株のボラティリティとは

株のボラティリティとは?単なる値幅だけで終わらせない活用法を紹介!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株をやっていると「この銘柄はボラティリティが大きいなぁ」といった表現を聞くことがあります。

普段はあまり聞きなれない言葉ですし、初心者さんの中には一体どういう意味なのかわからない方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は

  1. ボラティリティとはどういった意味なのか
  2. ボラティリティの種類にはどのようなものがあるか
  3. 計算式や簡単に調べる方法はあるのか
  4. どのような活用方法があるのか

についてご紹介しました。

会話の中で使うボラティリティとは別にテクニカル分析としての視点も書いていますので、ぜひご参考ください。

株のボラティリティとは

株におけるボラティリティとは「価格変動幅」や「価格変動率」のことです。

例えば株価1000円の銘柄が1週間で900円になったり1100円になったのなら

  1. 価格変動幅:200円
  2. 価格変動率:20%

といった具合に、その銘柄や指数がどれくらい大きな値動きをするのかを表した概念ですね。

「ボラティリティが大きい」の意味

普段の会話やSNSで「この銘柄はボラが大きいから怖いな!」という表現を聞いたことがあると思います。

これは前述のように値動きが大きいねという意味合いで、言い換えると「リスクが大きいね」ということでもあるでしょう。

逆に言えばそれだけ取れる利益も大きいわけで、「ボラティリティが大きい=悪」とは一概には言えません。

ただしボラティリティの大きさと自分が求めているリスク度合いが合っているかは重要なことです。

株におけるボラティリティは時価総額と密接な関係がありますから、

  1. 大きなリスクは求めない人が新興株ばかり触っている
  2. 大きなボラを求めているのに大型株しか触らない

といった状況はおかしいケースもあるでしょう。

時価総額が小さいほどボラティリティは拡大しやすく、その逆もまた然りです。

ちなみに視覚的にボラティリティの動向を確認したい場合は、ボリンジャーバンドを見ることが最も簡易的ですね。

ボラティリティチャート

見てわかるように、

  1. ボラティリティは縮小と拡大を繰り返す性質がある
  2. 大きく値動きすれば一定期間のボラティリティが拡大
  3. 一定期間の縮小のあと、また拡大して大きく株価が動く

といった特徴があります。

大型株と新興株の両方で確認できる現象ですが、「大きく値動きする」の度合いが全く違うわけです。

新興株の方が縦軸の1区間あたりの値幅は大きいはずなので、同じようなチャートに見えてもそれだけ株価も大きく動いていることになりますね。

一般的なボラティリティについてはこんな感じのお話ですが、実はボラティリティの種類には

  1. ヒストリカルボラティリティ
  2. インプライドボラティリティ

の2種類があるんです。

ヒストリカルボラティリティ

ヒストリカルは「歴史の」という意味で、過去のボラティリティを表すものです。

私たちが普段使っている意味合いはヒストリカルボラティリティの方で、

  1. 過去の値動きを元に算出した価格変動
  2. 統計学の標準偏差を表す

といったことが特徴となります。

前述のようにヒストリカルボラティリティが大きいほど値動きが大きいという意味です。

ボラティリティの変動

先ほどはボリンジャーバンドをお見せしましたが、実は標準偏差というオシレーター指標が別に用意されています。

ボリンジャーバンドを使っている方はおわかりかと思いますが、

  1. 大きく値動きするほど標準偏差も上昇
  2. 値動きが収まってくると標準偏差も下降

となる特徴がありますね。

インプライドボラティリティ

インプライドとは「含まれた」という意味で、株の場合は「市場や投資家の予想が含まれた」というニュアンスで用いられています。

すなわちインプライドボラティリティとは

  1. 未来の予想価格変動を表したもの
  2. 主にオプション取引で使用される概念
  3. オプション価格を構成する株価や権利行使、残存期間や金利などから逆算する

といった特徴を持っています。

インプライドボラティリティが活用される代表的なものは日経平均ボラティリティインデックスというものですね。

皆さんも「日経VI」なんて呼び方を聞いたことがあるのではないでしょうか?

