どうも、ひげづら(@higedura24)です。今回はRCIの使い方やRSIとの違いについてご紹介します。
個人的にRCIはオシレーター系の中でも特に使えるテクニカル指標だと考えていて、使い方をざっくり知るだけでも得意な状況が増えるはずです。この記事ではRCIの
- 基本的な使い方
- RSIとの違い
- ボックス推移とトレンド中の使い分け
- 使い方を覚えたらやるべきこと
などを述べていますのでぜひ参考にしてみて下さい。
<オフレコの気持ちも述べているYouTube解説はこちら!>
RCIとは
まずこちらのチャートをご覧下さい。株価推移の下に表示されている赤と緑の2本線がRCIと呼ばれるものですね。
RCIは「Rank Correlation Index」の略で、株価の過熱感を教えてくれるオシレータ系のテクニカル指標です。特徴としては
- 縦軸が-100から+100の範囲になっていて、この数値で売られすぎと買われすぎを教えてくれる
- 目安としては-85%以下で売られすぎ、+85%以上で買われすぎと判断
- 短期と長期を表示してゴールデンクロスやデッドクロスをシグナルとする
- 設定期間は短期:9、長期:26
- 短期線は直近の値動きの過熱感を表す(一旦の天井や底)
- 長期線は値動きの方向性や強さを表す(トレンド)
- 基本的にはボックス帯で効果を発揮する
- トレンド発生中では動きのパターンがある
といったことが挙げられます。ちなみに長期設定期間を21で使う方もいらっしゃいますが、後述する基本的な知識を理解していれば設定期間はお好きなもので構わないでしょう。
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RCIとRSIの違い
ところで、RCIと同じようなオシレーター系テクニカル指標にRSIというものがあります。RSIは「Relative Strength Index」の略で、それぞれ日本語としては
- RSI:相対力指数
- RCI:順位相関指数
といった違いがありますね。これだけではどういった違いがあるかわかりませんので実際のチャートを見て比較してみましょう。
上記のチャートでは全く同じ期間のボックス株価推移にRCI(上)とRSI(下)を表示しており、どちらも設定期間は9日にしてあります。まず見た目上の違いですが、RCIは比較的滑らかな動きに対してRSIはカクカク動くといった違いがありますよね。加えて縦軸を見てみると
- RCI:-100から+100
- RSI:0から100
といった違いもあります。両者はともに相場の過熱感を表してくれるオシレーター系のテクニカル指標ですが、なぜこんなにも動きや縦軸が違うのでしょうか?
これは両者の計算式を見れば違いが一目瞭然で・・・
このように全く違う算出方法になっているからです。まずRSIには
- 相場が相対的にどちらに傾いているのか
- 設定期間において上昇値幅が全体値幅に対してどのくらいの割合か
という比較的シンプルな特徴が込められていますが、RCIには
- 設定期間と株価にまず順位づけをする
- 現在に近い日から1・2・3・4・・・と順番に順位をつける
- 株価は終値が高いものから順位をつける
- 日付の順位と株価の順位が同じになれば100%(順相関)
- 日付の順位と株価の順位が真逆になれば-100%(逆相関)
- 日付と株価にどれくらい相関があるかを求め、相場の強さを測る
という特徴があります。RCIの場合は日付と株価に順位づけをしてそれがどれくらい合致しているかを調べているので、
- 株価が連続的に上昇するような強い値動きで高くなる
- 逆に強い下落では低くなる
といった特性があります。こういった特性から株価の動きに対する反応度としては「RCI>RSI」という違いがあり、先ほどのチャートを見ても
- RCIは頻繁に最高値と最低値に到達するがRSIは20や80で止まる
- ボックス値幅の最高値でなくてもRCIは+100近くになるがRSIは60止まりになるケースあり
- RCIの方が株価の上下に対して素直に方向感を出しやすい
といったことが読み取れますよね。
正直なところ前述の計算式の意味がわからなくても全然問題ありませんが、こういったチャート上の違いだけは知っておかないといけません。なぜなら計算はスマホアプリやPCツールが自動でやってくれるのに対し、売買判断はご自身でやらないといけないからです。
覚えておきたいRCIとRSIの違いを表にまとめると
