どうも、ひげづらです。
今回は人気のテクニカル指標であるボリンジャーバンドとMACDを併用したトレード方法について解説したいと思います。
ボリンジャーバンドとMACDを併用したときのエントリーポイントや注意点、ロスカットについてチャートを出して具体的に解説します。
短所を補い合った良い組み合わせとして有名なので、ぜひ参考にしてみて下さい。
<YouTube解説はこちら!>
ボリンジャーバンドの意味合い
まず併用方法を解説する前にひとつひとつの意味合いを考えていきましょう。
最初にボリンジャーバンドの意味合いについてです。ボリンジャーバンドの詳細を解説した記事はこちらからどうぞ。
読みましたか?では改めてチャートを見ていきます。
ボリンジャーバンドの意味合いは
- 値幅:現時点でどこからどこまでの範囲で値動きする可能性が高いか
- モメンタム:値動きの方向性
- 値動きの安定性:バンドウォークやσラインでの規則的反発
といったことが挙げられます。図のチャートでもローソク足が-3σから+3σの範囲で分布することが多く、σラインの向きが値動きの方向性を示しています。また、値動きが安定しているときはローソク足が少し小さくなり、バンドウォークをしていることがわかりますよね。
これだけの情報があればトレードできてしまうのでは?と思ってしまいますが非常に重要な要素が抜けています。
それは
エントリーポイント
についての情報です。ボリンジャーバンドはスクイーズとエクスパンドを繰り返す性質があり、エクスパンドするタイミングで順張りエントリーするのが正しい使い方です。しかし、どの程度スクイーズしたあとにどのくらいの陽線を引けばエクスパンドしたと判断できるのかが曖昧だと思いませんか?
トレードのエントリーポイントで大事なことは同じ状況だと明確に言えることです。それは「再現性」という言葉で置き換えられ、ボリンジャーバンドのそれはスクイーズや陽線の具合がまちまちのため再現性が高いとは言いづらいです。
ボリンジャーバンドで最も信憑性が高いのが値幅です。その長所を活かしつつ、エントリーポイントを探りたい。そこを補完してくれるのがMACDというわけですね!
MACDの意味合い
次にMACDの意味合いを考えていきましょう。MACDの詳細を解説した記事はこちらからどうぞ。
読みましたか?では改めてチャートを見ていきます。
MACDの意味合いは
- 明確なエントリ-ポイント:主にゴールデンクロス(デッドクロス)
- 方向性:MACDラインの向き
- 過熱感:縦軸の相対的数値
といったことが挙げられます。図のチャートでも値動きに合わせてMACDラインの向きが変わり、その後のMACDラインとシグナルラインのクロスという明確なエントリーポイントで利益が出ていますよね。
MACD解説記事ではクロス以外のエントリーも紹介していますが、今回はわかりやすくクロスのみに焦点をしぼりましょう。
正直な話、MACDだけでも移動平均線など通常使う指標を組み合わせてトレードが出来てしまいます。しかし、価格がどこで止まるかはオシレーターの数値だけで測りかねるのが難点。
そこを補完するのが値幅を視覚的に見せてくれるボリンジャーバンドというわけですね!
ボリンジャーバンドとMACDを併用してみよう
それでは先ほどのチャートでボリンジャーバンドとMACDを併用してみましょう。ドル円の5分足チャートです。
このチャートにMACDでエントリーポイント(青丸)を、ボリンジャーバンドで手仕舞いタイミング(赤丸)を示すとこうなります。
ポイントは
- MACDクロスでエントリー
- ボリンジャーバンドのセンターラインでエントリー
- ±2σ以上で手仕舞い
- 値動きの強さや方向性が視覚的にわかる
といったことでしょう。
MACDクロスでエントリー
このチャートではMACDクロスでエントリーポイントが決められています。なぜボリンジャーバンドのエクスパンドは活用していないのかというと、両方を待っているとエントリーが遅れるからです。
活用してみるとわかりますが、MACDのクロスが先にきてからボリンジャーバンドのエクスパンドというパターンが非常に多く、同時発生のみにしぼるとエントリー回数も激減します。
エントリー回数が減っても確度の高いトレードなら問題はありませんが、私の感覚ではそういうわけでもないと思います。それであれば、MACDクロスのみでエントリーをしながらボリンジャーバンドで手仕舞いを探るといった役割分担が適切でしょう。
ボリンジャーバンドのセンターラインでエントリー
ごちゃごちゃして見づらくなるのでチャートには書いてありませんが、ボリンジャーバンドのセンターラインでもエントリーを探ることができます。センターラインは移動平均線そのものなので通常通り、
- 押し目からセンターラインタッチでエントリー
- 反発からセンターライン超えでエントリー
- センターライン超えからセンターラインまでの押しでエントリー
などが機能するでしょう。MACDで早めにエントリーしつつこういったところでもエントリーすれば細かい値動きも取ることが可能です。
±2σ以上で手仕舞い
ボリンジャーバンドはエントリー後の手仕舞いで役立ちます。先ほどのチャートでもMACDでエントリー後、ボリンジャーバンドの±2σや±3σでヒゲを引いたり反転していることがわかります。
MACDでエントリーするとMACDが閉じるまでは・・・と思いがちですが、ボリンジャーバンドの±2σラインなどを活用すると手早く手仕舞いできるので文字通り値幅取りがテンポ良く行えます。
この手仕舞い方法だと必然的にエクスパンドのタイミングになることが多いですが、ボリンジャーバンドのエントリーはそこまで再現性があるものではないので併用方法では一旦手仕舞いして様子を見守るようにして下さい。
