利食いと利確の違いで決定的な行動マインド2つ

    

利食いと利確の違いは「株価水準および値動きへの捉え方」と「確定させる含み益割合」です。

株の世界には利食いや利確といった含み益を処理する言葉が複数ありますが、皆さんはその違いを考えたことがありますか?

利食いも利確も持っている含み益を確定させるということに変わりはなく、一般的には利食いと利確に違いはそこまでないでしょう。しかし時と場合によって言葉を使い分けるとしたら

  1. 利食い:株価下落に備えて含み益を一部確定させておく
  2. 利確:売買を手仕舞いするために全ての含み益を確定させる

といった違いが出てくると考えます。この記事では利食いと利確の違いについてわかりやすく述べましたのでぜひご参考下さい。

<関連記事>

利食いと利確の違いとは

冒頭で述べたように利食いと利確の違いは

  1. 株価水準や値動きへの捉え方
  2. 確定させる含み益の割合

といったものです。利確とは利益確定の略ですし、別にどちらの言葉をどういった局面で使おうともその投資行動のマインドが正しければ問題はないのでしょうが、明確にするためにも自分の感覚として利食いや利益確定にはこういった違いを見いだしています。

後者の確定させる含み益の割合についてはなんとなくイメージがつくかと思いますが、株価水準や値動きの流れについてはあまりイメージが湧かない方もいそうなので具体例を述べていきましょう。例えば・・・

急騰時に利食いするか利益確定するかの違い

図の赤枠部分のように株価水準が上がってくると市場の中で「そろそろ利益確定させようかな」という人が増えてきますよね。この記事を読んでいる方の中にも含み益が1週間足らずで30%や50%も発生したら確定させたいと感じる方も多いことでしょう。

保有株の値動きを監視する中でそういった雰囲気をひしひしと感じている時は「まだ株価が上がるかもしれないが早めに利食いしておこうかな」と考えることも多いわけです。自分としては将来的な価値を見据えて買っていても足早に過熱感が出てしまうケースはありますから、そういった時は「上振れた値幅分だけは食べておこう」という考えとも言えます。ここで重要なのは

  1. 自分の考え:まだ株価は上がる可能性あり
  2. 市場の雰囲気:もう上がらないだろう

と値動きの捉え方に差異が生じている点です。したがって全ての含み益を確定して保有していない状態に戻るのではなく、含み益の一部だけを確定させます。こういった投資行動を「利食い」と考えていて、

  1. その後も一部保有を続ける
  2. どこかで買い戻しを狙う

といったニュアンスですね。

一方、市場と同様に自分としてももう上昇は打ち止めだと感じている場合は全ての含み益を「利益確定」させます。もう株価は上がらないと考えているわけですから、この利確では含み益全てを決済です。利確では利食いとは違い「保有を続けること」や「買い戻しを狙う」といったニュアンスはほぼありません。

ちなみに個別銘柄の雰囲気を察知するために役立つのはローソク足と出来高です。例えば高値圏で出来高を大きく伴った大陰線が発生した場合は利食いおよび利益確定タイミングの代表例でしょう。

それまでの流れで大きく株価が上がってきた所に大陰線で大きく下げたということは、その価格水準でまとまった利益確定をしたプレーヤーがいるかもしれませんよね。

そう考えると自分もこのあたりで一度利食いをして様子見した方が良いのか判断することになり、

  1. 保有株の一部を残して含み益を確定させるのであれば利食い
  2. 完全に手仕舞いするのであれば利益確定

となるでしょう。大陰線の他にもまだまだ利食いや利益確定を考える値動きの流れはありまして、ぜひ知っておいてもらいたいのは「この価格を割ると市場の雰囲気が一気に悪くなりそうだ」という心理的な節目価格を割り込んだ時です。例えば

  1. 材料が出て大きく切り返した安値部分
  2. 5000円もしくは1万円といった区切りのよい株価

などがそれにあたります。そういった価格を割り込むと「もう上昇力が弱ってきたから手仕舞いだな」と考える人はとても多く、心理的な節目価格というのは案外バカに出来ないものなのです。

そういった値動きが挟まれた場合は利食いもしくは利益確定をする方が得策で、リスク回避という点ではどちらも大きな違いはないとは感じます。

前述の例題は個別銘柄の雰囲気をメインに判断していますが、国内株式市場や米国株式市場の全体的な雰囲気が不穏な時期にも同じようなことを考えることが多いですね。全体の空気が悪いと優秀な企業でも株価は下がりますので、

  1. 売られそうな含み益銘柄の確定
  2. さらに下がりそうな含み損の処理

によって現金比率を上げてから地合い悪化を迎えたいからです。ただ、そういった場合でも「これはまだまだ保有を続けたいな」という株の含み益を全て利益確定はせず、一部利食いに留めるなど調整は必要でしょう。

利食いと利確の選択基準

ここまでの話で利食いと利益確定の違いには「まだ株価が上がると自分が思っているかどうか」があると述べてきました。しかしどういった要素を考えて値動き判断していけば良いのかイメージが湧かないという方もいらっしゃるでしょう。

そういった場合はその銘柄に対して

  1. 何を根拠に買いを入れたのか
  2. 中長期的に保有したとして業績やバリエーションなどの影響はどうか
  3. 仮に売ったとしてまたいつか買い戻せるタイミングはありそうか
  4. その他の銘柄と比較しても最終的に高いリターンを得られそうか

などを考えると良いです。特に数ヶ月以上のスパンで保有するという場合は決算発表とかぶってきますので、そういったイベントもこなせるかが重要です。売買時間軸が長くなるほど時には値動きだけでなく

  1. 銘柄が持つテーマ性
  2. 業績や月次の既存店売上などの数字

などファンダ面も考慮していかなければならない点は覚えておきましょう。

まとめ

今回は利食いと利確の違いについてまとめました。利食いと利確には「値動きへの捉え方」や「確定させる含み益の割合」に違いがあると考えます。

具体的にはまだ株価が上がると考えていれば保有の一部だけを利食いしますが、もう上がらないと考えれば全てを利益確定させるという違いですね。

代表的な状況としてはしっかり上昇を続けた個別銘柄の高値局面や全体地合いの悪化などが挙げられ、高値圏のローソク足状況や現金比率を加味しつつ判断します。加えて心理的な節目価格という要素も重要で、個別銘柄や指数の節目も観察する必要があるでしょう。

言葉の使い分けは正直どうでも良いとは思いますが、区別するための考え方は大事な投資マインドかと考えていますのでぜひご参考ください。

<関連記事>