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ROIC(投下資本利益率)とは?ROE・ROAとの使い分けを解説!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資では収益性を測る指標としてROE・ROAが有名ですが、その他にもまだ知っておくべきものがあります。

それはROIC(投下資本利益率)と呼ばれる指標です。あのバフェットが優良企業の条件のひとつとして挙げていることからも企業分析に有用な考え方だとわかりますね。

ROICはその名の通り「企業が投下した資本でどのくらい効率的に利益をあげているか」がわかる収益性指標。

この記事では

  1. ROICの概要
  2. ROICのメリット
  3. ROE・ROAとの違い

について解説しました。まだご存じない方はこの機会にぜひご活用下さい。

ROIC(投下資本利益率)とは投下資本でどれくらい効率的に本業利益をあげているか

ROICとはReturn On Invested Capitalの略で投下資本利益率という意味です。計算式は

 

ROIC(%)=税引き後営業利益 ÷ (株主資本+有利子負債) × 100

 

です。ポイントとしては

  1. 税引き後営業利益を活用することで本業における実質利益率を表している
  2. 株主資本と負債を併せてどれくらい効率的に稼いでいるかを表している

という点が挙げられます。

また、ROICのメリットはROE・ROAとの違いを考えていくと見えてきます。

 

ROICとROE・ROAの違い

ROICとROE・ROAはどれも企業の収益力を測るための指標として有名ですが、それぞれの違いはどんな点でしょうか。

ROE・ROAの詳細はROE・ROAとは?違い+両方見ないといけない理由を解説!で解説しています。

まずROIC・ROE・ROAの算出式を並べてみると・・・

  1. ROIC=税引き後営業利益 ÷ (株主資本+有利子負債)× 100
  2. ROE=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
  3. ROA=当期純利益 ÷ 総資産 × 100

となっています。

式を見てわかるようにROICは営業利益、すなわち本業の利益を活用して収益性を測っているのに対してROE・ROAは純利益を活用していますね。

そのためROE・ROAの最終的な計算結果には本業以外の収益や一過性の特別な損益まで含まれてしまっているわけです。

その点、ROICは本業がしっかりとうまくいっているかどうかがわかるメリットがあります

また、ROEは上記詳細記事や内部留保はROEにどう影響する?お金を蓄えているだけではだめ!で解説したように「株主還元策を講じたり、負債を増やすことで意図的に改善できる」という特徴がありましたよね。

その点でもROICは「企業側の意図を排除した実情に近い値を知ることができる」というメリットがあります。

さらにROAは分母に総資産を用いていることから事業負債の割合がわからないデメリットがあります。

ROICはそもそも事業負債を除いた投下資本を分母に用いているので、ここにおいても「資本提供から見た実情に近い値がわかる」メリットがあります。




ROICとROE・ROAの使い分け

ROICとROE・ROAを比較した際のメリットは

  1. 本業にしぼった純粋な利益率がわかる
  2. 企業側の意図的な操作を排除できる
  3. 事業負債を除外した純粋な投下資本に対する利益率がわかる

といったことであり、企業の実態に近い利益率がわかる点だと考えられます。

ではROIC・ROE・ROAの使い分けはどのように考えればよいのでしょうか?結論としては

  1. ROA:借入金や企業が持つ財産まで含めた資産全体で効率的に純利益を稼げているか知りたい場合
  2. ROE:純利益を維持向上できているかおよび、株主に深く関係する自己資本で効率的に純利益を稼げているか知りたい場合
  3. ROIC:ROEやROAのデメリットを補いつつ、本業において純粋な投下資本で効率的に稼げているかを知りたい場合

という考え方で使い分けると良いでしょう。

どれかひとつで見るというよりかはどれも一長一短があり、それぞれを補い合っているという考え方でもれなく追っていくことが好ましいですね。

 

ROICの目安と調べ方

では肝心のROICの調べ方はどうすればよいかお伝えします。

ROICの算出に必要な値は金融庁が提供しているEDINETから入手することが可能です・・・が、いちいち調べるのは面倒ですのでバフェットコードを活用しましょう。

バフェットコードであれば銘柄コードを入力するだけで簡単にROICの値を知ることが可能です。多くの投資家が活用している便利なサービスですので、まだご存じない方もありがたく活用させてもらいましょう。

ちなみにROICの目安としては10~12%以上で優秀な部類です。ただし、「投下資本規模に大きく影響する」という背景から業種によって差が大きい特徴があります。

ROICを確認する場合は業種別の平均も意識したいところですね。

ROICの業種別平均は以下の外部参照サイトに掲載されていました。ROICについても詳しく解説されていましたのでご参照ください。

外部参照サイト:会計ステーション|ROIC(投下資本利益率)徹底解説 ROA,ROEとの違いから、企業が目指すべきROICまで




まとめ

いかがでしたか?今回はROE・ROAに関連するROICという収益性指標を解説しました。

正直に申し上げるとROICは考え方や活用方法が中級者~上級者向けで難しいです。今回の解説も全てを網羅したわけではないですので、興味のある方はご自身でも深掘りしてみてはいかがでしょうか。

それではまた!

    

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