高配当株の売り時がいつかわかってますか?ルール作りに役立つポイントを解説!

    

どうも、ひげづら(@higedura24)です。

高配当株を活用して長期投資しようと考えている方や実際に行っている方の中には、一体いつ売ればいいのかわからない!という方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は高配当株の売り時を

  1. 利益確定
  2. 損切り

で区別して解説します。

長期保有だからと言ってずーっと保有していれば良いわけではありません。

    

高配当株を利食い売りするとき

高配当株で長期投資している・・・と考えると「いつまでも売らなくていいんだ!」と考える方もいらっしゃることでしょう。

しかし、いくら高配当株で長期投資しているとはいえ利食いをしなくては意味がありません。

特に短期的に保有株が急騰した時は必ず売るかどうか検討してください。

現代の株式市場では、株主に利益還元する風潮が強まっており配当利回りは上昇傾向にあります。

しかし、現状で高配当と呼べる銘柄でも5%や6%くらいなものです。

中には特別配当としてその年に限り7%を超える銘柄もありますが、長期的に維持されるわけではないんですね。

一方、いわゆるキャピタルゲインを狙ってスイングトレードをすると短期的に10%や20%の値上がり益を得ることもあります。

これは大型株でも十分にありえる値幅です。

配当利回り5%の銘柄で同じパフォーマンスを得ようとした場合、単純に考えても数年は必要ですよね。

何かしらの材料で短期的に50%値上がりした、なんて状況であればなおさら。

高配当株も業績によっては増配があるでしょうが、それでも50%の値上がりと同等の利益を配当で得るのは時間がかかります。

そのためあまりに大きなキャピタルゲインが短期的に生じている場合には利益確定をしてしまった方が絶対に良いです。

  1. 急騰材料の内容
  2. そのとき話題のテーマとの合致
  3. 今後の業績予想

などにもよりますが少なくとも30%くらい値上がり益が出ている場合は検討するべきですね。

高配当投資は利益を出すための手段なのであって目的ではありません

目的は株式投資で利益を出すことなので、思わぬキャピタルゲインが出た場合にはしっかりと利食いしてください。

急騰した株価は時間が経つと落ち着いてくることも多いです。

とりあえず利食いしておいて、様子を見るのがおすすめ。

ただし、材料の内容が上方修正など企業業績の成長が著しい場合はポジションを調整するくらいでも大丈夫。

高配当株投資は、業績が安定もしくは成長している企業を中長期的に保有するのが基本。

狙い通り業績が育ってきたことによる利益であれば、業績に陰りが出るまではしっかりと保有していきましょう。

高配当株を損切りするとき

高配当株は長期投資ですが、塩漬けとは区別する必要があります。

塩漬けの場合は極端な話、値が戻るまではいつまでも保有し続け、そこに理屈はありません。

高配当株投資はあくまで手法なので、一定の損切り基準は設けておく必要があります。

また、長期投資はテクニカルよりもファンダメンタルを重視するべきです。

買う時はテクニカルでその時の底を見ながら買いますが、損切りは損切りで考えるのが普通。

主な損切り理由は以下のものがあります。

減配リスクが高まったとき

高配当株投資でもっともおそれるのは減配です。

減配の何が怖いかというと

  1. 減配という悪材料で株価が下がる
  2. 減配されることで配当効率が下がる

この2つですよね。特に、減配による値下がりは大きなダメージです。

となると、減配する前に株を手放しておきたいと考えるのが普通ですよね。

一般に減配する理由として

  1. 配当を下げなければならないほど業績が落ち込んだ(1株配当VS1株利益)
  2. 特別損失などで一過性に配当が重しになった

ということが挙げられます。

前者の場合は、いきなりなるわけではなく大体の場合は段々と業績に陰りが見えてくることが多いです。

業績発表のタイミングは決算。業績は必ずチェックをして、陰りが見えているようなら売ることも考えましょう。

また、損切りの話ではなくなってしまいますが、決算前に十分な利益が乗っているのであれば無理に決算またぎする必要はありません。

一度ポジション整理して利食いと決算リスクのバランスを取るようにしましょう。

ちなみに決算発表でいきなり特別損失が出てきた場合、その原因が重要です。

一過性のもので、その後は業績が元に戻りそうなのであれば無視しても構いません。

特損によってトレンドが下向きになるかもしれませんが、中期的な底で買い増しをしておいて値が戻るのを待ちましょう。

大きな悪材料が出た時

私がおすすめする高配当株は大型かつ業績が安定しているものです。

そのため、なんの前触れもなく業績がガクッと落ちることは少ない・・・ですが、絶対にないわけではないですよね。

例えば、何かしらのスキャンダルで突然売上が落ちてしまい下方修正となった場合。

まずスキャンダルの時点で株価は下がるでしょう。

スキャンダルはその後の業績に大きく影響しますし、まずここがひとつの売り場となります。。

そこから、さらにスキャンダルの影響で下方修正が出たとします。

下方修正は何%という形で公表されるわけですよね。

10%の下方修正なら市場理論としては株価も10%落ちるのが普通です。

下方修正の原因が根本的なもので、しばらくは業績が上向きそうにないと市場に判断されているならここも売り場ですね。

大体の場合は10%の下方修正なら15%とか20%とか、少し多めに落ち込むことが多い。

一度売っておいて、それでも欲しければ値動きが落ち着いたところで買うようにしましょう。

高配当株の増資や自己株式処分

先程の悪材料に関連しますが、増資や自己株式の処分で株価が下がることってありますよね。

  1. 増資:新株が発行されて発行済株式数が増える
  2. 自己株式処分:企業が持っていた自己株式が市場に戻り、市場に出回る発行済株式数が増える

ということを言い、要は自分の持っている1株あたりの価値が希薄化するというわけです。

下方修正と同様に、両方共「この材料で何%希薄化しますよー」と公表されることが普通なんですね。

当然、希薄化した分だけ 株価も下がるわけです。

そうなると2つのパターンがあって、

  1. 希薄化と釣り合う下落
  2. 希薄化以上に大幅下落

このどちらかになるでしょう。

後者の場合、材料以上に下がってしまったわけですからこれは買いの理由になります。

元々保有している場合は一度手放してから様子を見て、下げ過ぎだなというラインで買い戻すのもひとつの手です。

もしくは高配当株のリストで該当する銘柄があれば買ってしまっても良いでしょう。

高配当株と一種の割安株投資の考え方を組み合わせているので、買う前に企業のことを調べるのも忘れずに。

まとめ

いかがでしたか?今回は高配当株の売り時について解説しました。

利食いだろうと損切りだろうとあらかじめどんなときに売るのか考えておくことが必要ですね。

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