どうも、ひげづら(@higedura24)です。MACDの欠点はレンジ相場にあり、売買シグナルが正常に機能しないことも多いです。
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そのため、MACDとその他のテクニカル指標を組み合わせることで欠点を補うのはひとつの手ですね。そこで今回は、代表的な組み合わせのひとつである「MACDとRSIの併用手法」についてご紹介しました。それぞれの欠点を補い合える組み合わせですので、ぜひご参考下さい。
<YouTube解説の方がわかりやすいと思います>
MACDとRSIの組み合わせは定番
MACDはレンジ相場に弱いという欠点から、その他のテクニカル指標と組み合わせることが多いです。
また、組み合わせるテクニカル指標の絶対条件としては「レンジ相場に強いこと」ですよね。
そうでなければどちらにせよレンジ相場の判断基準が無くなってしまいます。
そういった理由から、MACDに組み合わせるテクニカルは限られてきて、その中でもRSIは代表格です。
RSIの特徴は
- レンジ相場における過熱感を見ることが得意
- 70%以上で売り、30%以下で買いが一般的
- トレンド中は天底に張りつき、あまり機能しない
- RSIボリンジャーやRSI移動平均線を併用して動きを読みやすくする
といったもの。
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「トレンドに強いMACD」と「レンジ相場に強いRSI」は欠点を補い合うだけでなく、順張り面でも相性バッチリです。
具体的な組み合わせポイントとしては
- 両者の方向が揃っていれば順張りを基準にする
- トレンド時はMACDを基準にしつつ、RSIの天底張りつきを確認
- 株価がもみ合い始めたらRSIを優位に考える
- もみ合いはRSIボリンジャーの推移も確認
- トレンドともみ合いの転換はMACDとRSIの挙動を比較して見つける
などが挙げられます。
「株価が進む時はMACD」で「もみ合う時はRSI」とするのが基本ですが、その入れ替わりのタイミングを見極めていくのがコツです。
そのためには両者の挙動を比較する必要があります。
MACDとRSIの組み合わせ手法
では具体的にどのようにMACDとRSIを組み合わせるのか例を見ていきましょう。
MACDとRSIで順張りするための基本
まずはMACDとRSIで順張りするための基本的な見方です。こちらをご覧ください。
このチャートは株価が上げ下げする状況で、そこに
- 上:MACDラインのみ表示
- 下:RSIのみ表示
としたものです。
ポイントは
- RSIが株価の上昇にいち早く反応している
- RSIとMACDラインの方向性が揃った時、株価の進みが早くなる
といった点でしょう。
黄色丸でRSIが挙げ始めて白線でMACDも追随上昇、青丸でRSIが下げ始めて白線でMACDも追随下落となっていることがおわかりでしょうか。
MACDは単純移動平均線などと比べると早くシグナルを出しますが、それでも株価に追随する傾向があります。
一方でRSIは上昇幅や下落幅の強まりによって反応するので、比較的早く動く傾向です。
したがって、
- RSIが反応したら株価が動く前兆と考える
- MACDがそれに追随した方向性を示したら順張り
という考え方が可能です。
また、そういった場合に・・・
MACDが上昇している最中にRSIが天井に張りついたら、それは強い上昇トレンドと考えてください。
もしくはその逆で、MACD下落中にRSIが底張りつきは強い下降トレンドです。
MACDとRSIを組み合わせれば順張りやトレンド強弱も判断しやすくなります。
MACDとRSIで値動き転換を考える
MACDとRSIを併用する場合、基本は
- トレンド時:MACD
- もみ合い時:RSI
と考えます。
しかし、問題はこれらを使い分けるタイミングですよね。
ここではそのヒントとなる例をいくつか見てみましょう。
このチャートは
- RSIが30%以下まで落ちて売りの過熱感が発生
- RSIは底で推移せず上昇開始、MACDもゴールデンクロス
- しばらくMACDもRSIも上方向の値動きを示す
- やがてMACDがデッドクロス(RSIは上昇を続ける)
- MACDとRSIの方向性がちぐはぐになると株価が伸び悩む
- 続いてRSIもRSI移動平均線を割り込む
- 気づけばRSIボリンジャーがスクイーズし、株価も横ばいへ
- 株価横ばいではMACDは機能せず、RSIボリンジャー優位に
という流れです。ポイントとしては
- RSIで過熱感を測りやすく、それに追随するMACDクロスで反転
- MACDとRSIの方向性が揃うとその方向に値動きしやすい
- RSIボリンジャーがスクイーズするような場面では、MACDよりRSIに従いやすい
という点が挙げられます。
トレンド転換からどこまで株価が伸びるかは判断に悩むところですが、MACDとRSIの2つを見比べていくとわかりやすいですね。
両者は常に同じ動きとなるわけではなく、
- 方向性に違いが出る
- MACDとRSIの挙動が違う
など両者の印象が異なる場合もあるでしょう。
例えば・・・
このように、高値圏でMACDがゴールデンクロスしたのにRSIは移動平均線を超えてこないケースです。
上昇トレンド中にMACDがゴールデンクロスしたので、本来であればここは買いポイントですよね。
しかし、
- RSIは上がる気配が今のところない
- RSIボリンジャーがスクイーズしていて、なんだか弱そう
といった印象があります。
結局、その後の値動きは・・・
MACDがRSIにつられる形で下落していきました。もちろん、RSIが段々と強くなっていくケースもあります。
しかし、今回のようなMACDヒストグラムが増加しない場合は下方向と考えやすいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はMACDとRSIを組み合わせて売買を考える方法についてご紹介しました。基本的な要素を抑えつつ、値動きが転換するタイミングを捉えられるかどうかが最大のコツです。
トレンドかレンジかがわかれば優位に考える指標もわかりやすいですし、そのためには挙動を比較する必要があります。順張りと逆張りをうまく使い分けていきましょう。
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