こんな感じになりますので把握しておいてくださいね。
どっちがおすすめか
RCIとRSIの違いについて述べましたが、皆さんが知りたいのは結局どちらを使うべきかということでしょう。私個人の話だとRCIの方が使う機会は多いです。その理由は前述の特徴に加えて「RCIの方が明確なシグナルを出しやすい」という点が最も大きいと考えています。
これは後述するボックス中やトレンド中に発生するシグナルどちらにも言えることで、RCIの方が値動きに対して確度の高いシグナルを出しやすいです。そのためRSIが使いづらいなーと感じている方はRCIで代用してみるというのもひとつの手ではないでしょうか。
ただしRSIにはダイバージェンスやRSIボリンジャーバンドにRSI移動平均線といったRCIにはない特徴もあるので、
- 併用しつつ値動きを観察する
- RCIの判断に迷う時だけ表示して判断を補完する
といった考え方もありですね。
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RCIの具体的な使用方法
ではRCIの基本的な情報を伝え終わったところで実際のチャートを見ながらRCIの具体的な使い方を見ていきましょう。ここではボックス帯の動きとトレンド中の動きで区別して説明していきます。
ボックス推移での使い方
RCIで最初に押さえておきたいのはボックス推移での使い方です。この理由は
- トレンド中の推移はトレンド系のテクニカル指標がカバーできる
- ボックス推移ではオシレーター系に頼ることが多い
からですね。具体的なシグナルとしては「ボックス推移の中で短期RCIがマイナス100やプラス100付近に到達したら売買する」というもので、これは見た方が早いので先ほどと同じボックスチャートをご覧ください。
ボックス帯における株価推移の特徴は
- ある一定の価格変動幅で推移する
- 変動幅の最高値と最安値を明確に上抜けたり下抜けたりすることは少ない
- 変動幅の範囲で小さな高値や安値をランダムに作ることがある
という点が挙げられますが、特にやっかいなのは3番目でしょう。変動幅の上から下まで株価推移する過程では「それなりに細かく上下に動く」ので、ボックス帯の中での一旦の天井や底があるわけです。
利益を最大限に出すためには変動幅の一番上や下でスイング玉(変動サイクルによっては長期玉)を仕込みながらボックスが続く限り回転させますが、RCIは「ボックスの最高値や最安値はもちろん細かな安値高値でも売買シグナルを出せる」という点で優秀ですね。
上記のチャートでもボックスの天井や底に到達しない安値高値でも短期線が売買タイミングを示してくれているのがわかります。このように短期線の動きで直近値動き内での価格水準がわかるという点がメリットです。
RCIをトレンドの中で活用する
RCIは基本的にボックス帯で活用しますが、ボックス帯から上抜けて(下抜けて)トレンドが発生すると少し違った見方をします。例えば
- 短期線が多少横張ってから長期線をゴールデンクロス(デッドクロス)
- 短期線がダブルボトム、トリプルボトムのあとゴールデンクロス(デッドクロス)
といった売買シグナルがあり、エントリーシェーマとしては・・・
こんな感じです。シェーマはあくまで基本形なので記事の最後に載せてある実際のチャート図やご自身がよく見ている銘柄などでも確認して類似状況を把握してください。
そしてもうひとつ、RCIをトレンド発生中に使う上で重要な売買シグナルがあります。どういった動きかというと「長期線が天井(底)に張り付き、短期線が押し目に合わせてボトム形成する」という動きです。こちらは実際のチャートで見てみましょう。
このチャートのポイントは
- 株価推移に強いトレンドが発生中である
- トレンド初期は短期RCIと長期RCIともに上向き推移だが、天井到達後は張り付いて降りてこない
- 押し目タイミングでは短期線のみ降りるがすぐに天井に戻る(この間も長期線は張り付いたまま)
- トレンドが弱くなるとともに長期RCIも垂れ下がる
という点でしょう。重要なのは長期RCIがトレンドに連動した動きを見せながら短期RCIが売買タイミングを教えてくれるという点です。したがってトレンド発生中の売買シグナルとしては「長期線が天井を張っている最中に短期線が0ラインやマイナス50%程度まで下げたタイミング」と考えられます。シェーマにすると・・・
こんな感じですが、経験的には完全に底まで下げるケースは少ないので短期RCIが0ライン以下で反転する兆しを見せたら打診買いをしてみると良いと思います。
