どうも、ひげづら(@higedura24)です。
今回は株の暴落がくるぞーっというときに私が見ている指標をご紹介します。
その名も「騰落レシオ」。
この記事では株の暴落が起きそうな時、「騰落レシオのどんな点に着目しているか」について簡単に書きました。
もちろんチャートや暴落のきっかけとなるイベントがどんな内容なのかなど、その他のことも考慮はしますよ。
あくまで暴落と騰落レシオに絞った内容なのでご了承ください。
騰落レシオとは相場の過熱感を示す指標
最初に、騰落レシオについて簡単に触れておきます。
騰落レシオとは特定の市場および期間における
- 値上がり銘柄数
- 値下がり銘柄数
の比率を表したものです。
したがって、騰落レシオの計算式は
騰落レシオ(%)=値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100
となります。一般に騰落レシオは
- 相場の過熱感を測る指標
- 値上がりと値下がり数が等しい100%を基準とする
- 120%で買いが過熱、80%で売りが過熱
という特徴があるんですね。
短期の過熱感を見る場合は5日騰落レシオ、中期の過熱感は25日騰落レシオが意識されます。
株の暴落時には騰落レシオを確認すると良いかもしれない
一方、この「株の大暴落のメカニズム!?原因と対策を知っておこう!」では株の暴落条件を書きました。
この株の暴落条件の1つに「市場参加者の楽観ムード」というものがあります。
要するにそれまでの相場つきが堅調なもので、多くの人が色々な銘柄に多くの資金を投入している状態なのかということです。
この状況は日経平均や騰落レシオで考えたとき、
- 上昇基調のチャートつき
- 騰落レシオ120%付近
ということではないでしょうか?
これをふまえて、
- 2019年8月2日~6日の日経平均暴落
- 2019年8月15日の下げ
を考えてみましょう。
2019年8月2日~6日の暴落
図の青枠部分である2019年8月2日~6日は3日間で1400円近くも下げる株価の暴落が起きました。
アメリカが中国に対して追加関税を行うと発表したことが原因です。
数か月かけて上げてきた株価はほぼ全戻しされ、大きな損失を被った方も多かったようですね。
暴落前後の騰落レシオは・・・
参照リンク:Stock Brain|騰落レシオ
このように大幅安が続いて暴落する前には、短期的な騰落レシオに過熱感が出ています。
米中問題の緊張が解けて、市場が楽観視し始めていたことがわかりますね。
そこへ真逆のニュースが飛び込んだことで、元々それが原因で下げていた価格帯まで戻したということではないでしょうか。
ちなみにこのときの信用評価損益率は12~13%ほどでした。追証売りが起きそうなラインでなないですね。
2019年8月15日の下げ
2019年8月15日は前日のNYダウが逆イールド観測だか何だかで大幅に下げたため、大幅安で寄り付きました。
大した原因もなく・・・という点はさておき、この前後の騰落レシオを見てみましょう。
2019年8月6日までの下げが響き、騰落レシオは真っ青ですね。
2019年8月15日の前にかなり下がり、売りたい人はほとんど売っていそうな印象があります。
実際に8月15日は朝こそ安く始まったものの、前場から戻し始めて大引けには下ひげ優位の陽線を形成しました。
また、そこから8月23日までに合計で300円ほど戻す値動きとなっています。
株価暴落が予想される場合は騰落レシオを確認
今回の例のように、先物やNYダウの結果から大幅な下げが予想される場合には騰落レシオを確認すると良いかもしれません。
暴落は楽観ムードほど起こりやすい特性がありますし、短いスパンで大幅安がくる場合に2回目の下げではそれほど下げないパターンもあるのです。
これは2番底的な考え方とも言えそうですね。
大幅安のトリガーがどんな内容かも重要ですが、市場の過熱感がどちらに傾いていたのかを見ておくと暴落の影響を考察しやすくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は株の暴落と騰落レシオの関係についてご紹介しました。
必ずしもそうなるわけではないですが、暴落の影響度合いに関係してくる可能性はあります。
翌営業日が下げそうなら、とりあえず騰落レシオも確認してみてはいかがでしょうか。
大きく買いに過熱している場合は暴落するかもしれません。
関連記事には
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