値動きの強さや方向性が視覚的にわかる
これは補足的な要素なのですが、ボリンジャーバンドというモメンタム指標(値動きの方向性がわかる指標)では相場の勢いが視覚的にわかります。
具体的には
- 各ラインの向きがどのくらいの角度か
- 全てのラインが同じ方向を向いているか
といったことで強さがわかります。なるべく急な角度でエクスパンドして、同じ方向でラインが揃っていれば強い値動きだと判断できますので余裕があればこちらも確認してみて下さい。
ボリンジャーバンドとMACD併用法の注意点
ボリンジャーバンドとMACDを併用するトレード方法での注意点はどんなものがあるでしょうか。
注意点①:MACDに成功率が依存
エントリーはMACDのみで行っているのでトレード成功率はほぼほぼMACDに依存することになります。そのためなるべくMACDがしっかりと機能するような状態でエントリーしていくことが重要です。
具体的には
- MACDの設定は12/26/シグナル9か19/39/シグナル12にする
- 適用時間足は最低でも5分足以上(1時間足が好ましいか)
- 明確なクロスでエントリーする
といったことが重要でしょう。
MACDの設定は12/26/シグナル9か19/39/シグナル12にする
MACDの設定は短期的な数値も入れられますが、なるべくなら信頼性がある中期以上の設定が好ましいです。設定が短期になるほど値動きに敏感になり信頼度が下がることは覚えておいてください。
適用時間足は最低でも5分足以上(1時間足が好ましいか)
適用時間足が短期的になるほどデータ量が減るのでこれも信頼性を下げる要因になります。今回の解説は5分足で行っていますが、個人的には1時間足くらいがちょうどいい信頼性だと思います。デイトレやスキャだとそもそも時間軸があっていないよ!という方もいるのでその場合はせいぜい5分足くらいで。
5分足で行う場合は値動きの方向性がどんどん変わっていくので、ボリンジャーバンドでの手仕舞いは確実に行うのがおすすめです。
すでにトレード手法がある方は1分足や5分足でご自身のトレード方法を行いながら、定期的に1時間足でのボリンジャーバンドとMACDも確認すると良いですね。
明確なクロスでエントリーする
MACDの記事で紹介したようにクロスの角度も信頼性に影響します。MACDのクロスが浅かったり、シグナルラインとの間隔が順調に広がってかない場合はロット調整や早めのロスカットなどでリスクマネジメントを行いましょう。
注意点②:エクスパンドでは値動きが活発になる
ボリンジャーバンドが広がっている状態ということは値幅が広がっているということです。特に5分足などの短い時間軸のチャートでは図の赤枠部分のように急に値動きが反転する可能性があります。
短い時間足ではローソク足の形もめまぐるしく変わるので、欲張って大きく取ろうとせずにボリンジャーバンドの±2σ以上のラインをしっかりと見ながらテンポ良く利確することが望ましいでしょう。若干スキャルピング気味でも良いくらいです。
短い時間足の場合は大きなローソク足をいくつかとれたら利確するくらいの気持ちでトレードして下さい。
1時間足以上のトレードでは比較的値動きの方向性に一貫性が表れてくるのでゆったりと値幅を取ってもいいかと思いますが、いずれにせよ値幅が広がるということは上にも下にも行ける状態だということは認識しておきましょう。
ボリンジャーバンドとMACD併用法のロスカット
最後にロスカットについてですが、これは状況によってロスカット基準を考えていくのが好ましいでしょう。ご自身の汎用的なロスカット基準があるのであればそちらでもかまいません。
今回のボリンジャーバンドとMACD併用方法の場合に考えられるエントリーポイントは
- MACDクロス
- ボリンジャーバンドのセンターライン(移動平均線)
ですから、これらのエントリ-ポイントでトレードをしたときのロスカットを考えます。
MACDクロスでのロスカット
MACDクロスでエントリーした場合は大体直近安値があるのでそこをロスカットラインにするのも良いでしょう。
視覚的にも下値余地より上値余地の方が大きそうです。安値割り込みが心配な場合はすぐ下のσラインを終値で割り込んだらなどご自身で納得できるラインを設定してください。
移動平均線でのロスカット
移動平均線でエントリーした場合は終値で明確に割り込んだり、ローソク足全体が突き抜けたらロスカットで良いでしょう。
図のチャートはボリンジャーバンドのセンターラインと±2σのみを表示したものです。上昇後にセンターラインまで押してきたところでエントリーしましたが、次のローソク足で明確に中期線を割り込んだのでロスカットした例ですね。
その後、-2σまで下落してスクイーズへと向かったのがわかります。もしロスカットしていなかったらもっと含み損が膨らむところでした。
ロスカットはわかりやすい目安を見つけよう
このようにロスカットはわかりやすい目安を見つけて線引きをしていくことが重要です。エントリーポイントごとに場合分けをしてロスカットの目安を考えておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はボリンジャーバンドとMACDを併用してトレードする方法を解説しました。
明確なエントリーポイントと手仕舞い目安があるのが大きなポイントですね。
誰でも実践しやすい手法だと思いますのでぜひご自身でも考察していただいてひとつの手法として確立してみてください!
関連記事には
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