使い方を覚えたらやること
ここまでRCIの使い方について色々と述べてきましたが、こういったことを覚えたらぜひやっていただきたいことがあります。それは
- ボックス推移かつRCIがうまく機能しているチャートを探す
- トレンド中かつRCIがうまく機能しているチャートを探す
といったことです。要は「RCIというテクニカルで売買をパターン化したらそれを実践できるチャートばかりを集めてくださいね」ということが言いたいんですよね。
どのテクニカル指標にも言えることですが100%どの銘柄でも問題なく機能するというものはありません。ただ、同じようなチャートばかり集めて機能しているものだけに絞り込むということは可能なので、使い方を知ったあとはぜひその作業をやってください。
また、株価推移の特徴はその銘柄がそういった業種に属しているかということにも影響されることがあります。例えばひと昔前だと鉄鋼株がボックス推移をしやすい特徴がありました。試しに長いスパンで日立金属や東京製鐵の推移を洗ってみてほしいのですが、RCIがかなり機能している時期があるはずです。
また、その中で「長期時間軸で見るとボックスだけど日足だとトレンドが出ている」という時期もあったりしますから面白いですよ。鉄鋼株はこういった特性からRCIと相性が良いので頻繁に売買してた時期もありました。
テクニカルを駆使して売買するのであればこういった捉え方が重要だと私は考えていて、時々聞く
- テクニカル分析はたまたまうまくいった場面だけを取り上げている
- ダマシばかりで意味がない
といったことは場合によりけりだと思います。確かにテクニカル分析は過去の値動きを計算してそこから後追いするものなのでトレンド初動などには出遅れやすいです。しかし、そうであれば
- 強いトレンド発生中という状況が濃厚である
- 直近傾向から自分が使うテクニカル指標がしっかり機能していると読み取れる
といった状況に限定して再現性を高めれば良いのではと思います。ぜひうまく機能しそうなボックスチャートや強トレンドチャートを集めてください。
RCIを気軽に練習しよう
ただし、この記事で紹介したRCIの手法は実際にトレードで活用していかないと細かな売買タイミングやコツがわかりません。何度もトレードを繰り返して試行錯誤して初めて「あぁそういうことか」となります。しかし株トレードでは売買規模が大きくなりがちなので気軽に失敗することはできませんよね?
そこでおすすめな方法が少額FXトレードです。少額FXであれば勝っても負けても10円、100円の世界で好きなだけリアルなトレード練習ができます。しかも仕事や学校から帰ってゆっくり時間を取れる夜間帯でも売買できるので集中しやすいです。
今やスマホツールもかなり使いやすくいつでもどこでも気軽にFXトレード取引が可能となっていてすごく楽しいので、RCIをうまく使えるようになりたい!という方は活用しない手はないでしょう。
ちなみにFX会社の中でジュース代レベルの規模で売買ができる唯一の会社はSBI FXTRADEというところだけですね(こちらはSBI証券のFXサービスとは別物なので誤解ないように!)。サービス内容も
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と文句なしなので初心者さんが最初に持つ口座としてもおすすめです。
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まとめ
今回はRCIの基本知識やRSIとの違い、具体的な使い方についてご説明しました。RCIはシンプルな使い方で値幅取りに向いているオシレーター系指標ですが、長々とRCIを使うにつれて段々と「あ、なんか怪しい。RCIがこうなっていきそう・・・」というポイントがわかってくるものではあります。
したがってRSIの違いなどを把握しつつ少しずつ経験を積んでいくことがおすすめです。最初のうちは買わない銘柄でもRCIの勉強として観察してみたり、少額FXで感覚を掴むことは有効な方法ですのでぜひお試しください。
参照リンク:SBI FXTRADE|ジュース代レベルの少額売買!
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ちなみにRCIを3本活用して売買する手法もあり、そちらに関しては「RCI3本手法!複数のRCIを使いこなして売買シグナルを見つけよう!」で解説しています。