売上債権回転率とは?経営効率の良い株に投資しよう!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

株式投資を行う際にはなるべく経営効率が良い企業に投資したいと考えるのが好ましいです。なぜなら、経営効率が良い企業は

  1. 業績の成長スピードが速い
  2. 利益剰余金など現金が豊富に貯まる

といった特徴があるからですね。業績が着実に伸びて、現金が豊富であれば倒産して株式価値が0になるリスクも少ないでしょう。

また、現金が豊富であれば株主還元策もとりやすく、それ自体が好材料となりキャピタルゲインも期待しやすいです。

ゆえにファンダメンタルズで経営効率を測ることは重要であり、今回ご紹介する「売上債権回転率」はそのうちのひとつです。

企業がどれだけ効率良く現金を回収出来ているかの目安になるものなので覚えておきましょう。

    

売上債権回転率は経営の効率性を測る指標

株式投資を行っていると「売掛金」や「売上債権」なんて言葉を聞くことがありますよね。

これらを簡単に言うと「商品を売ったけれどまだ回収できていないお金」という意味です。

売上は懐に入ってきて初めて企業の資産になるので、これらのお金を効率良く回収していくことは非常に重要な課題でしょう。

ちなみに売上債権とは

  1. 受取手形
  2. 売掛金

を指し、これらの区別はウィキペディアによると

売掛金(うりかけきん、accounts receivable)は、掛取引によって商品を販売した場合に代金を受領する権利債権)をいう。このような債権を総称して売上債権というが、当該債権について手形を保有している場合には受取手形、そうでない場合には売掛金として区別される。勘定科目としては流動資産に区分される。

となっています。

そして、これらの売上債権をいかに効率良く回収しているかを表すのが「売上債権回転率」です。

売上債権回転率の計算式は

  • 売上債権回転率(回転)=売上高 ÷ 売上債権

で表され、「売上債権の回収にどれくらい時間がかかっているか」という意味があります。

売上債権回転率が高いほど売上債権の回収期間が短いと判断できるので経営効率のひとつの目安と考えられますね。

ちなみに一般的な判断基準としては

  1. 理想:年間6回転以上
  2. 注意:年間3回転以下

と言われています。年間6回転すれば2ヶ月に1回回収できているということになり、優秀な部類です。

売上債権の回収が滞っている企業は「資金繰りが苦しいのでは?」と投資家から嫌がられるので、なるべく回転効率の良い企業の株を買うようにしましょう。

売上債権回転率から考えること

ここまでの解説のように、売上債権回転率は未回収のお金を効率よく受け取っているかがわかります。

極端な話、売上債権回転率が悪い企業は黒字倒産する可能性があるということです。売り上げもあって利益も出ているのに、お金が手元にこないために負債を払えないというイメージですね。

通常、売り上げはすべて現金でということはあり得ません。経営者の視点でも投資家の視点でも代金の回収方法はひとつの課題であり、売上債権回転率を高めることは重要と考えられます。

他のファンダメンタルズ指標と同じく、売上債権回転率もまた業種別に水準があります。

業種別の売上債権回転では日数表記のことが多く、計算式は

  1. 売上債権回転期間(ヶ月)=売上債権 ÷ (売上高 ÷ 12
  2. 売上債権回転期間(日)=売上債権 ÷ (売上高 ÷ 365)

ですので注意しましょう。

株式投資をする上では「なるべく売上債権回転率が良い業種に目をつけたい」と感じますよね。

例えば、経産省が過去に出しているこんな資料からデータをとってきても良いでしょう。

<外部参照サイト>

経産省:グローバルベンチマークについて

もし時間がないのであれば業種別平均ランキングなどから傾向を覚えておくのもおすすめ。少し古いデータではありますが、以下のような参照サイトを見てみると良いでしょう。

<外部参照サイト>

EDIUNET:売上債権回転日数

傾向を知っておけばこの先の株式投資人生にも役立ちますし、そこから派生してその他の経営効率を表す指標はどうなのかなと考えることもできます。

まとめ

いかがでしたか?今回は経営効率を測るための指標として売上債権回転率を解説しました。

売買の大きな理由にはなりませんが、知っておいて損はない指標ですのでぜひご参考ください。経営効率を測るための関連指標である売上高営業利益率については

で紹介しています。

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