上がり続ける株はない?可能性があるとすればこの条件!

    

世の中に上がり続ける株はないのでしょうか。株式投資をこの先ずっと続けていくと仮定した場合、とにかく上がり続ける株に資金を入れておけば間違いなく良いパフォーマンスを得られます。

しかし、そもそも「そういった株が存在するのか」に加え「あるとしてもどのように見つけていくのか」という問題もありますよね。この記事ではこういった内容について考えを述べてみました。

結論的には少し条件を限定してあげれば上がり続ける株も存在すると考えますので、ぜひ参考にしてみてください。

上がり続ける株はないのか

まず上がり続ける株についての定義を考えていきましょう。ぱっと思いつくイメージは、言葉通り10年も20年もずーっと株価が上方向に動いて止まらず新高値を更新し続けるような株でしょうか。

いわばいつまで経っても大きく株価が下がらず、年単位の長いスパンで株価を評価したときに上がり続けるというのがざっくりとした定義だと思います。数十年も株価が上がり続けたら1株何百万になっちゃうじゃないかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的には株価が高くなりすぎると株式分割が行われるので1株数千円程度に収まることも多いでしょう。

一応断っておきますと、本当に言葉通り一日たりとも株価が前日終値を割らずに未来永劫ずっと上がり続ける株はないです。そんなことはあり得るはずがなく、どんなに有望株であってもほとんどの連騰記録はせいぜい10日以内といったところでしょうね。

一般的には1週間も連騰し続けたらすごいねとなりますし、株式市場の歴史をふりかえっても15日や20日上げ続けたらヒーロー扱いなので1年上げ続ける株ですら夢のまた夢。

この記事で言及していくのはそういった連騰記録という観点ではなく、例えば数年ずっと上がり続ける株はないかというとそれは違うよねというお話です。以下、多少の調整はあっても年初来高値や上場来高値をちゃんと更新していってくれるような銘柄にフォーカスして考えていきます。

大量保有が継続されれば実現しやすい

年単位で区切って株価を追った時に「上がり続ける株はない」は間違いだと述べました。ではその具体例を見てみましょう。

上がり続ける株はないのか

これはエムスリーという会社の月足株価推移です。チャートを見た瞬間に惚れ惚れするというか、上がり続ける株ってのはこういう銘柄だと言いたくなる美しい推移ですよね。

2021年には株価1万円を突破していますが、ここをベースに遡っていくと底値は2009年の100円ほどになります。なんと10年ほどで株価は100倍になっていて、その間に大きな落ち込みは数回あるかどうかというレベルです。

エムスリーの月足チャートを見ると上がり続ける株はないわけじゃないということがわかりますが、どういった銘柄が上がり続けるのかという点が肝心でもあります。結論的には、私が思うに「機関投資家や外国人投資家が持ち続けてくれるような銘柄はとにかくずっと上がり続ける」のではないでしょうか。

なぜなら根本的な問題として

  1. 銘柄のトレンドを作るのは海外資金や機関投資家
  2. 個人投資家が有望銘柄を持っていてもすぐ売ってしまう
  3. 機関投資家は利益が出せる銘柄をそう簡単に手放さない

といったことがあるからです。個人に売らせて機関投資家が大きなお金を使って買う。その結果が株価上昇とすれば、その分の株が市場に放出されない限りは大きく下がらないという理屈ですね。これをわかりやすくIPO時のチャートで考えるなら・・・

上がり続ける株

こんな感じで最初に大きく買われて出来高がついた後は出来高水準を減らしたまま株価が上がるイメージです。何年も株価が上がるとこういった出来高推移が続くこともないでしょうが、最初の段階はこの流れが良さそうではあります。

ではそういった機関投資家や外国人投資家が買って手放さないような銘柄、言い換えると好んで長期保有してくれる銘柄の条件とはどのようなものでしょうか。これは

  1. 収益性が高く業績伸び率が良い
  2. 好財務で倒産リスクが低い
  3. 株主還元姿勢(総還元性向)が高い

といった株だと思います。例えば投資の神様と称されるバフェット氏がROE・ROA・ROICといった収益性指標を重視する話は有名ですし、成長株投資の代名詞であるCANSLIMでは四半期や通期の業績伸び率が重視されていますよね。

