信用倍率推移を簡単に調べる方法!買残と売残はどう変化した?

    

株の売買には信用取引といって証券会社から借金をすることで資金以上のポジションを持つ方法があります。

また、この信用取引は買いだけでなく売り、すなわち「お金ではなく株式を借りて売る」ということもできますよね。

この信用売りを「空売り」とも呼んでいて、売った株を安く買い戻して返却することで差額が手に入るわけです。

こういった信用買いや信用売りは個人投資家も機関投資家も日常的に行っていて、

  1. 信用買いがどれくらい行われているか
  2. 信用売りがどれくらい行われているか

という状況はそれぞれ信用買残や信用売残というもので市場参加者に伝えています。

市場参加者はこの信用残の推移を確認することで需給状況を判断して売買に役立てているのが現状で、今回はそんな信用倍率など信用取り組み推移を確認する方法をご紹介しました。知っておいて損はないかと思いますので、ぜひ普段の売買に役立ててみてはいかがでしょうか。

    

信用倍率・買残・売残の調べ方

信用買残や売残というものは実は簡単に調べられます。例えば楽天証券であれば・・・

楽天証券の信用倍率調べ方

このように個別銘柄ページに入ったあと「市況情報」というタブを見れば

  1. 信用区分
  2. 制度・一般信用対応表
  3. 特別空売り料・貸株金利・逆日歩

などの情報と一緒に確認可能です。ここには新規でどれくらい増減したのかという数字も出ているので、日々確認していくことで需給状況もわかるわけですね。

同様にSBI証券であれば個別銘柄ページに入ったあと「銘柄詳細」というタブの「信用取引残」という欄を見ればわかります。

SBI証券の信用倍率調べ方

ただし、証券会社が提供している情報では当日の信用残や信用倍率などしかわかりません。

したがって、時系列でどのような推移を辿ってきたのかという内容を知るためには違う情報源を活用する必要があるでしょう。

信用倍率推移がわかるサイト

信用倍率や信用買残および売残の推移がわかるサイトの例として有名なのは「空売りネット」というサイトです。

こちらは任意の銘柄がどれくらい空売りされているかを知るためのサイトとして知られていますが、実は信用倍率推移や貸借推移も載せてくれているんです。

手順としては、まず任意の銘柄を検索して個別ページに移動します。

空売りネット

個別ページに移動したら「もっと見る」をクリックして、詳細ページに入ります。

信用倍率推移

すると週次の信用買残・売残および信用倍率推移が直近4ヶ月分ほど表示されるので、あとはこの信用取り組み推移と株価の動きを照らし合わせていけばより需給変化がわかりやすいでしょう。

ちなみに楽天証券の場合、スマホアプリで週足を表示すると出来高欄に信用買残と売残が併用表示されます。

ただし、これは単に数字だけをグラフ表示しているだけなので信用倍率は手作業で計算しなければなりませんし、出来高と桁が違いすぎると推移を表す線の変化が見づらいというデメリットもありますね。

そのため個人的には、空売りネットと週足チャートの両方をうまく活用しながら信用取引の状況を考えていくことがおすすめです。

単に空売りネットで信用倍率や信用買残・売残だけを見ていても値動きはわかりませんし、何よりその数値が出来高水準に対してどのくらいなのかということも見えてきません。

極端な話、通常時の出来高が1000万株を超えるような銘柄に数百万程度の買残や売残があっても値動きに大きな影響は出てこないでしょう。

上昇中の銘柄に通常時の出来高に対して何倍もの売残があるからこそ踏み上げられた時には大きな上昇を生むので、大事なのは比率だと感じます。

また、最初はたいしたことない信用残でも、値動きがどちらかに傾いていくことでしこりが生じて大きな信用残になるかもしれません。

市場参加者が求めるような情報は簡単に手に入る世の中にはなっているので、しっかりと

  1. 株価推移
  2. 信用取り組み
  3. 時系列

を考慮して値動きを追っていきたいですね。

まとめ

今回は証券会社のスマホアプリやサイトで信用倍率や信用買残・売残を調べる方法をご紹介しました。

信用取り組みは需給関係を知るために重要な指標となり、現代では簡単にその推移を知ることが可能です。

ただし、数字や信用倍率のみを見るのではなく、必ず個別銘柄ごとにどの程度影響がある大きさになっているのかということまで考えていきたいですね。

また、一方向に値動きが継続されたまま時間が経過するほど大きく需給関係にしこりも生じやすいかと思うので、値動きと合わせて定期的に信用取り組み推移をチェックしていくことも重要でしょう。与えられた情報をうまく活用して上手に売買していきたいですね。

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