どうも、ひげづら(@higedura24)です。
株式市場の中には「景気敏感株」といって景気によって大きく業績が左右されやすい銘柄があります。
その中には高配当利回りな銘柄も含まれていますが・・・今回はそんな銘柄についてお話しします。
長期的に株式を保有していく上で大事なお話ですので、ぜひご参考下さい。
景気敏感株とは
景気敏感株を簡単に言うと、景気によって業績が左右する銘柄のことで
- 鉄鋼
- 非鉄
- 化学
- 卸売り
- 半導体
などが代表的です。
高配当という意味では卸売りや銀行などが一般的で、長期投資家から人気があります。
高配当利回りかつ景気敏感株の注意点
高配当利回りを狙って長期的に保有する投資家は
- 配当利回りがどれくらいか
- 配当性向
- 過去の増配実績
- 自社株買いなど株主還元の姿勢
などに気を配りながら銘柄選定をしています。
特に増配は大きな要素で、増配しないまでも高い配当を維持しているかが重要です。
なぜなら長期的に保有するということはインカムゲインを高く設定していかないと効率が悪いからですね。
お金でお金を生むという観点から考えると、
- 高配当利回りを維持
- 増配で年々効率が高まっていく
ということは大きなメリットとなります。
景気敏感株の中にもこういった長期投資家に好まれるような銘柄がありますが、以下のことは頭に入れておく必要があるでしょう。
- 配当は企業の利益から捻出されている
- 景気敏感株は景気によって大きく業績が左右される
- ここ7年ほどは景気が良いので景気敏感株の配当は高い傾向
- 景気が悪化し、業績が大きく落ち込んだときは高配当企業ほど減配リスクがある
時価総額が大きい景気敏感株では業績が成熟していて、高い配当利回りを維持しているものもあるかもしれませんね。
しかし、景気敏感株ということを忘れてはなりません。
アベノミクス開始から景気が好転し、大型株ほど株価は上昇しました。
しかし、逆に言えばひとたび景気が悪化すれば同様のことが言えるわけですね。
業績が悪化した場合、高い配当利回りほど企業にとっては重しになってしまいます。その場合、減配という措置をとる可能性も考えなければなりません。
また、国内市場全体が落ち込んだときに最も景気に連動して落ち込むのが景気敏感株。
例え、配当が維持されても株価は大きく変動します。
株価が下がったときにたくさん買う!という場合は良いですが、なるべく株価が動いてほしくないという方は景気敏感株を配当狙いで長期保有するのは向いていないかもしれませんね。
高配当景気敏感株の実績と負債額
景気敏感株でも高配当なら構わないという方も、その企業の実績や最低限の内情は知っておかなければなりません。
特に、
- リーマンショック時代の配当実績
- 有利子負債額
は重要です。
世界景気減退時の配当が示すもの
リーマンショック以後の世界経済はかなり冷え込みました。そんな不況の煽りをもっとも受けたのは景気敏感株。
業績は落ち込み、捻出できる配当も大きく減りました。
しかし、逆に言えばこのリーマンショック以後の2009年~2011年あたりの配当額が当面の下限だということですね。
もし景気敏感株を長期的に保有するのであれば、この時代の配当利回りで比較してみると効果的かもしれません。
自分が投資しようと思っている銘柄は、景気が悪化したときにどのくらいの配当利回りとなるのか参考となります。
有利子負債額
企業は事業規模を大きくするために資金の借り入れを行います。その際の、利子が発生する借り入れのことを有利子負債と言います。
現状は国内の金融政策の影響から低金利で推移していますが、有利子負債額が大きい企業ほど金利変動リスクがあります。
高配当景気敏感株の中には、業種的に有利子負債額が大きくなっているものもあるので注意が必要です。
また、利子や負債を払うための自己資金がどれくらいあるかも重要ですね。
これはいわゆる自己資本比率がどのくらいあるかで判断しますが、有利子負債も多いし自己資本も少ない企業は配当額を調整してくる可能性があります。
有利子負債額や自己資金によっては減配リスクが高まると認識しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は景気敏感株と配当についてお話しました。
高配当かつ景気敏感株な銘柄を長期保有する場合には、
- 景気敏感株の特徴
- 配当の捻出源を思い出す
- リーマンショック時代の配当額
- 有利子負債額や自己資本比率
を考慮して銘柄選定することが重要ですね。
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