日経VIは市場の恐怖感を反映する恐怖指数とも呼ばれ、市場の基準価格からどれくらい変動幅がありそうかを教えてくれます。

変動が大きいほど弱気となっていることも多く、イベントごとの前にはよく確認されるので覚えておきましょう。

投資信託における使われ方とは

冒頭でボラティリティは銘柄のリスクを表すと言いました。

これは株だけでなく投資信託にも言えることです。

ボラティリティが大きいものほどリスクが多い投資商品を扱っていると考えられ、

  1. ポートフォリオに含めるべきか
  2. どれくらいの割合で組み込むか

を判断する材料にもなります。

大きくリスクを取ればリターンは上がりますが、価格変動が大きくなるので安定からは遠のくわけですね。

ボラティリティの計算式

ヒストリカルボラティリティの計算式は以下です。

  • 当日ボラティリティ(%)=当日TR÷当日TP×100

当日TRとは

  1.  当日高値-当日安値
  2.  当日高値-前日終値
  3.  前日終値-当日安値

のうち最大のもので、当日TPとは

  1. 当日高値
  2. 当日安値
  3. 当日終値

を平均したものを言います。

ボラティリティは需給を表すものなので、売買判断はできませんが「5%以上で値幅が拡大している」という目安です。

ただし、株価が小さい場合は必然的に変動率は大きくなるので注意してください。

値幅が拡大しているものは短期売買銘柄として好まれますが、実際には後述するような60日平均などが銘柄選定に活用されます。

ボラティリティが高くなる場面とは

計算式を見てわかるように、ボラティリティは基準期間における安値や高値を使って考えていますよね。

当日であれば4本値の安値高値ですし、1週間ならその期間における安値高値でも良いでしょう。

ボラティリティが拡大する場面としては

  1. 寄り付き
  2. 材料発生時
  3. 需給好転

など投資家が集まりやすい状況が挙げられます。

寄り付きは売り買いの注文が飛び交いやすい時間帯ですし、材料が出て注目されても同様のことが考えやすいです。

投資家が集まってきて需給が好転すると、必然的に値動きも活発になってボラは拡大するわけですね。

そういった局面では短期目線の人も集まりやすいので

  1. ボラ拡大
  2. 短期勢が利食い
  3. ボラ縮小

という流れが遅かれ早かれ起きてもおかしくはありません。

ちなみに直近IPO銘柄もしばらくはボラティリティが拡大する傾向にあり、初心者さんが触るにはかなり度胸が必要です。

IPOのボラティリティが拡大することからも、需給と関連性が高い指標だとわかりますね。

ボラティリティの調べ方

ボラティリティの調べ方は

  1. 自分で任意銘柄の標準偏差を調べる
  2. 証券会社のスクリーニング条件を活用する
  3. スクリーニングサイトを活用する

といった選択肢があります。

任意銘柄の標準偏差を調べる

例えば先ほど見せたように楽天証券のマーケットスピード2であればオシレーター指標の中に標準偏差が用意されています。

デフォルト設定は26になっていますが、これを60に変更することも可能です。

スクリーニングサイトでは後述するように60日ボラティリティがよく使われていますが、好きな銘柄で好きな設定値にできることがメリットと言えます。

スーパースクリーナーで調べる

同じく楽天証券ではスーパースクリーナーに「過去60日ボラティリティ」の条件が用意されています。

ボラティリティでスクリーニング

スクリーナーを使うことで

  1. 任意の市場が選択できる
  2. その他の指標や条件も選択できる
  3. ファンダメンタルズ分析も併用できる

といったメリットがありますね。

例えば東証一部かつ収益性が高い銘柄でボラが拡大しているものもパッと調べられるわけです。

ただしボラティリティの設定値は変えられないデメリットはあります。

スクリーニングサイトを活用

60日ボラティリティが気に入らない場合、もう少し短期的な設定値でスクリーニングできるサイトもあります。

例えばTrading Viewは

  1. 1分
  2. 15分
  3. 1時間
  4. 1日
  5. 1週間
  6. 1か月

といった条件でスクリーニングが可能です。

こちらは比較的短いスパンでの設定なので、デイトレ銘柄などに適していると思います。

ボラが拡大している銘柄は材料や話題性があるので、そういった意味でも面白い使い方がありそうですね。

外部参照リンク:Trading View|スクリーナー

ボラティリティの活用例とは

ここまでの内容をおさらいしつつ、ボラティリティの考え方をどのように活用するのか見てみましょう。

短期的に値幅を取りやすい銘柄を探す手段

値動きが活発になっている銘柄を探す手段として使われることは多く、主にデイトレ銘柄のスクリーナー条件に採用されます。

短期的に値幅が取りやすい銘柄を探せますが、それだけリスクも拡大していることは覚えておきましょう。

ポートフォリオの構成比率基準

株や投資信託などのポートフォリオを考える上で、銘柄ごとのボラがどれくらいかは重要です。

投資先のリスクを考える目的や、資金管理の観点としてボラティリティは活用されることがあります。

売買戦略としての考え方

ボリンジャーバンドを見てわかるように、低ボラティリティだったものが拡大する局面は利益機会となりやすいです。

また、一定の価格変動幅を保っているケースでは値動きが読みやすいとも考えられます。

したがってボラティリティを売買戦略として活用する場合、

  1. 低ボラからブレイクして値幅拡大する局面を狙う初動戦略
  2. 中程度のボラでボックス推移している銘柄に低リスクの逆張り戦略

が挙げられるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は株におけるボラティリティについてお話しました。

普段使っているボラの意味合い以外にも色々なものがあって驚かれたかもしれません。

ボラティリティは短期売買の銘柄選定でも市況でも売買戦略でも活用されている概念です。

どういった計算式で、どういった場面で拡大するものなのかぜひ覚えていただき売買に活用してみてはいかがでしょうか。

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