株はDMグループで勝てる?その前に求められる力を考えてみた!

    

最近、株をやっていて感じるのはどのような情報でもものの数時間あればあっという間に広がってしまうということです。国が下した判断はもちろんのこと、小さな企業がひっそりと出した材料であっても誰かしらが噂しているのは本当に驚きますよね。

この背景にはやはりインターネットやSNSという情報取得手段があって、発信者も受信者もメリットデメリットがあるのかなと感じます。

株価の値動きに関して言えば、こういった情報が世の中に出ることで

  1. 良い情報であれば株価は上がる
  2. 悪い情報であれば株価は下がる

というのが一般的な捉え方です。そしてそういった状況を見て誰もが思うのは「誰よりも先に情報を仕入れなければならない!」ということ。

極論を言えば誰も知らない秘密のとっておき情報を知りたいという考えに至り、有料メルマガなどに興味を持っていくのかなと思います。

ただ、私個人の考えでは「本当に誰も知らない秘密の情報があれば勝てるのかはわからない」と言いたいですね。この記事ではこの考え方について述べましたので、初心者さんの参考になれば幸いです。

    

株価は情報によって動く

第一に株価というものは非常に感情的かつ多数決です。あの企業とこの企業が提携したと知れ渡ったとき、市場全体の割合として「欲しい」と感じる人達が多ければ株価は上がります。しかし、それもつかの間で

  1. 情報の鮮度が薄れる
  2. 他に魅力的な情報が出る

といった状況になればあっという間に株価は元に戻ったりもします。

あのポジティブ材料はどこに行ったんだと文句を言いたくなりますが、結局の所は業績が向上するかどうかが中長期的には大事なのでその場その場の材料は泡となって消えていくだけです。

それでも、投機的な面で考えれば自分が保有している一時でも上がってくれれば利益を出せるので、いずれ泡となろうとも上がってくれればそれで良いとは思います。

テクニカル分析でしかチャートを見ていない人はわからないでしょうが、このように株価には情報との相関があってなおかつ非常に感情的です。言うなれば短期的な需給に大きく左右される性質があるので、ここを利用して利益を得たいわけですね。

情報が知れわたるのは早い

ただ、冒頭で述べたように現代の情報網はすさまじく早いです。新型コロナウィルスの騒ぎでも痛感しましたが、昨日今日の情報など明日には古く、明日明後日には違う情報が溢れかえっています。

これは株の材料も同じで、

  1. 出た情報への株価反応は即座である
  2. 毎日次から次へと色々な情報が出てくる

というのが現代の特徴でしょう。ということはやっぱり早く知ったもの勝ちで、情報弱者は負けるのが運命となります。

他人よりもなるべく早く知って即座に反応して買うことが求められるので、できる人とできない人に分かれるのかなとも感じますね。そして、情報弱者になった人が思うことは「誰も知らない情報を得たい」ということです。

DMやメルマガで知るとっておき情報の価値とは

ここからが本題ですが、そういった秘密情報にはどれほどの価値があるのでしょうか。株の売買における情報の価値とは利益が出せるかどうかですが、誰も知らない情報ということは株価には影響が出ていないはずですよね。

例えそのとっておきの情報が

  1. 自分だけが知っている
  2. メーリングリスト内だけで出回っている

という状況で、関連銘柄を先回りして買っていたとしても・・・それは意味があるのかどうか。

結論的にはその情報が世に出回らなければ意味がなく、出回る前に株価が下がっていくということも考えられます。

また、情報が出回った時に大事なのは市場がそれを聞いて関連銘柄を欲しいと感じてくれるかどうかです。大した反応でなければ利益が出ない可能性もあって、せっかくお金を払って得た情報も意味が無くなってしまいます。

ちなみに最悪の可能性という角度から考えると、

  1. 自分が使っている情報源は悪い人達が利益を出すためのもの
  2. 本当に誰も知らない情報などインサイダー取引しかない

という可能性もありますよね。例えば、

  1. 悪い人達が最初に株を大量に買い込む
  2. そのあとに情報弱者に株を買うように仕向ける
  3. その買いを利用して売り抜ける

という流れ。悪い人達は情報料と株の利益を得る一方で、情報弱者は利益の受け皿になっているという可能性も捨てきれないのでこの世界は怖いです。

また、世間に知れわたればほぼ確実に株価が上がってくれるような情報が自分の所にもきてくれるという状況は、例えお金を払っていたとしてもそうそうあることではないでしょう。どこかの上場企業の経営陣と知り合いならまだしも、得たいの知れない情報源から流れてくるとっておき材料など信じられません。

とっておきの秘密情報はまず疑うのがセオリーで、一般人がそれを信じて売買するのは人生に一度あるかないかというレベルです。

株を先回り買いするという投資行動

今ある情報に反応してもだめ。有料でとっておき情報を買ってもだめ。となると残された道はひとつしかありません。

今ある情報からその後の状況を先読みして買うことが本当に株を先回り買いすることになるのでしょう。

例えば「特定の食材が天候の影響で豊作になっている」という場合には、その食材が原料となっている商品を販売している企業に目をつけるといった具合です。

当該企業の名前が直接出てくるニュースの場合は需要が集中してしまう可能性はありますが、何気ないニュースとして報道された場合にはチャンス。株価が通常運転の時期に自分で連想買いをしておけば本当の意味での先回り買いになります。

ただ、この時に注意したいのは

  1. 的が外れた連想買いをしないこと
  2. 実現される可能性が高そうな状況を考える

ということでしょう。なぜなら前述のように自分だけが欲しいと感じるのではなく、市場全体として欲しいという人が多くないと株価は上がらないからです。

ここが面白いところであって難しいところですが、過去の事例と同様の流れになるということも多いので経験しておけば次はもっと上手に立ち回れるとも言えます。

もっと言えば過去のニュースを洗い出して自分が考える関連銘柄の同時期の値動きを見てあげれば良いわけです。

ニュースの時系列変化と照らし合わせながら自分が思ったような値動きをしていれば、その考え方は先回りする上で使える可能性が出てくるのでぜひ書き留めておきましょう。

昨今ではSNS上でDMグループを募るような動きもあるようですが、個人的にはこういったことをしない人がいくら銘柄を聞いてもあまり意味がないのではと感じてしまいます。

また、例え無料であってもそのDMグループが健全なコミュニティかはわからないのでそういったところも気をつけた方が良いですね。

まとめ

今回は株と情報について色々と述べました。とっておきの情報や秘密裏にされている情報があれば必ず勝てるというわけではなく、大事なことはそれがしっかりと周知されるかと周知されたときの市場の反応です。

本当に先回りして買いたいのであれば得た情報の先を考えないと意味がなく、受動的な考え方しかできない人はいつまで経っても情報弱者ではないでしょうか。

DMグループやSNS上で手軽に情報を得ることも良いですが、鮮度やその後の流れについて今一度考えてみて下さい。

また、せっかくお金を払って情報を得るのであれば健全なツールで得た方が良いかと思いますので、甘い話にはご用心下さいね。

<関連記事>