また、大口資金が触ってくるような時価総額になってくると徐々に株主還元策も必要になってきますが、海外勢は連続増配を好みます。配当は事業利益や余剰資金から捻出されるのが一般的なので、連続増配を続けるためには健全な財務が必要でしょう。

健全な財務というのは

  1. 恒常的なキャッシュフロー
  2. 自己資本比率の高さ
  3. 自己資本比率が低い場合でも有利子負債を上回る余剰資金

が必要なので、やはり巡り巡って収益性が大事ということです。これらは長期投資する上でかなり基本的かつ重要な要素ですが、こういったことをちゃんと備えている株でないと長くは持ってもらいづらいと思います。

機関投資家が制御しているチャート

ところで、市場で話題になっている銘柄を日々チェックしていると数年スパンとまではいかなくても数ヶ月スパンで上がり続ける株を見かけるということはよくありませんか?例えばこんな感じで・・・

株価がまるで意志を持っているかのようにまっすぐ上がり続けるような株です。私はこれをストレートチャートと呼び好んで触っていますが、おそらくこの形状になることは何かしら制御されないとあり得ないと思います。

その根拠は地合いが大きく変動した時もあまり影響が出ないことも見受けられるからです。大多数の株は地合いの善し悪しによって売られたり買われたりしますが、日々の変動が少なくじわじわとした値動きを数ヶ月スパンで続けている銘柄は必ずしもそうなりません。

真相は定かではありませんが、この裏では機関投資家が暗躍していてアルゴを使って株価を制御しているのだろうなと妄想しています。例えば直近で話題になっているテーマ性を持っていて、機関投資家が触ってきそうなくらいの時価総額を持っている銘柄が上記のようなチャートになっていたらチャンスかもしれません。ただし、いずれボラティリティが拡大することも多いので注意してください。

上がり続ける株と地合い

上がり続ける株はないかについて言及してきましたが、例えば1年を通して上がり続けてくれる株を探すのなら年間地合いは大きな要因になります。例えば2017年は年間を通して地合いが良かったことで有名ですが、これに関連してテンバガ-銘柄が豊作だった年としても知られているんです。

具体的には9銘柄もテンバガ-となっていて、これを考えるとダブルバガ-やトリプルバガ-などもかなり多かっただろうなと予想できます。ただし、そのどれもが有望株かというと必ずしもそういうわけではないでしょう。

というのもテンバガ-を達成するにはそもそも小型株でないといけませんし、背景に「これから業績が良くなって有望株になるだろう(まだなっていない)」という思惑や願いが必要だったりするからです。

また、地合いが良い状況が長く続くと

  1. まず本当に良い株から上がり始める
  2. 段々と上値が重くなる
  3. 超良いわけではないがそれなりに良い株が物色され始める
  4. 段々と触るものがなくなる
  5. 割安放置株も物色され始める

という循環が起きやすいので、

  1. めちゃくちゃ有望株でなくても触られる
  2. 長年放置からの物色で大きく株価が動く

という状況も起きやすくなるわけです。その中で50%上昇やダブルバガ-などが起きるとは思うので、前述の条件に絶対合致するわけではないと思います。

何が言いたいかというと地合いがすこぶる良い年(後々わかることではあるが体感としてちっとも地合いが悪化しない年)は上記を加味して長く持った方が良いということですね。上がり続ける株はないんだと考えているとすぐ売っちゃいそうですが、

  1. まずは業績面や収益性・財務面から銘柄の有望度合いを考える事
  2. 地合いが良い時は多少不安な面があっても上がっているうちは放置すること

が大切ではないでしょうか。

まとめ

今回は上がり続ける株はないかについて私見を述べました。確かに毎日連騰し続ける銘柄はないと思いますが、長いスパンで株価を追った時に上がり続ける株はあります。

そういった実力のある株は業績面や収益性・財務健全性が高いと考えていて、機関投資家や海外勢に好まれやすいでしょう。ただし地合いが良ければ明確に有望でなくても上がってしまうということもあり、ベース条件に加えて環境要因も考えた方が良いとも思います。

国内投資家は投機売買が好きなのでそもそも数ヶ月や数年持つことも少ないのでしょうが、上がり続ける株はないと割り切らずにしつこく保有を続ける銘柄が少しくらいあっても悪くはないですね。

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