【全面安】地合いが悪い日のデイトレおすすめ戦略はやはりコレ

    

今回は全面安相場でのデイトレについて述べていきます。市場が弱気になっている全面安の日に起こりやすいことを説明し、そこから導かれる立ち回りをわかりやすく述べるつもりです。

ちなみに全面安相場は空売りで取るという方も多いかと思いますが、今回は買い目線のお話ですね。私はあまり空売りをやるタイプではなく・・・というかなぜかうまくいかないので買いばかりしています。

そんな私が全面安のデイトレはこれで良いでしょと思えた方法なのでぜひご参考下さい。

<関連記事>

    

全面安のデイトレ

最初に激ヨワ相場というものを実際のチャートで見ていきますが・・・

例えば黄色枠で囲ったようなNYダウがドカーンと500ドル近くも下げちゃった翌日だと日経平均も全面安になりやすいですよね。朝一番でもうリスト内が全部真っ青で雰囲気が悪い立ち上がりなんてこともあります。

そういった全面安ではどう立ち回るかが今回の話ですが、ポイントは弱気な時ほど強い銘柄が際立つという点でしょう。難しい言葉を使うとレラティブストレングスが強いものほど買われるといった考え方です。

<関連記事>

要は強ければ強いほど

  1. こんな地合いなのになぜこの銘柄は上がっているんだ
  2. きっと良い銘柄に違いない
  3. 今日はこれくらいしか買うものがないぞ

とさらに資金集中しやすいという流れがあります。デイトレする上でもこういった考え方は結構重要かなと思っていて、したがって立ち回りとしては「朝一ほど強い株を探してあげる」が結論です。

理想的には過熱感がなくて材料があるものほど物色対象になりやすく、そういった強い株を見つけた時は優先的に狙っていくと良いでしょう。

具体例な探し方ですが、最も簡易的な方法は値上がり率ランキングです。地合い悪いと想定される日の値上がり率ランキングは資金集中しやすいので、上位銘柄は必ず見ておくべきでしょうね。

ただ、値上がり率ランキングの中でも買える銘柄とそうでないものがあります。例えば板を見た時にスカスカでとてもデイトレなどできない銘柄は論外です。

また、株価が10円とか20円といった低位株も私はあまり触りません。このように値上がり率ランキングの上位といっても市場全体でトップクラスに高い値上がり率になっているものはすでにストップ高になっていたりデイトレができないものもあります。

したがって、その少し下の順位にも目を配ることや中大型株に絞ることもひとつの手でしょう。要はデイトレをする上で十分な流動性を持つ銘柄に何かしらの材料が出ていて、市場からの注目をぐっと集めている値動きをしていればそれで条件を満たしているわけです。

材料に着目するという観点からは前日の夜や当日朝にめぼしい銘柄をリストアップしておくというのもひとつの手でしょう。先物の状況や米国株の状況から寄り付きの位置がある程度わかりますので、地合いが悪くなりそうな時は大きな材料持ちの銘柄を探しておきます。

市場の注目を集めて持続的に資金が入っているチャート

ところでデイトレをやっていると「朝一は高く寄りついたのにすぐに高値から下がってきてしまったな」という銘柄も見かけますよね。寄り付き付近で買った建値をすぐに割り込まれると気持ち的にも萎えやすく、この状況は避けたいところでしょう。

そういった状況の対策として私が意識しているのは

  1. UNDERとOVERの状況
  2. 寄り付きの陽線後にじわじわと高値を切り上げてくれるか

の2点です。もちろん板の動きも見ていますが、ここに関しては文章でなかなか説明できませんので割愛します。

まずUNDERですが、これは買い勢力がどれくらい控えているかという意味合いに捉えます。UNDERが多いほど買いたいと考えている人が多く、寄り付き直後のUNDERとOVERの差は気にしていますね。

最良気配値の近くでは厚い板の方に進む(買い板が厚いと下がりやすい)と言われるのですが、UNDERに関しては素直に買いが多い方を好みます。

また、UNDERは重要な節目価格を上抜いた時に増えることがあり、これも買いを読んだサインと捉えることが多いですね。買いが集まると言うことは注目度が上がった証拠ですので全面安であるほど上がりやすいと考えます。

次に寄り付き陽線後の動きですが、ここに関してはじわじわと時間をかけながらの高値切り上げが好ましいでしょう。実際のチャートでお見せすると・・・

全面安でもじわじわ高値更新

このようなやつですね。ポイントは陽線高値から右斜め上に進む際、小幅ローソク足かつボリンジャーバンド上でバンドウォークをしているという点です。

バンドウォークは安定的な値動きをしている際に出るシグナルで、これが小幅ローソク足で維持される限りは高値更新が見込みやすいと考えられるでしょう。じわじわ時間をかけながらこの状況が続くという場合、全面安の中で少しずつ注目が高まり持続的に資金流入が起きているという解釈ですね。

寄り付きで大きく上がりすぎると+3σラインまできてしまいますが、そこから少し利食いをこなしたあとに+σから+2σの間でバンドウォークすれば過熱感もさほどないと思います。

ちなみに私はいつも5分足を出して値動きを観察し、5本線を終値ベースで割らない限りは継続判断することが多いです。バンドウォークは短期線を割り込むと一気に売りが出ることもあるので、なるべくシンプルなルールでさっと引き上げるよう心がけています。

全面安など地合いが悪い日のデイトレ注意点

ここまで全面安など地合いが悪い日に使えるデイトレ戦略について述べてきましたが、最後に注意点もお伝えします。それは朝一で強かったからといって銘柄の強さが一日中続くかはわからないという点です。

例えば全体地合いを考えた時に、朝の悪い雰囲気が収まる気配がない日もあるわけですよね。それどころかどんどん悪化していけば、最初は強い株を買おうと考えていた人達も「やっぱり今日は様子見に徹しようかな」と考えを改める可能性もあるでしょう。

そうなってしまうと調子良く上がっていた銘柄にも利食いが入りやすくなりますし、今回お伝えしたバンドウォークの値動きも崩れてしまうわけです。

したがって地合いが悪い日は無理せず取れる所だけ利益をさっと切り取り、あとは全体的な方向感をじっくり観察するということも少なくありません。結果的に売らなければもっと利益を取れたのにとなるケースもあれば、逆に逃げておいて良かったとなることもあります。

これはリスク管理した結果論であって「売らなければ良かったケースがあるから早めに逃げる必要は無い」という理由にはなりません。大事なことは早売りであっても地合い悪化からダメージを負わずにデイトレをすることなので、くれぐれも無理をしないようにしましょう。