回は終値の重要性についてお話しました。色々な角度から市場センチメントに影響を及ぼすのが終値です。

ぜひ終値がどこで決定されたか意識しながら売買判断を考えてみてはいかがでしょうか。関連記事には

がありますのでご参考ください。それではまた!